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女性にもおすすめ! Philipsの白いゲーミングモニター「EVNIA 24M2N3201A/11」レビュー

スタイリッシュで使いやすい、PS5、Switch、PCのすべてのゲームにぴったり

【EVNIA 24M2N3201A/11】

1月24日 発売

価格:27,800円

※当製品には背面LEDライト機能はございません。

 Philipsは、ゲーミングモニターブランド「EVNIA(エヴニア)」シリーズより、1月24日にスタイリッシュなホワイトモデルのゲーミングモニター「EVNIA 24M2N3201A/11」を発売した。価格は27,800円。

 Philipsはオランダのアムステルダムに拠点を置くヘルスケアや家電を扱う多国籍企業。カセットテープを発明した企業として知られている。現在はモニターはもちろん、コーヒーメーカーやシェーバー、アイロンなど様々な家電のほか、補聴器やオーラルケア製品、CTやMRI、PETなどの医療機器でも大きなシェアを持っている。

 「EVNIA(エヴニア)」はPhilipsのゲーミングモニターブランド。ヨーロッパの企業らしい洗練されたデザインと高い技術力が同居している。今回紹介する「EVNIA 24M2N3201A/11」はシリーズでは初となるホワイトモデル。白いゲーミング部屋を作ろうと思っている人や、無骨でないデザインのゲーミングモニターを探している女性にもおすすめしたい製品だ。

パソコンだけではなく、PS5やSwitchなどコンソールゲーム機のモニターとしてもおすすめ

ゲーミングモニターとして高い性能を誇りつつ、「ローブルーライトモード」など目の負担を減らす機能も搭載

 まずはモニターのスペックから見ていこう。使用しているパネルは、23.8インチのIPSパネル。解像度はフルHD(1,920×1,080)。リフレッシュレートが最大180Hz、応答速度が1ms(GTG)、視野角は上下左右とも178度と、ゲーミングモニターとしては十分な性能を有している。HDRに対応しているので、ゲームも対応していれば、色彩鮮やかな画面で楽しむことができる。

スタイリッシュなホワイトモデル
IPSパネルにより、上下左右178度という広い視野角を持つ

 さらにPhilipsは医療機器も作るメーカーということもあり、長時間モニターを見続けても目の疲労を軽減する「ローブルーライトモード」やちらつき防止機能が搭載されているのが大きな特徴だ。

 パネルに使用しているLEDは赤、緑、青の3つのライトが使われており、青の波長が一番短く紫外線に近い。このため青い光を見続けていると目にダメージを受けやすくなるが、「ローブルーライトモード」を選べば、青色の色味を保ちながら波長を緑色に近づけることで目の負担を軽減してくれる。

 また、LED液晶は画面のオンオフの差がブラウン管より目立ちやすく、激しい動きのシーンではちらつき(フリッカー)が発生しやすい。しかし、Philipsのモニターはこのちらつきを防止する機能を搭載。眼精疲労に苦しめられることの多いデスクワーカーにとっても必須の機能といえるだろう。

正面から
背面から
右側面から

 ここで本製品の基本的なスペックも紹介しておく。

【EVNIA 24M2N3201A/11スペック】
パネルサイズ:23.8インチ/60.5cm
縦横比:16対9
液晶パネルの種類:IPSテクノロジー
バックライトの種類:W-LEDシステム
ピクセルピッチ:0.2745 x 0.2745 mm
明るさ:300 cd/m2
表示色数:約1,677万色
色域(標準値):Adobe RGB 88%、DCI-P3 93%、sRGB 126%、NTSC 113%
コントラスト比(標準値):1000:1
応答時間(標準値):1ミリ秒(GTG)
表示角度:178o(横)/178o(縦)、@ C/R > 10
画像拡張:SmartImageゲーム
最大解像度:1920x1080 @180 Hz(HDMI/DP)
有効表示領域:527.04(横)x296.46(縦)mm
スキャン周波数:30~200 kHz(横)/48~180 Hz(縦)
sRGB:有
Flicker-Free:有
ピクセル密度:92.56 PPI
ローブルーライトモード:有
ディスプレイ画面コーティング:アンチグレア、3H、ヘイズ 25%
低遅延:有
EasyRead:有
Adaptive sync:有
HDR:HDR 10 対応
スマートクロスヘア:有
スマート MBR:0.5 ミリ秒
Shadow Boost:有

□「EVNIA 24M2N3201A/11」の商品ページ
□「EVNIA 24M2N3201A/11」の価格比較ページ

オリジナルモード作成も可能。10種類のモードを簡単に切り替えられる「SmartImage」

 次に、モニターで可能になる設定や機能面を見ていこう。メニューボタンは背面に1つだけ。「EasySelect」という上下左右にカチカチと動く小さなトグルボタン1つだけで、電源のオンオフをはじめ、入力切替や、モニターの詳細な設定をすべてカスタマイズすることができる。「EasySelect」ボタンを正面から見て右にカチっと押すと全体メニュー、左に押すと「SmartImage」メニューが表示される。

