【連載第249回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


「MHP3rd」を楽しむ頼もしいパートナー!「ハンティンググリップS」
「GT5」を遊ぶならぜひ欲しいハンコンから、新規の3製品をチェック!
Wiiの新しいスタンダードになる「Wiiリモコンプラス」も試してみた!


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回は「モンスターハンターポータブル3rd(以下、「MHP3rd」)」発売間近、「グランツーリスモ5(以下、「GT5」)」発売直後という、期待のタイトル目白押しの期間。「MHP3rd」では、同日に発売されるMSYのグリップアタッチメント「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」の準量産品をお借りできたので、それをさっそく試してみた。

 「GT5」では、プレイするならぜひ欲しいハンドルコントローラーより、HORI、リンクスプロダクツ、サイバーガジェットからの新しいハンドルコントローラー3製品にスポットを当てて試してみた。ロジクールの製品が鉄板なのはわかるんだけど、それ以外はどうなの? というところを探ってみた。

 さらに、Wiiモーションプラスが内蔵された、新しい「Wiiリモコンプラス」も試してみた。従来のWiiリモコンと同サイズにWiiモーションプラスの機能がおさめられた、今後のスタンダードになるWiiリモコンだ。充電バッテリーなど旧Wiiリモコン用の周辺機器が使えるかどうかや、連続駆動時間などを調べてみた。

【今週のおしながき】
PSP MSY 「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」
「グランツーリスモ5」ついに発売! ハンドルコントローラー3種類を試してみた
 
PS3 HORI 「ステアリングコントローラ3」
 
PS3 リンクスプロダクツ 「リアルドリフトレーシングハンドル」
 
PS3 サイバーガジェット 「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」
Wii 任天堂 「Wiiリモコンプラス」

 




● 独自のコンセプト“モンハン工学”をもとに、プレイのしやすさを追求したPSP用グリップ!

「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」

    メーカー:MSY
    価格:2,480円
    カラーバリエーション:ハンターブラック、ユクモレッド
    「モンスターハンターポータブル 3rd」公式ライセンス商品
    プレイステーション公式ライセンス商品


左がハンターブラック、右がユクモレッド。どちらも表面は漆塗り風の加工になっている
パッケージにはグリップ本体のほかに、人差し指に装着してアイコン(目印)として使える「モンスターハンターフィンガーメイル」と、ハンターズモデルの本体塗装を保護するための「保護フィルム」が同梱されている

 いよいよ12月1日に、「モンスターハンターポータブル 3rd(以下、「MHP3rd」)」が発売!これに合わせ、PSP用グリップアタッチメントの定番メーカーであるMSYから、新たなグリップが発売される。“モンハン工学”という、「長時間プレイにも疲れにくいグリップ形状」、「あらゆる『モンスターハンター』プレイスタイルに最適なグリップ形状」を追求するコンセプトから生まれた、「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」だ。

 今回は、その試作品をお借りできたので実際に使って試してみた。カラーバリエーションはハンターブラックとユクモレッドの2種類ある。なお、今回はハンターズモデルがまだ手元にはないので、PSP-3000/2000に装着して試してみた。後日にハンターズモデルでも試してみる予定だ。

 対応するPSP本体は、PSP-3000/2000と同日に発売される「『プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)』モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズモデル(以下、ハンターズモデル)」だ。

 この3種類のPSP本体には背面に違いがあり、まずハンターズモデルは大容量バッテリーを搭載してバッテリー部分が膨らんでいるだけでなく、ホールドのバランスをとるため逆側も膨らんでいる。また、PSP-3000/2000は背面は平らだが、別売りの「大容量バッテリー(2200mAh)」を装着すると背面のバッテリー部分だけが膨らむ。背面が平ら、片側だけ膨らむ、両側が膨らむ、の3パターンあるわけで、「ハンティング グリップ S」はこの全てに対応しているのがポイントだ。

 グリップの前面は、漆塗り風の表面加工が施されていて独特な色合いをしている、グリップの部分にはギルド紋章と椛(もみじ)があしらわれているなど、「MHP3rd」の和風テイストに合わせた凝ったデザインだ。また、PSPを装着する面にはオトモアイルーのイラストが描かれているが、この部分は着脱式のプレートになっていて、これを外すことで普通のPSP、大容量バッテリーを装着して片側が膨らんでいるPSP、両側が膨らんでいるハンターズモデルの全てに対応できるようになっている。

 背面はどちらのカラーも、黒色のラバーコーティング。前面は漆塗り風、背面はラバーコーティングのツートンカラーだ。前面は漆塗り風のツヤがある手触り、背面はサラサラとしたラバーコーティングの手触りだ。

