素晴らしきかな魂アイテム

【魂インタビュー】「METAL BUILD エールストライクガンダム」が提示する幅広い遊びと広がる未来! 込めた想いの秘密を、開発担当・前田哲也氏が語る!

題字:浅野雅世
【第4回魂アイテム】
「METAL BUILD ガンバレルストライクガンダム」。プレミアムバンダイにて8月10日に受注開始、価格は10,000円(税別)。8月11日に発売される「METAL BUILD エールストライクガンダム」に対応したストライカーパック第1弾は「ガンバレルストライカー」となった。ユーザーの期待を超えるこの提示はどんな意味を持つのか? インタビューでは発売直前の「METAL BUILD エールストライクガンダム」の魅力にも迫っていく
【話を聞いたクリエイター】
社内設計チームスカルファイブのメンバーも務めたBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の前田哲也氏。企画者と設計者の視点を持つ前田氏に、商品のポイント、今後の展望を聞いた。実は「ストライクガンダム」、「ガンバレルストライカー」に特別な思い入れを持つという

 「素晴らしきかな魂アイテム」、第4回は8月11日発売を迎える「METAL BUILD エールストライクガンダム」と、発表されたばかりの追加装備「METAL BUILD ガンバレルストライカー」だ。「METAL BUILD」はハイエンドのロボットフィギュアブランドであり、金属部品を多用し、多彩なギミック、精密な造形で人気が高い。「機動戦士ガンダムSEED」シリーズでは、悪魔のような鋭角なアレンジを行なった「デスティニーガンダム」、パラディンという力強いイメージを盛り込んだ「ストライクフリーダムガンダム」は人気を博した。

 「デスティニー」や「ストライクフリーダム」はシリーズ2作目の後半登場の機体で、番組内でも非常に派手なイメージで描かれている。比べると今回のモチーフとなる「ストライク」は、「SEED」シリーズ最初の主役機と言うこともあり、質実剛健な雰囲気がある。これまでのシリーズとどう差別化し、どういったイメージで商品化を行なったか、本商品の開発担当であるBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部・前田哲也氏から、本商品のカッコ良さを再確認し、入手した人はさらに楽しくなってしまう話が聞くことができた。

 そして8月10日にプレミアムバンダイにて受注開始予定の「ガンバレルストライカー」。ストライカーパックの第1弾がガンバレルであることに驚いたユーザーも多かったのではないだろうか。ガンバレルはアニメ本編には登場しない装備であり、ユーザーの多くの予想を超えた展開である。ガンバレルを第1弾に選んだ意味、そしてこちらの魅力にもグッと迫っていきたい。


ふんだんな金属パーツ、異なるメッキ処理が生む、ストライクの“兵器感”

 今回は最初に前田氏の経歴を紹介したい。前田氏はバンダイホビー事業部(現:BANDAI SPIRITSホビー事業部)で、製品設計を担当し、その後コレクターズ事業部に異動、「DX超合金 VF-25Fメサイアバルキリー (早乙女アルト機) リニューアルVer.」を手がけるなど話題を集めた。

 前田氏は社内設計チーム「スカルファイブ」に所属し、設計の技術を活かし様々な商品を手がけた。商品には様々な設計者がいる。社外のスタッフも多いが、スカルファイブは設計チームとして商品を開発したり、他の設計者と協力してノウハウを活かす。玩具としての遊びごたえやプレイバリュー、様々な機構、立体物としての格好良さ……社内に設計チームを備えているからこそ、設計に関して技術の蓄積、応用が可能な部分も多い。前田氏は今年の4月にこの設計チームから、企画チームに異動となり、「METAL BUILD」、「Ka signature」シリーズなどを手がけていくという。ホビー事業部でも企画担当を務めたこともあったとのこと。

