あなたにとって「LoL」のどこがどうおもしろい?
【第5回】チャンピオン声優の立場から語る「LoL」花江夏樹さんインタビュー
「ワクワクするような、新しい取り組みをしてくれる」
2018年10月26日 17:00
- 10月26日 公開
「あなたにとって「LoL」のどこがどうおもしろい?」連載一覧
・【第1回】実況・解説の立場から語る「LoL」eyes氏・Revol氏インタビュー
・【第2回】ストリーマーの立場から語る「LoL」スタンミさんインタビュー
・【第3回】声優&ストリーマーの立場から語る「LoL」青木志貴さんインタビュー
・【第4回】プロゲーマーの立場から語る「LoL」Unsold Stuff Gamingインタビュー
・【第5回】チャンピオン声優の立場から語る「LoL」花江夏樹さんインタビュー(本稿)
「League of Legends(以下、LoL)」に様々な立場で関わる方々に連続インタビューを行ない、「LoL」の面白さや魅力、「LoL」はどのようなゲームで、どんな環境におかれているかなど、様々な角度から「LoL」のアレコレを追究していく本連載。
最終回となる今回は、「LoL」のチャンピオン「ジグス」の担当声優であり、日本サーバーのオープン前からの「LoL」プレーヤーでもある花江夏樹さんに話を伺った。「ジグス」といえばその声が極めて特徴的で、9月に実施された新規モード「オデッセイ」でも新録のボイスを引っさげて大活躍(?)をしたチャンピオンだ。一方、"中の人"花江さんはライアットゲームズの「LoL」公式番組「GGTV」においてMCを努めつつ、プレーヤーとしても参戦。その腕前を披露した。
実際に話を聞いてみると、意外にも近接系のチャンピオンが好きだという花江さん。様々なゲームモードやスキンまで、「LoL」をディープに楽しんでいた。
GGTVの最終決戦に向け、Katudion氏と特訓!?
――花江さんは日本サーバーのオープン以前から「LoL」をプレイしていたそうですね。
花江さん:はい。4、5年ほど前に友達の紹介で始めたのですが、その時は難しくてすぐに辞めてしまいました。その後、別の友達にも勧められて「またこのゲーム?」と思いながらもプレイしたらハマってしまいましたね。2人目の友人は丁寧に教えてくれるタイプだったので、それが大きかったです。その友人とは今でもプレイしています。
――普段は「LoL」をどのようにプレイしていますか?
花江さん:ランク戦を回すのが中心なのですが、仕事があるので1日2試合できたらいいな、という感じですね。でも「GGTV」をやっていたときはKatsudionさん(LJL CSを主に担当するキャスター)と朝まで特訓していました。苦手なチャンピオンをKatsudionさんにピックしてもらって、ひたすら対戦して貰っていましたね。
僕はTOPレーナーのサガなのか、タイマンバトルが好きなんです。相手を1vs1で倒せたときは本当に気持ちいいですからね。だから、苦手なチャンピオンがいたら克服したくて、しかもそれが楽しいんですよ。
――やはり「LoL」は自分の成長が感じられるのがいいですよね。
花江さん:そうなんですよね。練習するだけ上達するし、それがはっきりと成績にでますからね。練習を重ねて、自分がレーンで相手を倒して、そのまま試合をキャリーしていくのは本当に気持ちがいいです。
特に「GGTV」で僕の使っていた「ガレン」のようにシンプルなチャンピオンは、簡単な分成長を感じやすいと思うので初心者の方にもお勧めしています。昔は変身するチャンピオン、「ニダリー」とか「エリス」にはまっていましたが、操作が難しいと慣れるまでに苦しくなってしまいがちなので。
――「LoL」以外にゲームはプレイしていますか?