 グリップ本体のほかに、「モンスターハンターフィンガーメイル」と、ハンターズモデルの本体塗装を保護するための「保護フィルム」が同梱されている。「モンスターハンターフィンガーメイル」は人差し指につけてパーティープレイのアイコン(目印)にするなど、ちょっとした遊び心が感じられる指サイズのリストバンドのような作りのグッズだ。なお、今回は準量産品をお借りしているため、フィンガーメイルの絵柄が1種類しかないが、製品ではハンターブラックとユクモレッドでそれぞれアイルーの表情が異なっている。

 「保護フィルム」は主にハンターズモデルと組み合わせるときに使うもので、ハンターズモデル本体ではなくグリップに貼って本体とこすれる部分の塗装を保護するためのものだという(説明書きがされている)。上部のPSP固定用のツメ2カ所と、下側の固定用パーツの内側の、合計3カ所に保護シートを貼り付けるもので、パッケージには予備を含め6枚の2セットが入っている。これについては後日にハンターズモデルで実際に試してみる予定だ。



これまでMSYが発売してきたPSP用グリップよりも、薄くコンパクトになっている。普通のPSPと大容量バッテリーを装着したPSP、さらにハンターズモデルに対応するため、バッテリー部分はパーツが外せるようになっている
強度を保つためのフレームが下に配置され、UMDスロット等が触りやすくなった。背面も薄く、平らになったので、置いた時に前モデルまでだと前に倒れていたのが水平になるようになった
前面の固定パーツの中には、保護用のラバーが貼られている。全体に内側へとパーツの向きは変わったが、電源スイッチ等のアクセスはしやすい。右の写真は同梱されている「モンスターハンターフィンガーメイル」だ

左が前モデルの「ファルコンブラック」、右は「ハンティング グリップ S」のユクモレッド。グリップの先端が大きく内側に向いていて、この違いがホールド感を向上させている

 前モデルの「ファルコンブラック」と比べると、基本的な形状こそは近いものの設計が大きく見直されているのがわかる。サイズで言うと、「ハンティング グリップ S」は約200×140×42mm(横幅×高さ×奥行き)、「ファルコンブラック」は約200×145×50mm(横幅×高さ×奥行き)となっていて、横幅のサイズはほぼ同じだが、強度を維持するためのフレームが下に移動したぶん高さが減り、厚みもだいぶ減った。

 背面を見ると、「ファルコンブラック」よりも凸凹とした段差がなだらかな曲面になっていて、全体に薄くなっている。特に大きいのは、グリップ部分との境界線にあった大きな段差がほとんどなくなったことで、この部分の違いが手に持った時の感触を大きく改善してくれている。重量の比較で言うと、「ハンティング グリップ S」は約117g、「ファルコンブラック」は102gと、取り外し可能なパーツの分もあると思うが、実際には重くなっている。だが、ホールド感が向上し持ちやすくなったことで、むしろ軽くなったような印象を受ける。

 グリップの先端がより内側になって、ホールドする角度に微妙な変化を与えており、見た目にコンパクトに見える。PSPを下から支える固定用パーツもかなり小さくなった。また、強度を維持するためのフレームも下に移動し、PSPの上面を遮らなくなっている。UMDの入れ替えやUSBユニットの着脱もスムーズになり、折りたたみスタンドも下側に可動させて収納するようになったことにより、スタンドをきちんと収納しなくてもUMDカバーの開け閉めが楽になっている。

 PSPの上面や側面を覆う部分も減っていて、各部端子やスイッチ類もよりアクセスしやすくなっている(ただしメモリースティックDUOのスロットだけは隠れてしまう)。また、前モデルだと平らなところに置いたとき上部が重く傾いていたが、「ハンティング グリップ S」は水平に近い形に落ち着く。背面の凸凹が減り、重心のバランスも良くなっている。



スタンダードモデルの「ファルコンブラック」と並べたところ。グリップの外側へ膨らんでいたところが内側になり、フレームも下に配置が変わったことで、全体にコンパクトでPSPに被さる部分が少ない作りになった

グリップが内向きに伸びていることで、持つ手の角度もコンパクトになった
人差し指で方向キーを同時操作する「モンハン持ち」も試してみた。グリップにかけた指で本体を支えられるので持ちやすい
右の人差し指にフィンガーメイルをつけてみた。基本的に操作のプラスにはならないアイテムだが、モンハンプレーヤーとしてちょっとしたアピールができる

 実際にPSPを装着して、「MHP3rd 体験版」等をプレイしてみた。まずは背面のネジを回して固定用パーツをゆるめ、上部の2個のツメからひっかけるようにしてPSPをはめこむ。装着に関しては、グリップ本体がコンパクトになったことや、固定用パーツが小型になったことで、多少扱いづらくなった印象を受ける。特に固定用パーツがくるりと下向きに回転してしまうことが多かった。