 企画と設計の違いは、企画は商品の仕様や価格、その商品により広がるビジョンを提示するのに対し、設計はそのビジョンをどう実現するかに注力する。コストや、工場で実現できるかの検証も設計の大事な仕事だ。企画でも製品はチェックするが、具体的な商品の姿を決めるのは設計となる。機構や仕様などは、設計の方がノウハウを活かす場合も多い。前田氏は企画を担当していても、設計の経験を活かし、より細かく商品の具体像を提示できる部分もあるという。

「METAL BUILD エールストライクガンダム」の発売されるものに近い試作品を見ることができた

 インタビューでは発売直前だった「METAL BUILD エールストライクガンダム」を触ることができた。まず第1印象は“重量感がある”ということ。筆者は「METAL BUILD デスティニーガンダム」を持っているが、比べると金属パーツが多く感じる。「METAL BUILD エールストライクガンダム」では、金属部分をあえて目立つように地金風の処理をしており、金属パーツであることを強調している。脚を曲げると脛や膝の部分が連動するため、メカニカルな印象が強くなる。色々な関節を動かしたくなる商品だ。

 「ストライクは他のMSと共有するフレームを使用しているという設定で、デザイン上でも装甲の隙間から見えるフレームは1つの特徴となっています。商品ではその設定を活かし、ダイキャストでしっかりと金属フレームであることを主張しています。METAL BUILDはメッキ処理も大きな特徴ですが、今回は明るめと暗めの2種類のメッキを使用し、随所に金属を使用しているという雰囲気を強調しています」と前田氏は語った。

 「METAL BUILD エールストライクガンダム」においては、むき出しの金属に見えるメッキを施された金属パーツが良いアクセントになっている。肩の縁やコクピット周りのフレームも金属で補強しているような雰囲気になっていて、大事なところを金属で守っているような“説得力”が楽しい。シャープな造形と相まって、メカとしての存在感が増していると感じた。胸部分は青くメッキ処理されているが、こちらも金属パーツだ。

胸部分、足部分のアップ。ふんだんに金属パーツが使われているのがわかる。足は折り曲げると様々なパーツが連動し、メカニカルな雰囲気が強まる

 「悪魔のような禍々しさを持ったデスティニー」、「女王を守る騎士の役割を果たすためにパラディンのように力強いストライクフリーダム」と、パイロットであるキャラクター性を強調させる方向でアレンジを行なっていた、METAL BUILDの「ガンダム SEED」シリーズだが、「METAL BUILD エールストライクガンダム」のコンセプトに関しては“兵器らしさ”だという。「ストライクフリーダムやデスティニーはパイロットを想定して作られたMSですが、ストライクは連合が作り、後からキラが乗った機体です。“誰のための機体”というところはないんじゃないか、このため最初にコンセプトを決めるのに難航しました」と前田氏は語った。

 「パイロットを想定しないプレーンなイメージ」、「連合が兵器として開発した機体」こういったイメージを強調しアレンジが加えられたという。兵器としての雰囲気を強調するため、全身のマーキングを増やし、説得力を持たせるなどの工夫も盛り込まれている。

パックのない、ストライクの素立ちの姿。全身のマーキング、金属パーツが生む硬質な雰囲気……いつまでもチェックしていても見飽きない

 表現の方向性、手法、その上で提示するコンセプト……こういったポイントは「METAL BUILD」ブランドが成長し、ノウハウを重ねたからこそできることだ。そしてその成長は、製作側だけでなく、ユーザーからの意見がとても大事だったと前田氏は強調した。「METAL BUILD」は、同梱されているアンケートで熱心に意見を寄せてくれるユーザーが多いという。ネットのユーザーの感想なども開発者達に力を与えているとのことだ。「ユーザー様と一緒に作っているという気持ちは持っています。アンケートはもちろん、ネットやSNSの意見もものすごく見ています。ご意見はとてもありがたいですね」とのことだ。