背面右側にある「EasySelect」ボタン。正面を向けたまま指で操作できる

 「SmartImage」には「標準」、「FPS」、「レーシング」、「RTS」、「映画」、「ローブルーライト」、「EasyRead」、「エコ」、「ゲーム1」、「ゲーム2」の10種類のプリセットが用意されており、全体メニューで詳細設定を編集することも可能。「レーシング」や「FPS」はジャンルに合わせて最適な見え方があらかじめセッティングされている。「ゲーム1」と「ゲーム2」は、自分が遊ぶゲームに合わせて好みの画質にカスタマイズできる。

 普段使いなら「標準」モードのままでも十分きれいだが、映画の黒をより深く表現したい場合は、詳細設定で「SmartContrast」を「オン」にすると、コントラストを強くすることができる。モニターの消費電力が上がるという警告が出るが、そこを了承すると、明るい部分はさらに明るく、黒い部分はリッチブラックに表現され、よりメリハリのある映像を楽しむことができる。

簡単組み立て、ボタン1つで操作可能な「EasySelect」ボタンが便利

 インターフェイスについては、HDMI 2.0が2つとDisplayPort 1.4。いずれも背面に端子が用意されている。端子の隣にはオーディオの出力ポートもあるので、モニターからヘッドフォンなどに出力することができる。また、内蔵スピーカーも標準搭載されているため、スピーカーがない環境でも音を楽しむことができる。

HDMIが2つ、DisplayPortが1つとオーディオ用のポートがある

 支柱と土台はネジで簡単に固定できる。モニター本体と支柱の固定は、支柱の突起をモニターに挿し込んで、そのままパチンと押し込むだけ。工具は必要ないので、誰でも簡単に設置できる。重量は約4.56kgなので女性1人でも簡単に設置や移動することができる。

組み立ては、支柱をパチンとはめるだけ
土台との接続部分

 モニターの高さは最大130mmの範囲で調整可能。角度は、チルト角が-5度から20度、スイベル角が左右30度、ピボットが左右どちらも90度の範囲で動かすことができ、縦型モニターとしても使うことができる。

【高さの調整】
もっとも高くモニターを上げた時
もっとも下まで下げた時
【上への最大チルト角】
【縦型モニターとして使用】
90度回転が可能なので、縦型モニターとして使うこともできる

 モニターの背面は100×100mmのVESAマウントに対応しているので、支柱の代わりに別に用意したアームを取り付けることで、デスク上の空間をより広く自由に使えるようなレイアウトを作ることも可能だ。

VESAマウントの取り付けが可能
【アームを取り付けて使用】

 ケーブルは、電源用、HDMI用、DisplayPort用で、すべてモニターに合わせたホワイトカラーで統一されている。ゲーミングモニターはACアダプタが付いているものが多いが、本製品の電源ケーブルは直接コンセントにさすタイプなので、ケーブル周りもすっきりしている。

Nintendo Switch、プレイステーション 5、ゲーミングPCでゲームをプレイ

 それでは実際にゲームをプレイしてのインプレッションもお届けしたい。今回はNintendo Switchとプレイステーション 5、ゲーミングPCの3機種で、いろいろなゲームをプレイしてみた。

※当製品には背面LEDライト機能はございません。

 まずNintendo Switchでは定番ゲーム「Minecraft」で、「標準」モードと「ローブルーライト」モードをテストしてみた。どちらも単体でみれば、青色はきちんと青色に見えるが、並べてみると空の色や空気感が多少緑がかっていることに気づけるはずだ。

【標準モード】
【ローブルーライトモード】

 次にアクションゲームとしてプレイステーション 5で「真・三國無双 ORIGINS」をプレイした。刻々と状況の変わる戦場で、一騎当千の戦いを繰り広げるアクションゲームは、大量の雑魚兵士をふっとばしながら戦う爽快感が売りだ。だが、表示量が多いと、やはりレスポンスが気になる。そんな時にはゲームモードの中にあるPhilips独自のレスポンスタイム調整機能である「SmartResponse」を設定することで、レスポンスが改善する。設定は「オフ」、「高速」、「より高速」、「最高速」の4つから選ぶことができる。

【SmartResponse】

 PS5レーシングゲームの代表格「GT7」では、レーシングモードをテストするつもりだったが、HDRに対応しているゲームの場合、自動的に「HDR SmartImage」というモードに切り替わり、そちらでの調整となった。

 「HDR SmartImage」には。「HDRゲーム」「HDRムービー」「HDR Vivid」「HDRスタンダード」の4種類と、自分でカスタマイズできるモードがある。今回は筆者の愛車でもあるデミオを、「HDR ゲーム」と「HDR Vivid」で比較してみた。どちらも美しくわずかな違いではあるが、「HDR Vivid」の方がより車体の赤が鮮やかに表現されているのが分かる。