 手に持ったときのホールド感とフィット感は相当に向上している。特に前モデルまでだとグリップの先端が「ハの字」気味に広がっていたので、そこに指を添えるために腕の角度も脇が少し開くような感じになっていたが、それがコンパクトに内側へ納まったことで、より自然な角度で持てるようになった。背面部分が薄くなってくぼみがついたところへ、本体を支える指をすんなりと置けるのもいい。前モデルまでは少し大きいかなという印象があったが、しっくりと手に納まるいいバランスになったと感じた。「ファルコンブラック」がちょっと大きい、という人もこれなら大丈夫だ。

 全体的に薄くコンパクトになったぶん、強度に関してはタイトな作りになっているが、フレームを邪魔にならない下に配置しているほか、素材の密度が上がっているような凝縮感もある。さすがに上面ががら空きの作りになったので、過度に力を入れて捻ったりすると多少ギシつくところはあったものの、普通にプレイしている時の手の力ならそうしたところは感じられない。強度は十分に保たれているという印象だ。

 上部から背面がすべて空いているので、UMDスロットの開閉やUSBユニットの装着がとても楽に行なえるようになったことも嬉しいポイント。電源スイッチやイヤフォン端子、充電端子も、コンパクトになったにも関わらず、アクセスのしやすさを保っている。

 PSPの背面があたる部分のパーツを外すことで、大容量バッテリーやハンターズモデルにも対応するが、このパーツの着脱には慣れないうちは少し戸惑うかもしれない。外す時は内側を持ち上げるようにして浮かせるとスッと外せるが、装着するときは少しコツがいる。外側の突起をグリップ本体のくぼみに差し込んで、グッと押しながら収納する。少し力を入れて押し込めば「パチッ」という音がしてきっちりはまる。1度感覚を掴んでしまえば楽々だ。

 実際に普通のPSPと大容量バッテリーを装着したPSPをそれぞれ装着して試してみたが、どちらの場合もしっかりとグリップにフィットしてくれる。大容量バッテリー装着時は、ふくらみのあるバッテリーカバーが着脱パーツを外したあとのラインにしっかり合わさるようになっていて、隙間もほとんどなく、うまく形状があっている。

 親指をアナログパッドに、人差し指を方向キーに置いて移動と視点操作を同時に行なう、いわゆる“モンハン持ち”も試してみたが、残った指でグリップを持って支えられるのは大きなメリット。グリップなしだと本体を支えるために指を窮屈な感じにしないといけないが、グリップがあれば自然に広げた状態で持てる。

 人差し指にはめてアイコン的に使えるという「フィンガーメイル」もつけてみたが、これは完全に指版のリストバンドをしているような感覚。モンハン持ち時の方向キー操作の指につけると指が痛くなくていいのかもと考えてやってみたものの、実際は指の感覚が鈍くなり、細かな操作が難しくなってしまった(ここは慣れもあるかもしれない)。L/Rボタンを操作するなら特に問題ないので、右手の人差し指あたりにつけるのが無難かもしれない。

 唯一気になったのは、“指紋跡が目立つ”こと。これは前面の漆塗り風塗装の部分で、ある意味仕方がないと思える部分でもある。ツヤのある漆塗りの表面はクリアカバーのような質感で、指紋などがけっこう残る。気になる人にとってはちょっとネックかもしれない。



フィンガーメイルのアップと、ハンターブラックの装着例。今回は試作品をお借りしているため、フィンガーメイルの絵柄がどちらのカラーでも同じになっているが、製品版ではアイルーの表情が異なる

 しっかりと手に納まるホールド感とフィット感を保ちつつ、コンパクトに薄く、それでいて強度もばっちり保っているという、絶妙のバランスで突き詰められたグリップアタッチメントだ。前モデルでネックになっていたフレームも下側に配置され、より扱いやすくなっている。これはグリップアタッチメントにおけるひとつの完成系に到達したのでは、と思えるクオリティだ。指紋跡が少し気になった漆塗り風塗装は若干気になるが、それを差し引いても満足度は非常に高い。作りの良さ、質感の高さからすると価格も非常に安いと思える。オススメの中でも決定版と言えるグリップアタッチメントだ。




● 「グランツーリスモ5」ついに発売! やっぱりハンドルコントローラーでプレイしたい! 新規3製品をチェック

「ステアリングコントローラ3」

    メーカー:HORI
    価格:5,980円


「リアルドリフトレーシングハンドル」

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:9,240円


「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:14,800円)


 オンラインカーライフシミュレーター「グランツーリスモ5」がついに発売され、シリーズファンや車ファンはもちろん注目していることかと思うが、今作から手を出してみようと考えている方も多くいるはずだ。その時、大きな悩みになるのが「ハンドルコントローラーも買うべきか?買うならどういう物を選べばいいのか?」だ。