 前田氏の個人的なお気に入りポイントは、前述の「兵器としてのストライクガンダム」を提示できたところだという。まずプレーンな状態のキャラクター性を提示した上で、ポーズ付けや、ユーザーの思い入れでキャラクター性が出せる。劇中でストライクはキラ・ヤマトが乗り、その後ムウ・ラ・フラガが乗るが、ユーザーがパイロットを想定して「METAL BUILD エールストライクガンダム」で遊ぶことでイメージが変えられる。さらに「ストライカーパック」で、本商品の印象は大きく変化するのである。

 筆者が感心させられたのは腰アーマーの処理だ。特に前アーマーは可動部分に関節が仕込まれ、脚を深く曲げたときにもきちんと動く。「METAL BUILD エールストライクガンダム」は実は“膝立ち”のポーズにこだわりがあり、腰アーマーの処理も膝立ちがきちんと決まるように設計されているとのこと。脚を曲げるとアーマーやフレームが連動するギミックも含めて、膝立ちは本商品のポテンシャルを実感できる1つのポイントとなっていると言えるだろう。

筆者が気に入った腰アーマーの可動。接続部の可動範囲が広く、膝立ちをさせてもきちんと対応する


航空機のイメージでのアレンジ、本体と質感を変えた「エールストライカー」

 そして「エールストライカーパック」である。ストライクガンダムはパックを交換することで様々な状況に対応すべく開発されたMSである。アニメでは高機動戦闘に対応する「エールストライカー」、巨大な剣を持つ「ソードストライカー」、長距離砲を装備した「ランチャーストライカー」の3つのパックが登場した。今回付属するのはエールストライカーである。

 背中に背負うエールストライカーは翼がより大型にアレンジされており、デスティニーや、ストライクフリーダムといった翼を大きく広げる機体と並べても見劣りしない迫力あるものとなっている。この巨大な翼で、ポーズをとらせると「ガンダム SEED」のMSらしいケレン味のある派手な雰囲気になるのが楽しい。

大きな翼のあるエールストライカーを装備することで、雰囲気が大きく変わる。装備によってイメージが変わる楽しさが本商品の魅力だ

 エールストライカーは高機動スラスターと翼、そしてビームサーベルをストライクにもたらす。劇中でも最も多用された基本装備といえるものである。素体のストライクはやはり物足りないと感じる部分があるが、エールストライカーと合体することで、宇宙を高速で動き回るガンダムとしてイメージが広がる。特にMETAL BUILDは翼が大きいため、設定上は重力下ではジャンプと滑空だけだが、地上を自由に飛び回れそうなイメージだ。

 前田氏の一押しポイントは「折りたたみ機構」である。上の翼に回転軸が盛り込まれ、駐機姿勢を思わせる折りたたみが可能となった。この回転軸が入ったためより翼がフレキシブルに可動し、飛行ポーズも幅が広がっている。

前田氏お気に入りの折りたたみ機構で、駐機中を思わせるポーズが可能に

 METAL BUILDエールストライカーの赤の塗装はメタリックで、落ち着いた質感となっている。マットのカラーリングを多用しているのも兵器としての雰囲気を重視しているためだという。金属パーツが少ないためか、並べてみるとストライク本体とは雰囲気が異なる感じがする。「各種パックとストライク本体は作っている工場が違うかもしれない」といった空想も可能となっている。

 翼と共に、エンジンブロックも大型化している。鋭角的なデザインと落ち着いた赤のメタリック塗装が、硬質な雰囲気をさらにプラスしている。本体の金属感とは異なった、軽く、固い材質でできているような感じだ。パックをつけるとストライクの印象そのものが変わる、そのイメージの変化が面白い。

 筆者の感想を語ると、前田氏は「パックはパックで、『独立して開発したもの』というイメージで製作しています。エールストライカーパックには航空機のイメージを重ねていて、MS本体とは異なります。このパックをつけると、敵に突撃を掛けられるようなスピード感を生み出すイメージとしています。パックは大河原邦男さんに監修していただいており、色や艶などに意見をしていただきました。今後のパックにも明確なコンセプトを取り入れていきます」とコメントした。

