イベントレポート
コーエーテクモ、「ネットエンターテイメント フェスタ 2013」を開催
「信長の野望 Online」、「大航海時代 Online」、「真・三國無双 Online」の最新情報を大量発表!
(2013/4/22 00:50)
コーエーテクモゲームスは、ニコニコ生放送でオンラインゲーム3タイトルの最新情報を一挙に公開するイベント「ネットエンターテイメントフェスタ2013」を開催した。
このイベントは、これまで東京ゲームショウなどオフラインのステージショウとして開催されてきたもので、今回は初めて秋葉原にあるスタジオからの生放送という形で行なわれた。イベントの司会は声優の小野坂昌也氏と竹本英史氏。両名とも「信長の野望 Online」の元プレーヤーであり、竹本氏は「大航海時代 Online」も足かけ3年プレイしているというヘビーユーザーだ。
イベントでは、それぞれのゲームのプロデューサーである渡辺知宏氏、竹田智一氏、越後谷和広氏が登場して「信長の野望 Online」と「真・三國無双 Online」の新拡張パック情報、そして「大航海時代 Online 2nd Age」のアップデート情報などが発表された。スタジオ観覧のほか、約44,000人以上の視聴者がリアルタイムでイベントに参加した。
発表の内容についてはhttp://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20130421_596844.html「信長の野望 Online」とhttp://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20130421_596846.html「真・三國無双 Online」の拡張パックニュースも合わせてご覧いただきたい。このレポートでは、生放送内の会話や、プロデューサーの質疑応答などイベントの詳細を紹介したい。
「信長の野望 Online」10周年を記念した新拡張パック「天下夢幻の章」を発表
今年10周年を迎えて、日本でも屈指の長寿オンラインゲームとなった「信長の野望 Online」は、今年30周年を迎えるコーエーテクモゲームスの代表作「信長の野望」の名前を冠したPS2/PS3/Windows向けのオンラインゲーム。プレーヤーは戦国時代の住人となって戦国大名の武将となり、仲間とともに天下統一を目指す。
番組では、プロデューサーの渡辺氏が6本目となる新拡張パック「天下夢幻の章」を発表した。新拡張パックについて渡辺氏は「これからの10年を切り開くものです」。コンセプトは「天下布武」、「“古きを破り新しき世へ”という織田信長の政治コンセプトに習いまして、信長の野望 Onlineの世界が変わる、新しい時代を迎える」(渡辺氏)というものになる。
ここで新しく「信長の野望 Online」のディレクターとなった川又豊氏が登場し、3つの大きなポイントとなる要素を紹介した。
(1)“戦い”が変わる!―オープンバトルの要素を取り入れた「攻城戦」が登場
「信長の野望 Online」はシンボルエンカウント方式のクローズドシネマティックバトルを採用している。新拡張パックでは新たに、オープンバトルの要素を取り入れた「攻城戦」というシステムが登場する。プレーヤーは、騎馬や鉄砲、槍など複数の軍団を連れて戦う。軍団はプレーヤーが育成しているNPC家臣にも任せることができ、仲間や家臣とともに戦うことになる。「攻城戦」のストーリーは「もし信長が本能寺の変を生き延びていたら、というIFストーリーで、信長が天下統一できるのかどうかを、新しい戦国時代としてお楽しみいただければと思います」(川又氏)。
(2)“成長”が変わる―新成長システム「軍神」が登場。レベルキャップが70に
「軍神」という新成長システムが登場する。プレーヤーは日本各地に眠る、日本神話に基づいた八百万の神々を探し出してコレクションすることができるようになる。集めた神々にはそれぞれ能力に特徴があり、その特徴を組み合わせながら複数の神々をセットすることで、その神々から力を貸してもらいプレーヤーの能力をアップさせることができる。神々自身にも成長要素があり、パワーアップすることでプレーヤーの能力値も上がる。イベントではアメノウズメとオオクニヌシのイラストが公開された。