 「グランツーリスモ5」に対応するハンドルコントローラーで言うと、ざっくり言ってしまえばロジクールの最高峰モデルである「G27 Racing Wheel」、グランツーリスモオフィシャルの「Driving Force GT」は鉄板の選択だ。「G27 Racing Wheel」は「G25 Racing Wheel」を元に、「rpmインジケータ」の追加、内部構造の静音化、6速シフトのマニュアル/シーケンシャル切替廃止が行なわれたバージョンアップ版。「Driving Force GT」は製品としては初期発売時と同様で新パッケージ版になっている。「G27」はこちらの記事で、「G27」と基本は共通している「G25 Racing Wheel」と、「Driving Force GT」は、本連載の第140回第162回で試しているので、そちらを参考にして頂きたい。

 鉄板の2モデルは価格がちょっと高価、という人もいるだろう。そこで今回は、新たにHORI、リンクスプロダクツ、サイバーガジェットから販売された3製品のハンドルコントローラーはどんな感じなのか、実際に使って試してみた。

・ 基本機能の比較――フォースフィードバックあるなしが製品選びの重要なポイント

 HORIの「ステアリングコントローラ3」、リンクスプロダクツ「リアルドリフトレーシングハンドル」、サイバーガジェットの「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」は、サイズ、性能、価格という面から、うまいぐあいに“小・中・大”と表現できる3製品だ。

 HORIはサイズも最も小型で、価格も5,980円と主なハンドルコントローラーとしては最安。リンクスプロダクツは機能価格ともに中程度な位置づけで、価格は9,240円。サイバーガジェットは機能も本格的なものが一通り揃っていて、そのぶん価格は14,800円と最高になる。ちなみにこの上の存在が、ロジクールの「Driving Force GT」(価格17,800円)と、「G27 Racing Wheel」(価格37,800円)となってくる。

 下に、各ステアリング・ペダルのサイズと重量といった基本仕様や振動等の機能などを表にまとめてみた。まずはそちらをご覧頂こう。

ハンドルコントローラー3製品の基本仕様
 HORI
「ステアリングコントローラ3」
リンクスプロダクツ
「リアルドリフトレーシングハンドル」
サイバーガジェット
「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」
ステアリングサイズ
(全長・奥行き・高さ)
約240mm×300mm×260mm約405mm×340mm×260mm約240mm×345mm×340mm
ペダルサイズ
(全長・奥行き・高さ)
約180mm×190mm×90mm約360mm×205mm×115mm約195mm×205mm×105mm
ステアリング重量約1kg約1.98kg約1.6kg
ステアリング回転角180度(約0.5回転)185度(約0.55回転)180度(約0.5回転)
ステアリング直径約240mm約276mm約254mm
ペダル重量約0.3kg約1.26kg約0.4kg
ステアリング角度調節××○(4段階)
シフトレバーパドルパドルシフトレバー/パドル
振動機能
フォースフィードバック××
専用ACアダプター利用なしなしあり

フォースフィードバック機能があるものは、外部ACアダプターを使うのが必須になる。手軽さを求めるか、本格的なプレイ環境を求めるかで、ハンコンの選択は大きくわかれてくる

 HORIはステアリング・ペダルともに非常にコンパクトで、重量も最軽量。リンクスプロダクツのものはサイズと重量としては1番大きく重いが、これは筐体が横に広がっているぶん、大きく重くなっている。サイバーガジェットは外観のデザイン、価格や機能面からしても、ロジクールが以前に販売していた「GT FORCE RX」に近い位置づけを感じさせる。

 選択と購入のポイントは様々だが、研究所員としての注目ポイントは「フォースフィードバック」が搭載されているかどうかだ。フォースフィードバックとは、走行中の路面や衝突などを反映してステアリングを重くしたりといった反発を与える機能。モーターを使ってそれを実現している。メリットとしては当然レース中の臨場感が増すし、より本格的な手応えになる。ただデメリットとして、動作の駆動音が大きいという点があり、ステアリングを回すと、ギアの回転する「ギュルルルル」と音が鳴ることが多い。

 この点では、サイバーガジェットのものはフォースフィードバック機能を搭載しており、駆動音がそこそこ大きい。他のHORIとリンクスプロダクツは振動機能だけなので、駆動音が鳴るような仕組みが一切なく、操作中の音はだいぶ抑えられる。

 一方で、臨場感において振動機能だけあれば満足できかというと、そうでもない。それは、フォースフィードバック機能自体の魅力もそうだが、「グランツーリスモ5」では振動機能で揺れるのと、フォースフィードバックで伝わる機能がしっかりと切り分けられているというのも理由。例えば、縁石に乗り上げたときなどの路面の振動は、振動機能で伝わるが、他車との衝突時などはフォースフィードバックに反映される。このため、振動機能だけではフォースフィードバック側へ反映される衝撃は再現されず、「あれ、ここでは振動しないの?」とちょっと肩すかしをくらうような場面が出てくる。ここをどう捉えるかは結構大きなポイントだ。