 実は前田氏には個人的にストライクガンダムに強い思い入れがあるという。2003年にバンダイホビー事業部の設計部門に配属された時が、アニメ「機動戦士ガンダム SEED」放映と重なり、関連商品を組むなど深く関わり、前田氏の最初の設計の仕事が「MG ストライクガンダム」のナイフ(アーマーシュナイダー)の腰の収納ギミックの設計だったとのことだ。「私の人生初めての設計経験が『MG ストライク』のお手伝いでしたし、入社と同時の放映だったアニメにも思い入れがあります」と前田氏は語った。

落ち着いた赤のメタリック塗装は、硬質な雰囲気をもたらしている
翼ブロックにも回転軸があることで、高速で飛行するイメージのポーズも


オリジナルギミック満載で高いプレイバリューを提示する「ガンバレルストライカー」

 それでは、注目の「METAL BUILD ガンバレルストライカー」に話を進めていこう。ストライクガンダムにガンバレルパックを背負わせたこの形態は、アニメ本編では登場していない。「ガンダム SEED」に登場したMSのイメージを広げた「ガンダムSEED MSV」という企画に登場する機体である。

 ガンバレルパックはムウの愛機である宇宙戦闘機「メビウス・ゼロ」をベースにしたストライカーパックで、有線式攻撃ポッド「ガンバレル」を4基搭載している。ガンバレルストライカーはムウの専用装備として開発されたが、連合からムウ達が離反したため、この装備はストライクに装備されることなく、量産機105ダガーに装備され、モーガン・シュバリエによって使用された、という設定になっている。ちなみに、ガンバレルストライカーを装備したストライクは、ゲームなどで活躍している。

 ガンバレルストライカーが追加装備の第1弾というのはかなりユニークな判断と言える。定番と言えば劇中で活躍した「ソードストライカー」、「ランチャーストライカー」であり、多くの人がこのパックを予想していたはずである。なぜガンバレルストライカーなのだろうか?

 「せっかくのMETAL BUILDなので、皆さんの想像を超えていこうと思いました。METAL BUILDだからこそ、どんなものができるのか、ということをこちらの方から提案させていただいたんです」と前田氏は語る。

最初に発売される追加装備がガンバレルということで、驚いた人も多いのではないだろうか
ガンバレルストライカーは設定同様、独立して宇宙戦闘機のような形状に変形させることもできる。「METAL BUILD ガンバレルストライカー」では、ガトリングをレールガンに変えることも可能だ

 インタビューでは試作品はまだ撮影中で、写真だけだったが、その写真から伝わるクオリティは確かに想像を超えていると感じた。最大の魅力は圧倒的な情報量だ。装甲の分割線がはっきりしており、装甲からのぞくメカニカルな描写が楽しい。宇宙戦闘機を背負ってるという、独特の雰囲気が生まれている。ガンバレルストライカーを装備したストライクは、とても魅力的だ。

 特にスゴイのが、ガンバレルを“展開”した状態だ。ガンバレルは原作のように本体から分離するだけでなく、アームを伸ばし固定ができる。ここからさらにガンバレルのハッチを開け銃口を露出させると、もう情報量がものすごいことになる。筆者は特にこの写真にシビレた。羽を広げ見得を切るディスティニーや、ドラグーンを浮遊させ、フルバースト状態のストライクフリーダムに負けない迫力がある。

 ストライクは番組初期の言ってみれば「最初期の主役機」であり、その後の機体はドンドンパワーアップし、派手になる。番組中においてストライクは主役機としては最も地味な存在なのだが、「METAL BUILD ガンバレルストライクガンダム」は違う。大迫力の、他の機体に引けを取らないカッコ良さと力強さがある。「METAL BUILD エールストライクガンダム」も他の商品に負けない迫力があったが、ガンバレルストライクは、「見た事がないストライク」を提示してくれていると感じた。