【HDR ゲーム】
【HDR Vivid】
※当製品には背面LEDライト機能はございません。

 ゲーミングPCでは、「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」と「Valorant」をプレイしてみた。「FFXIV」のようなRPGでは、セリフやフレーバーテキストなど、多くのテキストを読む機会がある。そこで、テキストを読みやすくなる「EasyRead」モードを試してみた。

 「EasyRead」モードは、画面の彩度を落として、テキストを読みやすくするモード。もともと色の付いているテキストもモノクロになり、コントラストが強調されることで、非常に読みやすくなっている。

 通常、色は隣の色との彩度や明度、色相が近いほど判別しづらくなる。拡大図のテキストは黄色い色が付いている。緑っぽい背景とは補色の関係になり、見えやすい配慮はしてあるが、「EasyRead」モードではコントラストがさらに際立ち、ほとんど白いテキストになって、さらに読みやすくなっている。カラー情報をわざわざ消してゲームをプレイすることはあまりなさそうなので、普段はあまり使う機会がないかもしれないが、例えば電子書籍をモニターで読むときなどに活用できそうだ。

【標準モード】
【EasyReadモード】

 FPSは専用のプリセットがあり、さらに多くのサブメニューが用意されている。「Valorant」で試してみると「FPS」モードは「標準」よりも全体に青みがかった色味になる。全体の画面ではダイナミックレンジの差がわかりづらいが、拡大図を見てもらえれば、暗部の諧調が増えて、より暗闇の中での視認性が上がっていることが分かる。

【標準モード】
【FPSモード】

 さらに、影を薄くしたい場合は「シャドウブースト」のレベルを上げることによって、影の黒っぽい部分が薄い水色になり、さらに暗闇での視認性が高くなる。そして「クロスヘア」を「オン」にすることで、通常の小さな十字マークを、大きめのものに変更できる。さらに「スマートクロスヘア」にすると、キャラクターとの重なりに合わせて色が変化するようになる。

【シャドウブースト「オフ」】
【シャドウブースト「オン」】
【シャドウブーストメニュー画面】
【クロスヘア「オフ」】
【クロスヘア「オン」】
【クロスヘア「スマートクロスヘアオン」】
【クロスヘアメニュー画面】

 これ以外にも、「Adaptive Sync」や輝度、コントラスト、シャープネス、ガンマ、sRGBや色温度など、SmartImageのプリセットごとに細かいカスタマイズが可能になっている。このレビューのために数日間、普段使っているモニターの代わりに机に置いて、仕事やゲームをしてみた。非常に個人的な感覚ではあるが、文字やアイコンが非常にシャープで、画面の白い部門がテカテカすることもなく、一言で言うと非常に見やすいモニターだという印象を受けた。何をするにもちょうどいい、そんな使い勝手の良さを実感することができた。

「まるっと5年保障」で故障時の不安を軽減!

 ここまでレビューを読んで、このモニターに興味を持っていただき、購入を考えた人にお伝えしておきたいのが、Philipsの保障の手厚さだ。モニターに付いている「まるっと5年保障」は、本体や付属ケーブル、パネル、バックライトなどがすべて保障の対象となっている。また、箱を捨ててしまったという場合には、発送用箱を無料で送付してくれる。さらに修理のための往復の送料もPhilipsが負担。有償修理となった場合にも、検査技術料は無料。買い替えの相談にも乗ってくれる。

□「まるっと5年保障」のページ

【まるっと5年保障」

どのプラットフォームでも、ゲームに合わせた快適プレイ。

 大画面モニターが増えてきた今、23.6というサイズは小さく感じるかもしれないが、自室のデスクに置く場合、あまり大きすぎると場所を取ってしまうので、必要十分というサイズ感だ。

 ゲームプレイはもちろん、実況配信や動画作成、Vtuber配信やVRChat、さらに漫画を描いたりデザインを作ったり、生成AIを利用するなど、腰を据えて何かをやろうと思えばやはりデスクトップパソコンのパワーが欲しくなる。そんな時、ホワイトのパソコンやモニターは白い壁紙が多い日本の室内環境に自然に溶け込んでくれる。

 パソコンを購入するときには、ついつい本体のスペックばかりを気にしてしまいがちだ。しかし、実際に使い始めてみると、モニターやキーボードなど周辺機器の性能が快適な作業にとって大きな要因を占めていることに気づく。全体の予算が決まっているなら、ぜひ最初から周辺機器へどの程度投資するかを決めてから、スペックについて悩んで欲しい。そして、白いパソコン環境を検討するなら、目にも優しく高性能なPhilips「EVNIA 24M2N3201A/11」を検討してみてはどうだろうか。

※当製品には背面LEDライト機能はございません。