 もうひとつ、フォースフィードバックがあるかないかで大きく変わってくるポイントがある。それはステアリングコントローラ用の「外部ACアダプター」が必要になるかどうか。今回の3製品ではサイバーガジェットだけがフォースフィードバックを搭載しており、その動作のためには専用ACアダプターを使わなければならない。他2つはUSB接続からの給電のみで動作するので、手軽に扱えるという意味では秀でている。

・ 「GT5」のプレイに使ってみました――HORI「ステアリングコントローラ3」

非常にコンパクトなステアリングコントローラー。フォースフィードバックは搭載されていないが、手軽にステアリング体験できるハンコンだ
DUALSHOCK3と並べてみた。ペダルユニットがものすごくコンパクトなのがわかるはずだ。これに両足を乗せてアクセルワークをするのは慣れが必要

 実際にプレイしてみた。「ステアリングコントローラ3」はステアリングユニットとペダルユニットをモジュラーケーブルで繋ぎ、USBケーブルをPS3に接続するだけの簡単セッティング。そして、とにかくサイズがコンパクトだ。ステアリングユニットはまだしも、ペダルユニットは驚くほど小さい。ブレーキとアクセルの2個のペダルが乗っているにも関わらず、ユニットの横幅はPSPとほぼ同じだ。

 ステアリングの中心が上下左右の方向キー、その円を囲むようにL2/R2/L3/R3があり、左右の親指が届くあたりには左側にL1、△、□、右側にR1、○、×が並んでいる。下部にはスタート、セレクト、PSボタンを搭載し、ステアリングの背面にはL2/R2のパドルもある。背面の土台部分にはコントローラ番号を表示するポートランプがあって、これがコックピット風な配置になっていてちょっと凝っている。

 ステアリングユニットの底面には吸盤が5個あって、テーブルにはこれで固定する。膝上に置いてのプレイでは、付属のマジックテープ式のベルトを使って、膝とステアリングを固定する。実際に使っていると、重量の軽さやコンパクトさから、ヒョイっと持ち上げて即プレイに入れるような手軽さは魅力だが、そのぶん膝上に置いてプレイしていると、ステアリング操作で全体が動いてしまうことが多々ある。そこでベルトの出番になるのだが、ベルトを毎回きちっと装着するのは正直面倒。

 ペダルユニットの小ささは、そこに両足を乗せるとかなり窮屈。足のサイズが26.5の研究所員だと、両足をピチッとつけてちょうど両ペダルに乗せられるというぐらいだ。余裕がないぶん姿勢がかなり制限されるので、ペダルユニットを設置する距離はうまく調節しないといけない。

 ステアリングの持ち手の部分には、HORIらしさを感じるちょっとした工夫がされている。持ち手のところに2段になったくぼみがついていて、ステアリングの上側を持つと手の親指のつけねあたりがくぼみにフィットし、真ん中ぐらいを持つようにすると親指の先がフィットするようになっている。ステアリングのラバーの質感とあわせてホールド感を高めている。

 「ステアリングコントローラ3」の嬉しいポイントは、この価格でちゃんとステアリングでコーナーリングできること、アクセルとブレーキでのワークが行なえることに尽きる。厳しい点はけっこうあるが、ドライビング感覚は従来のコントローラーでのプレイよりも格段に得られる。もちろん上を見ればキリがないというスタンスではあるが、扱いに慣れてくるとコストパフォーマンスも考慮すれば「思いのほか良い」という評価になってくる製品だ。



軽く、コンパクトで、価格からしても手軽さが魅力の製品だ。シンプルな作りではあるが、ステアリングによるコーナーリングと、ペダルによるアクセルとブレーキが使っての体感は十分に楽しめる。膝上に乗せての使用をもう少しサポートして欲しかったと感じるところはあった

・ 「GT5」のプレイに使ってみました――リンクスプロダクツ「リアルドリフトレーシングハンドル」

運転席を切り出したような横幅の大きいデザインになっている
ペダルユニットは左側にスペースのある広めの作り。ペダルの銀色の部分は、残念ながら金属パーツではない
シフトレバーを備えているのが大きな特徴。簡易のものではあるが、前後と右に可動する

 リンクスプロダクツ「リアルドリフトレーシングハンドル」は、筐体の横幅が広く運転席を切り出したようなデザインになっている。上下と右方向に可動する簡易のシフターもあって、ペダルユニットも3製品中では本格的な作り。だが、振動機能のみでフォースフィードバックはなく、ACアダプターは必要としないなど、ちょっと独特なスタンスの製品だ。3製品を小・中・大と表現すると、サイズや重量としては「大」なのだが、そうした機能面や価格から総合すると「中」という位置づけのほうがしっくりくる。

