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「ワールドクラブ チャンピオンフットボール インターコンチネンタルクラブス 2010-2011」連載:第2回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 開発・発売元:株式会社セガ
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、キープレーヤーボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席(4サテライト版は4席)+メインモニター、ALLNet対応
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円、スターターパック1,000円
  • 稼動日:稼動中
【ゲームの内容】

 欧州および南米のトップチームと所属選手が実名で登場するサッカーゲーム。ジョイスティックなどで選手を直接操作するのではなく、フィールド上に“実在する選手のカード”を配置して、それを動かしたり、戦術ボタンなどで指示を与えながらプレイする。練習と試合を繰り返しながらチーム経験を積み重ねていき、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出される。



 2011年秋より「ワールドクラブ チャンピオンフットボール(WCCF)」シリーズ最新作「ワールドクラブ チャンピオンフットボール インターコンチネンタルクラブス 2010-2011(以下:WCCF IC 2010-2011)」が全国で順次稼動を開始した。今回の攻略連載は、月に1回くらいの連載ペースで行なっていく。連載の間隔が少し開いてしまうがご容赦いただきたい。

 今回の記事は、前回同様に初心者をターゲットにしたものだ。前回はチームマネージメントを中心に紹介したが、今回は試合に関係するさまざまな要素をまとめてみた。試合のグレードやフォーメーション、プレスやシュート、選手交代などがそれにあたる。ちなみに基本的な操作方法は、ICカード購入時に封入されている、小冊子にまとめられている。ごく基本的な操作方法や店内の試合スケジュールについては、こちらで確認するとよいだろう。


※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。


■ 試合の種類、グレードについて

 本作における試合の種類は、大まかに分けてレギュラーリーグ、カップ戦、フレンドリーマッチ、オンライン対戦(全国対戦)の4種類がある。

 ほかの店舗のプレーヤーと戦う全国対戦は、必ずしも行なわなければいけないものではない。チームマネージメントの前に店内対戦か全国対戦か選べるので、ここで選択しよう。全国対戦に登場する相手は、ほとんどがゲームをやりこんだ猛者ぞろい。チームを継承し、監督レベルが上がって自信がついてからオンライン対戦に参加することをお奨めする。

【レギュラーリーグ】

 

レギュラーリーグ優勝は、だいたい5勝くらいが目安。最終戦に優勝がかかった試合は厳しくなることが多いので、早めに決めておきたい

 基本となるリーグ戦で、2nd Divison(2部)、1nd Division(1部)、Premier Division(プレミア)の3種類がある。レギュラーリーグは対CPU戦と店内対戦のどちらかで、対人戦のみを避けるということはできない。ただし新規に監督カードを立ち上げた場合、当初は2部からスタートとなる。プレミアに昇格するまで、それほど強い相手と対人戦になることはないと思われる。

 また本年度バージョンは、これまでの「WCCF」シリーズと比べてレギュラーリーグの難易度がかなり低い。ある程度戦力が整っていれば、対CPU戦はそれほど怖れることはないだろう。プレミアに昇格するまで、いろいろな選手や戦術を試してみるとよい。逆に言えば2部や1部で通用した戦術が、プレミアや対人戦では通用しないことがあるので注意すること。

 レギュラーリーグはその名の通りのリーグ戦。7試合トータルの勝敗で順位が決定する。この順位は仮想の相手と競うもので、運がよければ4勝程度で優勝できるし、5勝で優勝できないこともある。だがカップ戦と違い、対人戦で強い相手に1回負ければ終わり、というものではない。最初のうちは獲得が難しいカップ戦よりもレギュラーリーグを重視し、コンディションを整えて戦うとよいだろう。


【カップ戦】

グレードSのチャンピオンズトロフィーは、プレミアで4位以内が出場条件。それだけに賞金も高く、優勝すれば10億円が獲得できる

 カップ戦はタイトルを賭けた戦いで、トーナメントやリーグ戦を行なって優勝チームを決めるというもの。一部のグレードの低いもの以外は、出場資格が求められる。グレードの高いチャンピオンズトロフィーなどは、プレミアでの高い順位が必要になってくる。そのぶん優勝すれば、獲得できる賞金も多い。いきなりすべてのカップ戦に参戦できるわけではないので、あせらずじっくりとチームを育てていこう。


【フレンドリーマッチ】

個人能力、特殊能力が星5つになる直前にはメッセージが出る。選手の能力を覚醒させたいときは、その後にフレンドリーマッチを行おう。勝利すれば高確率で能力が覚醒し、星5つになる

 フレンドリーマッチはいわゆる親善試合で、勝っても獲得できる賞金は少ない。しかしフレンドリーマッチはレギュラーリーグ、カップ戦と比べ、個人能力、選手間の連携など、チームの戦力が上がりやすくなっている。また店内の相手に対戦申し込みをしたり、対CPU戦のみで戦ったりすることができる。