花江さん:GGTVの企画が始まってからはずっと「LoL」一筋です。ランクの休憩に「ランダムミッド(ランダムなチャンピオンが割り振られ、1本道のマップで戦う常設モード)」をやったりしていますね。新しいチャンピオンに触れるいい機会になっています。もちろん、他にもいろいろなゲームはやっていました。でも、そのゲームに飽きたらまた「LoL」に戻ってきますね。
「LoL」は中毒性が高いんです。ゲームの形としてワンゲームで終わるはずなのに、負けが込んでいると勝つまで止められない。勝ったら勝ったで連勝できる気がしてしまう。それに加えて他のゲームに比べてアップデートも頻繁だし、試合に負けても友達とやっていればボイスチャットでワイワイやっているから楽しい。色々な面白さが詰まったゲームだと思います。
「スキンが出たら全部買ってしまう」
――9月にはオデッセイ(完全新規で用意された特殊モード)も実装されましたよね。花江さんがCVを務める「ジグス」も目立つ立ち位置でした。
花江さん:久しぶりに「ジグス」の声をあてられて楽しかったです。ああいう特別モードも結構プレイします。ああいうワクワクするような、新しい取り組みをしてくれるのも好きなポイントですね。
――ユニバースもどんどん更新されますしね。
花江さん:ついつい読んじゃうんですよね、ユニバース。「へカリム」のストーリーとかが好きでした。ストーリーの中で「カリスタ」が急にかかわってきたりしてチャンピオンの関係性が描かれるのが嬉しいです。
ほかにも、スキンは何でも買っちゃうんですよね。マイストア(定期的にくるスキンの割引セール。プレーヤーの情報から割引されるチャンピオンが決まる)がきたらとりあえず全部買ってしまいます。最近追加された「ハイマーディンガー」のスキンも気になっています。
――凄いですね(笑)。ちなみに、1番好きなスキンは何ですか?
花江さん:僕は「ブランド」、「ハイマーディンガー」、「ティーモ」などのガスマスクをかぶったスキンが好きなんです(笑)。基本無料なのにしっかりしていて、長くプレイするゲームなので、欲しいスキンならどんどん買います。
課金しなくても試合には勝てるし、みんな平等な条件で戦えるからこそ対戦が面白いし、そのほかの部分も好きなので「LoL」に少しでも還元したいと思っているんです。ある意味還元したくてスキンを買っているという部分もあるかもしれません。新しいスキンはそれぞれコミュニティの意見を取り入れつつ、1から作っているわけですから。
「ジグスの声は"気合"」
――花江さんが「LoL」で声を当てることになった経緯を教えていただけますか?
花江さん:「Twitter」で「LoL」のことを呟いていたところ、声をかけていただきました。自分の使うチャンピオンは女の子だったり、ガタイが良かったりと僕の声とはちょっと違うので声を当てられませんでしたが、その時はとても嬉しかったですね。いただいた役のジグスは僕の友達が使っているチャンピオンなので、声をあてる前からなんとなく愛着がありました。それでも僕自身は近づいて殴るチャンピオンのほうが好きだったりしますが(笑)。
――ジグスの声はかなり甲高いですが、どうやって出しているんですか?
花江さん:気合です(笑)。ブヒブヒ言っているイメージで、あとは気合で声を出しています。
――気合ですか(笑)。ところで、他の声優さんと「LoL」のお話をする機会はありますか?
花江さん:実は収録は1人で行なっているんです。なので他の声優さんとお話しする機会はあまりないんですよね。そもそも、声優さんは移動中にゲームをする人が多いんです。家だと台本を読んだり、ゲームをやってもコンシューマーだったりしますし……ある声優さんは「『LoL』に興味があるけれど、PCゲームだからなぁ」と仰っていましたし、どうしてもPCゲームというハードルの高さは感じますね。
――ハードルが高いからこそ、「GGTV」のような取り組みが行なわれた訳ですしね。
花江さん:そうですね。そのハードルを乗り越えるのを誰かが手助けしてあげないといけないと思います。教える人、既存プレーヤーが引っ張っていくことが大事だなと思いました。「LoL」は精密な操作が要求されるだけにPCじゃないと成立しにくいゲームだと思うので、どうしてもそこがハードルになるんですよね。ちなみに、GGTVで僕は進行役だったのですが、ゲームをしているとどうしても無言になりやすかったので、それが難しかったですね。
――最後に、これから「LoL」を始める人に一言お願いします。
花江さん:難しいゲームですが、辞めずに努力していれば面白さはどんどんあがっていきます。友達に教えてもらったり、動画を参考にしてみてください!
――本日はありがとうございました。
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