 ステアリングは黒色のラバーで覆われていて、左側に左アナログスティック、右側には○/△/□/×ボタンが配置されている。中央やPSボタンとデジタル/アナログ切替の兼用ボタンだ。ステアリングユニット部分には、左側に方向キーと動作状態を示すLEDが、右側にはホイール感度設定ができるボリュームスイッチ、さらに上下と右に可動する簡易のシフトが搭載されている。シフトは上がR2、下がL2、右がR3になっている。

 ペダルユニットも独特な形状だ。左側に足1つぶんのスペースがあって広めの作りになっている。ペダルは、2軸の構造になっていて、手前に向かって斜めに伸びた軸にペダルがくっついている。写真を見てもらったほうが早いが、漢字の「入」という文字のような組み合わせだ。ペダルが奥側に可動し、そこから軸の部分を踏み込めるようになっているので、足の角度が調節できる。

 ステアリングユニットの底面には3個の吸盤があるので、テーブルにそれで固定できるほか、付属のクランプでの固定できる。また、ユニットの底面は曲面になっていて、膝上に置いてプレイするときも、ちょうどそこに膝が納まるようになっている。ただし、ステアリングの角度を調節する機能がなく、ステアリングの角度は前面を向いているので、膝上に置いた時は手の位置がちょっと窮屈。膝にしっかり乗せるというより、膝小僧のあたりの前側に半分ちょい乗せるという感じでプレイすることになる。

 ケーブルはPS2とPS3、WindowsPCに対応するということで、PS2用のコントローラ接続コネクターとUSBのコネクターが二股に分離した作り。PS3で利用する場合はUSBのほうだけを使う。おそらくは元々PS2とWindowsPCの兼用だった海外製品なのだろうと思われるが、PS3での利用にも特に大きな問題点は見あたらなかった。

 実際にプレイしてみると、これがなかなかいい感じに扱える。なんといっても大きいのはシフトレバーの存在で、膝上に置いての状態でも、左手でステアリングの上側を持ちつつ、右手をシフトレバーに置いていると、手の角度や姿勢がしっくりくる。シフトレバーはさすがに簡易のもので、上下に入れると「ガチッ」と音が出るのが少し気になるところだが、それでもあるのと無いのとではだいぶ体験が変わる。簡易の物でもいいからシフトレバーが欲しいという方なら、魅力的に映るだろう。

 独特な作りになっているペダルは、やはり慣れが必要だ。ペダルの平らな部分は奥側に可動するが、そこがいくら可動しても踏み込んだことにならず、下方向へ踏み込んで軸が沈まないと入力が認識されない。ペダルの可動はあくまで角度調節だけだ。ちょっとふにゃふにゃと動く感触なので、ここには慣れが必要と思えた。慣れてしまえば、踏み込みの微妙な加減をペダル角度の可動とあわせて行なえるので、特殊ではあるが他の物よりも微妙な調節が可能になっている。

 ステアリングのホイール感度設定ができるのもユニーク。鈍くすると、ステアリングを30度程度切ってもほとんど曲がらなくなるが、逆に鋭くすれば30度程度でも舵角は最大になる。車種ごとにハンドリングの感覚もリアルに再現されている「グランツーリスモ5」にはちょっと野暮な機能かもしれないが、他のレースタイトル等でも重宝しそうな機能だ。

 独特なところの多いハンドルコントローラーではあるが、作りはしっかりとしていて、大きめの筐体や重量も安定感があっていい。HORIのものと比べると手軽さはだいぶなくなっているものの、膝上に置いてのプレイでも安定するし、簡易とはいえシフトレバーがあるのも大きい。いっそこれだけの作りならフォースフィードバックも搭載していたら……という気持ちも沸きあがるものの、そのぶん動作はシフト操作以外は静かなので難しいところだ。



他の2製品と比べてサイズが大きく外観も本格的に見えるが、実はフォースフィードバックを搭載していなかったりと、機能的には中程度のものになっている。サイズと重量のぶん安定性が高いのがポイントだ。ペダルを横から写している写真を見るとわかるが、可動する軸に、ペダルがくっつていて、2軸が可動する作りになっている
ちょっと独特な本製品のペダル。写真のようにペダル部分は前側に可動し、軸の部分が下に沈む。他のハンドルコントローラーのペダルとはだいぶ感触が異なるが、慣れてくると微妙な角度の調節を交えながらのペダル操作ができる
固定用のクランプや、テーブルの上に置く時用の支えのパーツも付属している。膝上に置いた場合、底面の曲面が膝にフィットする

・ 「GT5」のプレイに使ってみました――サイバーガジェット「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」

フォースフィードバック機能を搭載し、角度調整や感度調整等の各種調整も充実している
製品は基本的にPS2用の作り。写真のようにUSBコンバーターを装着してPS3に使用する