また、レベルキャップが現在の65から70に引き上げられ、同時にキャラクターを育成しやすくなるよう、経験値テーブルが見直される。スタジオでは、レベルキャップ解放の発表で大きな歓声が上がっていた。この調整で65までは現在よりも簡単に到達できるようになる。
(3)“世界”が変わる―全ワールドのプレーヤーが集う街「安土」
現在、通常のプレイに使うフィールドは4つのワールドに別れている。その枠を超えて、すべてのワールドのプレーヤーが集まれる街「安土」が実装される。イベントでは、川井憲次氏が作曲した、軽くてさわやかな雰囲気のテーマ曲も紹介された。安土からは、他のワールドのプレーヤーとともに冒険できる、全ワールド共通ダンジョンへ行くことができる。また、同じ依頼を受けているプレーヤーを見つけ出してワンタッチで徒党(パーティ)を組んでくれる「冒険板」というマッチングシステムも登場する。
また、安土の町にある「もののふ道場」という場所は、キャラクターを作成すると最初にプレーヤーが降り立つ場所になる。「もののふ道場」は初心者と上級者が交流する場所でもあり、キャラクターを簡単に高レベルまで育成することができる。「ここからイチから始めていただける方は本当に楽しめると思います」と川又氏。
新拡張パックでは、新技能も追加されるが、この技能にはコーエーテクモゲームスのプレーヤーズコミュニティ「my GAMECITY」で昨年開催された「新技能フォーラム in my GAMECITY」に集められたプレーヤーのアイデアを採用している。「新章ではユーザーさんからの意見をたくさん取り入れたものになります」と川又氏。
発売日は7月10日。通常版とTRESURE BOXがあり、通常版は新規ユーザー向けのアイテム、TRESURE BOXには「夢幻の研磨石」と信長をイメージした和洋折衷の武器が付く。
「天下夢幻の章」からWIN版もグラフィックスが向上
番組の特別企画では、プレーヤーの応募による「武家屋敷コンテスト」の結果発表が行なわれた。武家屋敷は、「信長の野望 Online」のプレーヤーが自由にカスタマイズできる自分だけの家。今回は「my GAMECITY」の中から応募を募り、ノミネートされた3人全員に10周年記念BOX、最優秀賞者にはゲーム内に1つしかない名前入りの賞状家具がプレゼントされた。
家具で「信長の野望 Onlineラブ」と描かれた屋敷など、思い入れがたっぷり詰まった力作ぞろいの屋敷を見て、小野坂氏は「10年間やっていたわけだから、もう手に入らないものがいっぱいあるわけだよね。それを並べて自分の家にするのは楽しいね」と感想を述べていた。
ユーザーの質問をプロデューサーにぶつける「プロデューサーに訊け!」のコーナーでは、あらかじめ集めた質問や、ニコニコ生放送に投稿された質問に渡辺氏が回答した。
「WIN版のグラフィックスをPS3版並にして欲しい」という質問には、「天下夢幻の章」でWIN版グラフィックスのサポートが行なわれると渡辺氏が発表。PS3版に合わせるだけでなく、よりスペックのいいマシンならキャラクターの表示数やグラフィックスもPS3以上のクオリティで遊ぶことができるようになる。
「渡辺プロデューサーがオンラインゲームの魅力と考えているものはなんですか?」という質問には、「10周年を迎えて、これだけ続くコミュニティはどうやってできたのかを考えた時、やはり話題となるゲームの中身が重要だと思います。簡単なままではなく、もっと掘り下げて遊べる深さが大事だと思います。協力プレイの中で、連携してやっていこうと相談するような奥深さがなければユーザーの中にコミュニティが生まれない」と回答した。
「合戦について、他のワールドのユーザーと交流ができないため、プレーヤー間で温度差があり、連携が乱れることがあります」という改善の要望については、「天下夢幻の章」で全ワールドのプレーヤーがコミュニケーションを図れるようになることとともに、現在合戦自体のシステムについても仕様の変更を計画しているそうだ。
最後に渡辺氏が挨拶し、「信長の野望Onlineの魅力とは何かを改めて考えて、面白さが誰でも味わえるようになればいいと考えています。新しい時代が始まります。これからも信長の野望 Onlineをよろしくお願いします」と締めくくった。