筆者が強い印象を受けたガンバレルを分離させず展開するディスプレイ。圧倒的な火力を感じさせ、ストライクフリーダムのフルバーストにも引けを取らない雰囲気だ

 前田氏が「METAL BUILD ガンバレルストライカー」でアピールしたいのは、「遊びの幅の広がり」だという。ガンバレルストライカーは、単体でコクピットブロックも用意されており、メビウス・ゼロを思わせる宇宙戦闘機の形にも変形できる。合体したときにはガンバレルをアームで広げることも、本体から切り離し、有線で操作しているイメージで飾り付けることも可能だ。本商品にはガンバレルを独立して飾られるジョイントも付属するので、様々な形でのディスプレイも可能だ。

 ストライクと合体時はコクピットブロックは後ろを向くのだが、この向きを変えると飛行形態のような雰囲気になる。ガンバレルストライカーに接続されている大型のガトリングもフレキシブルに移動するほか、長い砲身を持つ「レールガン」と交換可能で、これをストライクが手に持つと長距離射撃をするイメージとなる。ガンバレルを背中に背負って長距離攻撃をする姿は、同じく長距離戦闘を想定したランチャーストライクとイメージが異なり、独特の活躍シーンが想像できる。アニメのストライクガンダムを超えて、イメージが広がっていく。

 前田氏はガンバレルストライクが提示する高いオリジナリティもユーザーと共に作り上げていったと語る。METAL BUILDはオリジナリティを強めており、ユーザーがそれを後押ししてくれている。“赤いガンダムエクシア”という強烈なイメージが衝撃的だった「METAL BUILD ガンダムアストレア TYPE-F」はオリジナルギミックを多数盛り込んだのだが、好評を得た。追加装備である「“アヴァラングダッシュ”OPセット」はさらにオリジナル性を強めたのだがこちらも高い評価を得ている。こういった流れから、「METAL BUILDならではの遊びの幅も提案していこう」という方向性が明確になったという。

 アームで展開するガンバレルはMETAL BUILDオリジナルギミックだ。元のデザインではストライクの背中に固まって収納され、使用時には本体から切り離しオールレンジ攻撃を行なうのだが、アームを展開することで本体につけたままガンバレルを攻撃形態に変形できる。こうするとガンバレルがスラスターになり、宇宙での機動性が増すイメージになる。

機首を前に向けて突撃形態を思わせるイメージに
もちろん設定通りにケーブルを伸ばした攻撃シーンも再現できる

 ガンバレルは側面のハッチが開き、尾部のスラスターは引き出し、ボールジョイントで可動ができるようになるなど、想像力を刺激する仕掛けも多数盛り込まれている。「METAL BUILD ガンバレルストライカー」の開発には、「METAL BUILD ガンダムアストレイ」シリーズにも携わり、「ガンバレルストライカー」のオリジナルデザインも担当したメカデザイナー・阿久津潤一氏が携わっており、オリジナルギミックには強いこだわりが込められているとのことだ。

 合体時、ガトリングはただ回転すると頭の真上に砲身が来てしまうが、基部の回転軸を追加設定したことで肩の上に砲身が来るように調整できる。またこのガトリングはストライクの手に持たせることも可能なのだ。レールガンにも固定状態から手持ち状態にする変形ギミックが仕込まれており、プレイバリューを広げている。どう遊ぼうか、どう飾ろうかを考えさせられる、ワクワク感が強くなる商品である。

 「ガンバレルストライクは、アニメには登場しない機体なので、ユーザー様の中にはイメージが捉えにくいところがあるかもしれません。だからこそ基本の設定はおさえつつも、METAL BUILDとしてプレイバリューを提示することで、様々な活躍を想像して欲しいと思っています」と前田氏は語った。前田氏のお気に入りはコクピットブロックを変形させることでより移動に特化した雰囲気になるところとのことだ。


「ガンバレルストライカー」が提示するMETAL BUILDの未来、ユーザーと共に考えるオリジナリティとは?