 サイバーガジェット「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」は、フォースフィードバックも搭載した、今回の3製品の中では1番の本格派。ハンドルの感度調整機能やフィードバックの強さ調整機能、ハンドルの角度調整機能など、各種の調節がしっかり行なえるのがポイントだ。株式会社セクトインターナショナルの「レーシングプレイシートエボリューション」への装着も考慮されている。

 ステアリングはサラサラとした手触りのラバーコーティング。ステアリング中央の円を囲むように上下左右の方向キーがあり、その周りにスタート、セレクト、R3/L3、フォースフィードバックの感度調節ボタン(緑ランプの強とオレンジランプの弱の2段階)と、デジタル/アナログ切替と兼用のPSボタンが配置されている。

 ステアリングの親指が届くあたりには、左側に□と△ボタン、右側には○と×ボタンの四角いボタンが配置されている、さらに背面にはL1/R1ボタンとパドルのR2/L2も搭載している。ステアリングの中側には、上下のスライドスイッチで、「ペダルオプション」というスイッチと「センシティビティ」というスイッチがあるが、「ペダルスイッチ」はブレーキとアクセルを□/○ボタンに割り振るのと、L2/R2ボタンに割り振るのを切り替えるスイッチだ。「センシティビティ」はハンドルの感度をHIGHとLOWの強弱2段階に調節できる。

 ハンドルの角度を4段階に調節できるのもポイント。ステアリングユニットの背面にある固定用レバーを動かし、ステアリングの角度を上下に調節できる。シートやテーブルに設置したときは前向きに、膝ではさみこんでプレイするときは上に向けてのプレイできる。

 ステアリングユニットはかなり充実しているのだが、ペダルユニットはHORIの「ステアリングコントローラ3」に近い簡易なものなのが少々残念なところ。比較すると若干は大きいのだが、実際に使っての印象はかなり近いものがある。コンパクトなため、ちょっと窮屈になってしまう。

 他2製品はテーブルを使わない場合、膝上に乗せて使う作りだったが、「CYBER・レーシングコントローラ(PS2/PS3用)」は膝の下に置いて膝で挟むようにし、ステアリングを上に出すという作りだ。膝で土台の部分を押さえるので、土台ごと動いてしまうようなことがなく安定する。ただそのぶん、ステアリングの角度はかなり上に向けないとならない。

 接続は、PS2接続用のコネクターに、USB変換アダプターを挿して使うという方式。ようするに作りとしては完全にPS2が基準の製品だ。今回は主にPS3で使用したが、特に問題なく利用できた。

 実際にプレイしてみると、やはりフォースフィードバックの存在は大きいなと感じる。ゴリゴリとしたモーターとギアの手触りが強いものの動作はしっかりとしていて、ステアリングの重さ、カウンターをあてる時の強めの抵抗、ミスをしたときにステアリングがロックしてしまう硬さ、これらゲーム性のひとつと言ってもいい体験ができるのは大きい。ただしACアダプターが必要になる点や、駆動音が大きくなる点はトレードオフになる。

 フォースフィードバックの強弱を切り替える機能があるが、強の状態でもそれほど強い力ではない。弱にするとそれがさらに薄まる印象だ。同様にハンドルの感度調整もそうで、HIGHの状態で普通、LOWにすると鈍すぎるぐらいになってくる。どちらも調節幅が2段階なので強弱というより普通と弱という感じになっており、どちらかをノーマルにするほかなかったのだと思うのだが、ここは3段階で幅をもう少し付けて欲しかったように思う。

 使用感は、非常にスタンダードな印象で、膝で挟み込むようなデザインも含めて、ロジクールのPS2世代の頃のハンドルコントローラーに近い。機能も一通り揃っていて充実しているのだが、ここまでくるとより本格的なものをチョイスしたくなるのが正直なところだろうか。フォースフィードバックはなんとしても欲しい、でもできる限り低価格なものをとなるとこれになってくる。使ってみた印象としては無難な作りなので、そのあたりをどう捉えるかだ。



全体的な作りはロジクールが販売していたスタンダードモデルのハンドルコントローラーに近い。ステアリングの角度を4段階に調節できるなど、幅広いセッティング環境に対応できるのがポイントだ。
付属のクランプでテーブル等にはさみこんでの固定もできるほか、足を引き出して吸盤を使わずに立たせることもできる。膝ではさんで押さえつつのプレイも可能だ




● WiiリモコンのサイズにWiiモーションプラスの機能を内蔵!今後のスタンダードになる「Wiiリモコンプラス」

「Wiiリモコンプラス」

    メーカー:任天堂
    価格:3,800円 カラーバリエーション:シロ、クロ、アオ、ピンク、アカ


外観も重量も、ほとんど従来のWiiリモコンと変わらないが、この中にWiiモーションプラスの機能が内蔵されている。下部にある「Wii Motion Plus INSIDE」のロゴが見分けるポイントだ
外観の作りは完全にWiiリモコンと同じなので、周辺機器も変わらず利用できる。充電バッテリーグッズは全てと言い切るのはちょっと難しいが、三洋電機の「Wiiリモコン専用無接点充電セット」は対応していて、問題なく利用できた