 個人能力と特殊能力の覚醒(最高段階に達すること)、黄金連携はフレンドリーマッチのあとのみに起こるイベントだ。チームの育成段階では、フレンドリーマッチを多めにプレイして戦力を上げていくのがいいだろう。


【チャレンジマッチ】

フレンドリーマッチと思っていたのに、突然強豪チームと戦わされるのはきつい。なんとか勝利して多くの経験値を獲得しよう

 フレンドリーマッチをしているときに、一定条件を満たすと強豪チームがライバルとして出現することがある。これがチャレンジマッチだ。ライバルチームは高い戦力を誇っており、勝利するのはかなり困難。ベストの布陣で慎重に戦いを挑もう。しかし仮に負けたとしても、チームの経験値は通常のフレンドリーマッチよりも上がるようになっている。



■ 試合に出場させる選手について

チームマネージメントの残り秒数が0秒になったときには、スタメンを確定させておこう。それ以降に選手カードを入れ換えても、スタメンは変更できない

 試合には、盤面のフィールド内に配置した11人の選手でスタートする。残りの5人は控え選手で、試合中に3人まで交代が可能だ。スタメンの選手は、チームマネージメントの残りタイムが0秒になった直後に配置されている選手になる。それ以降の選手入場シーンなどでフィールド内の選手を変えても、スタメンは変わらない。気づかずに放置すると、前半で選手交代となってしまうので注意しよう。

 登場させる選手は、基本的にコンディションのよい選手。コンディションが普通(緑色)までの選手は問題ないが、不調の選手は避けたほうがよい。絶不調は中心選手であっても、控えに回したほうが無難といえる。



■ 選手配置のフォーメーションについて

カード配置は自由で、いろいろなフォーメーションが試せる

 選手配置のフォーメーションは自由だ。サッカーで定番のフォーメーションならどれもそれなりに機能するようになっている。たとえばディフェンスのシステムには4バック、3バック、ラインディフェンス、リベロディフェンスなどがある。またフォワードから見れば、1トップ、2トップ、3トップなどがある。

 あえて言うなら、本年度バージョンでは中央(縦)のラインをしっかり押さえることが重要だ。ここに人数を割いていれば、サイドから攻撃されてもそれなりに守ることができる。極端にいえば、最終ラインがふたりだけでもなんとかなる。ただしディフェンダー認識の選手が3人未満のときは、偏重ポジション扱いとなりキープレイヤー戦術が機能しなくなる。

 またディフェンスラインは、比較的深い位置に選手を配置しておくことをお奨めする。もちろん今後のバージョン変更により、これらのセオリーは変わる可能性があるので注意してほしい。



■ 選手カードの移動について

 フィールド上の選手カードを移動させることで、試合中にフォーメーションを変えることができる。これが本作の、対人戦における駆け引きのひとつになっている。

 カード移動のおもな目的は、相手のフォーメーションの弱点を突くというものだ。この場合、攻撃の選手は相手のカードの配置からずらし、守備の選手は相手の選手カードに重ねるのが基本になる。

 そのほかにも、攻められたときにディフェンスラインを下げて人数を増やす、セットプレイ時にフォーメーションを変えるなどという方法もある。追求すればきりがないが、最初のうちは無理にカードを動かす必要はない。カード移動を考えるのは、自分が使っているフォーメーションの特徴を理解してからにしよう。



■ 各種ボタンの使い方について

 カード移動以外に試合中に行なうのは各種ボタンの操作と、キープレイヤーの変更である。ボタンには戦術ボタン、シュートボタン、キーパーボタン、プレスボタンがある。どの操作も重要なので、ひとつずつ紹介していこう。

【戦術ボタン】

戦術ボタンを点灯することで、サイド突破を仕掛けることができる。またパスをさせたいときは、させたい方向の戦術ボタンを点灯させよう

 攻撃方向をおおまかに指示するボタン。手前方向に向いている矢印はカウンターの指示となる。現バージョンでは戦術ボタンを点灯させるとその方向に移動し、その方向へのパスを選択することが多くなる。カウンターの場合は一直線にゴールを目指すようになり、パスの頻度も上がる。いっぽう戦術ボタンをまったく点灯しない無点灯の状態では選択肢の幅が広く、パスをぎりぎりまで出さない場合が多い。状況に合わせ、戦術ボタンを切り替えていけるようにしよう。


【シュートボタン】

シュートボタンを押すタイミングが勝敗を決する。フォワードがペナルティエリアに入った直後にシュートを打てれば理想的

 シュートを打たせるときに使うボタン。押すタイミングは非常に重要で、早すぎても遅すぎてもいけない。ペナルティエリア外から打っても入りにくいし、ドリブルで持ち込むと飛び出したキーパーに取られてしまう。ボタンを押してからシュートを実際に打つまで少しタイムラグがあるので、少し早めのタイミングで押すのがコツだ。