 実は前田氏は「ガンバレルストライク」にも特別な思い入れがあるという、初めての設計の仕事が「MGストライクのアーマーシュナイダーのギミック」だった前田氏が初めて1つのキャラクター全部の設計を担当したのが「HG 105ダガー+ガンバレル」だというのだ。だからこそガンバレルにも、ストライクにも思い入れが強い。「METAL BUILD ガンバレルストライクガンダム」にはちょっと運命的なものも感じるとのことだ。

 「METAL BUILD ガンバレルストライカー」は、開発チームが「『METAL BUILD ストライク』は今後発売されるパックも高いプレイバリューを持たせる、今後も広がっていく」というメッセージをユーザーに提示する商品でもある。ユーザーの夢を広げていきたいという願いも込められている。こう聞くと、ソードとランチャーはどうなっていくのか、他のパックはどうなるのか、とても期待と想像がふくらんでいく。

 今後のパック展開に関して前田氏は「『ガンダム SEED』はMSVという形で大きく作品世界を広げていきました。追加装備も、またストライクのバリエーションも広がっています。その中で『METAL BUILD ストライクガンダム』にこれを装備させたい、とユーザー様が感じるものもあると思っています。そこにオリジナルのプレイバリューを加えて出していきたいと思っています」とコメントした。この「METAL BUILD ガンバレルストライカー」が提示した方向性をさらに前に進めていくのが今後の方向性だという。

ガンバレルの展開、レールガンの変形など、遊んで楽しい、METAL BUILDならではの面白さを随所に込めている

 「METAL BUILDに関しては、まずフリーダム、そしてデスティニー、ストライクフリーダムが出て、それからのストライクになりました。正直、後継機に比べてストライクをどう提示するかでは悩ましい部分もありましたが、ストライクはどう遊ぶか、どう拡張していけるか、という新しい方向性を提示することができました。これから展開していきたいと思います。ご期待下さい」と前田氏は語った。「METAL BUILD ストライク」には、実は肩にジョイントが仕込まれていたり、今回使われていないジョイントがあったりする。今後の拡張を考えた設計がなされているのだ。

 ユーザーへのメッセージとして前田氏は「ユーザー様がこのシリーズを支えてくださり、ご意見をいただけたからこそ僕らも新しいチャレンジができています。フィードバックをいただけるからこそできたこともとても多いです。このパックが欲しいとか、こういう方向性が良いなどのご提案を、これからもいただければと思います。『これMETAL BUILDで見たいよね』といった意見も大歓迎です。METAL BUILDは設計、企画、工場……関わったスタッフが一丸となって成長しています。これからも新しい驚きを届けていきたいです。今後もご期待下さい」とユーザーに語りかけた。

前田氏は様々な商品を手がけているが、今回は前田氏の仕事の“最初”に関係が深いアイテムというのが面白い
肩のハードポイントなど、ストライクはまだまだ秘められたポテンシャルがある

 今回のインタビューでは、やはり「METAL BUILD エールストライクガンダム」の情報量、金属パーツを多用したリッチな雰囲気に圧倒されたのだが、その後のガンバレルストライクの提示と、プレイバリューの広がりを聞いて、その魅力がさらに深まった。キャラクター性よりも“兵器感”を前面に押し出すアレンジも、パックの交換で大きくイメージが変化するからなのだ。

 そして装備交換、元の素体が追加装備で魅力を増し、遊び方を変えていく、という方向性はまさに“玩具”ならではのもので、非常に好感を持った。広がりが期待できるキャラクターはうれしい。この方向性が提示できたのも、ユーザーが“METAL BUILDオリジナル”を受け入れる土台があってこそ、というところにも注目したい。今後の展開が本当に楽しみである。

レールガンとガトリング、ガンバレルなど様々な組み合わせをすることで遊びの幅は大きく広がっていく

METAL BUILD ガンバレルストライカー」の受注は8月10日16時時から、こちらのページで行なわれる。