 Wiiリモコンに取り付けるとより細やかな動きが検知できるようになる拡張パーツ「Wiiモーションプラス」が、ついにWiiリモコンと一体化!「Wiiリモコンプラス」として登場した。

 「Wiiリモコンプラス」は、「Wiiモーションプラス」の機能を内蔵しつつも、「Wiiリモコン」と同じサイズ、同じ重さを実現。Wii本体に同梱されるWiiリモコンも「Wiiリモコンプラス」へと置き換わり、今後のWiiの標準コントローラとなっている。カラーバリエーションはシロ、クロ、アオ、ピンク、アカの4色。シリコンカバーの「Wiiリモコンジャケット」も同梱されている。

 「Wiiリモコンプラス」の外観は、まさにWiiリモコンそのものだ。形状やボタン配置はもちろん、質感もまったく同じで、パッと見ても見分けは付かない。下部に「Wii Motion Plus INSIDE」というロゴが入っているのが「Wiiリモコンプラス」を見分けるポイントだ。

 サイズは完全に同じだが、重量もほぼ同じ重さになっている。従来のWiiリモコンが約134g、「Wiiリモコンプラス」は約138gと、研究所調べの数字での差は、わずか4g(Wiiリモコンジャケット、ストラップを装着、乾電池は含んでいない)。同重量とは厳密には言えないものの、計測しないとわからないぐらいの“ほぼ同重量”を実現している。

 ちなみにWiiリモコンとWiiモーションプラスを組み合わせた状態の重量は約169gなので、「Wiiリモコンプラス」は同等の機能を持ちながらWiiリモコン単体と同サイズで、約30g軽いということにもなる。

 実際に使ってみた感触も、まさにWiiリモコンそのものだ。外観もサイズも、さらに重量もほぼ同じで、違和感はまったくない。Wiiモーションプラスが必須になる「Wiiスポーツリゾート」をプレイしてみたが、問題なくプレイができ、動作にも違いはない。

 ただ、根本的に異なるのはその持ちやすさと重量だ。Wiiモーションプラスを装着したWiiリモコンは長さが延長され、前述のように重量も増していた。できればWiiリモコン単体でプレイしたいと感じていたが、それが実現したというわけだ。特に重量感の違いは大きく、快適にプレイできる。

 また、Wiiモーションプラスを装着してジャケットを装着していたときより大きく使い勝手が変わったと感じられたのは電池の交換時。従来はWiiモーションプラスを外し、そのままジャケットを引っ張るようにしながらストラップをゆるめ、電池カバーを開けて電池を交換していたが、「Wiiリモコンプラス」ではジャケットを開けてすっと電池カバーにアクセスできるので、わかってはいるものの楽になったのはありがたい。

 サイズや形状が従来のWiiリモコンと完全に同じなので、Wiiハンドルなどの従来のWiiリモコン用グッズもそのまま利用できる。充電バッテリーグッズでは、任天堂ライセンス商品である三洋電機の「Wiiリモコン専用無接点充電セット」は公式サイトでも対応が明記されており、実際に使って試したところ問題なく利用できた。さすがに非ライセンス商品の充電バッテリーグッズ全てが問題なく利用できるのかどうかは断言できないが、基本的には利用できると考えて良さそうだ。

 最後に、連続駆動時間に違いがないかテストしてみた。テスト方法は「Wiiリモコンプラス」を扇風機に固定し、首振りで回し続ける。Wiiメニューの画面を横切るように通過させ、自然と電池が切れるまでの時間を計測する、これまでにも行なってきたのと同じ方法だ。Wiiメニューのアイコンを通過する時に小さな振動が2回起きる。

 付属していたアルカリ乾電池を入れてこのテストを行なったところ、36時間20分という結果になった。Wiiリモコンで同様のテストを同条件で行なった場合の結果は28時間33分だったので、それよりも8時間近く長く動作し続けたことになる。初期のWiiリモコンよりも消費電力が抑えられているのかもしれない。長くなるぶんには問題はなく、嬉しい限りだ。

 Wiiリモコンと同サイズにWiiモーションプラスの機能が内蔵され、連続駆動時間の面でもより向上していた「Wiiリモコンプラス」。手になじむサイズと重量で、Wiiモーションプラスの精度を扱えるのは魅力的だ。今後のスタンダードとして、不満のない出来になっている。



扇風機に固定して首振り状態で連続駆動時間を調べてみた。結果は36時間という、従来のWiiリモコンを大きく上回る結果となった。消費電力の面も向上しているようだ





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(2010年 11月30日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]