【キーパーボタン】

相手のフォワードが突破してきたら、タイミングよく飛び出してボールをキャッチしよう。フリーでシュートを打たれれば決められる確率が高い

 キーパーを飛び出させるボタン。相手チームの選手が最終ラインを突破してきたり、クロスが上がったりしたときに飛び出すとよい。飛び出しが遅いタイプのキーパーは飛び出しを控えてもよいが、それもセービングが非常に優れたキーパーに限られる。レアカードに選ばれるレベルの選手でない限り、思い切って飛び出したほうが得点を阻む可能性が高くなる。


【プレスボタン】

ボールが奪えそうなときは、積極的にプレスボタンを押して取りに行こう。ただし常時プレスを点灯し続けるのはよくない。スタミナが減り、陣形のバランスも崩れるからだ

 このボタンを押すと、選手が積極的にボールを奪いにいくようになる。寄せが速くなるので、中盤や最終ラインでボールを奪いたいときに押すとよいだろう。ただし押しすぎると選手のスタミナが減りやすくなる。またボールが取れないのに背後から追いかけ続ける、といったこともあるので、使い方には注意すること。


【キープレイヤー戦術(KP戦術)】

攻撃時にはフォワードが持っている攻撃的なKP戦術に切り替えるとよい。相手の守備陣形を突破できる可能性が高くなる

 キープレイヤー(KP)の設定はチームの戦い方を変化させる。攻撃的なものから守備的なものまでさまざまで、試合中に切り替えることが可能だ。

 理想を言えば、ボールを持っているときは攻撃的なKP、守っているときは守備的なKPを使うというように、試合中に切り替えることが望ましい。しかし試合中に切り替えるのは操作の慣れが必要。シュートボタンなどの操作に集中するなら、ひとつのKP戦術で通してもかまわない。

 KP戦術は種類が多く、いろいろな変化をチームに与える。そのため必ずしもチームにプラスになるとは限らない。メリットだけでなく、デメリットが生じる場合もある。いろいろなKP戦術を試してみよう。



■ 選手交代とスーパーサブについて

2010~2011のベンゼマなどがスーパーサブの資質を持っている。しかしその選手でも、100%の確率で発動するわけではない

 控え選手のカードと入れ換えることで、1試合に3人まで選手交代ができる。選手交代は、ハーフタイムに行なうと確実に交代できる。それ以外の場合は、シュートが決まるかラインの外にボールが出たときでないと交代できないので注意しよう。

 有効な選手交代は、スタミナが切れてきた選手を後半で交代させるというもの。たとえばスタミナのないレギュラーカードのディフェンダーでも、ハーフで交代させればスペシャルカード並みの能力を発揮できる。

 また後半の途中で投入すると、スーパーサブの効果が発動する選手がいる。発動した場合はレーダーにSの文字が記される。スーパーサブが発動すると、能力パラメータが一部アップした状態となる(どの能力が上がるかは選手カードによる)。



■ ハーフタイムコミュニケーション

ハーフタイムに選手に対して指示が出せる。試合展開やチームの特性を考えて指示内容を決めよう

 ハーフタイムには、試合の状況によってチーム戦力グラフを変えられる。負けていればオフェンス能力をアップさせるなど、状況に合わせてスタイルを選んでいこう。攻守にバランスをとりたい場合なら、選手を信じて何も変えない、というのも有力な選択肢となる。



■ チーム士気効果

シュートを決めたり、キーパーがボールをキャッチしたりすると試合中に士気が上がっていく。ゲージがMAXになるとキャプテンの持っている士気効果が発動する

 フォーメーションレーダーの下に、チームの士気を示しているグラフがある。これが試合中にMAXになることで発動する能力を、チーム士気効果と呼ぶ。士気効果には「モチベーション」、「スタミナ」、「コンビネーション」の3種類がある。試合中にプラスアルファが加えられるので、無視できない要素だ。

 チーム士気効果を発動させるには、キャプテンシーの高い選手をキャプテンに選ぶことが必要だ。士気効果を持つ選手カードは少なく、同じ選手でも年度やレアリティの違いにより持っていないことがある。



■ 最後に ~リアルタイム性の強い操作に慣れよう

 今回は試合に関係するシステム、操作などを中心に説明した。

 本作はシミュレーションをベースにしたサッカーゲームだが、試合中にできる操作の種類は多い。ボタン操作、カード移動、KP戦術切り替えなど、ちょっとした操作によって局面が変わることがあるので注意したい。次回は1ヵ月後になるが、ここからは少し踏み込んで本作を分析していきたいと思う。


※第3回目は3月中旬に掲載予定です。


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(2012年 2月 8日)

[Reported by 石井ぜんじ ]