レビュー

「悪魔城ドラキュラ」完全新作はアクションの爽快感と探索の奥深さが進化!「キャッスルヴァニア ベルモンドカース」レビュー

忙しい人向けオプションも搭載するシリーズ最新作

【Castlevania: Belmont’s Curse】
10月15日 発売予定
価格:
3,850円(Standard Edition)
4,950円(Midnight Edition)

 コナミデジタルエンタテインメントは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC/Nintendo Switch用アクション「Castlevania: Belmont’s Curse(キャッスルヴァニア ベルモンドカース)」を10月15日に発売する。

 「Castlevania: Belmont’s Curse」は平面上に上下左右に広がる2Dマップを探索し、道中の敵を倒しながらステージを攻略し、最深部に待ち受けるボスの撃破を目指すアクションゲーム。日本でいうところの「悪魔城ドラキュラ」シリーズの最新作であり、今回はタイトルを「キャッスルヴァニア」と銘打ちリリースされる。

 本シリーズはステージクリア型と探索型2Dアクションという大きく分けて2つのジャンルの作品があるが、本作は「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲(以下、月下の夜想曲)」から始まった探索型2Dアクションゲームとなっている。制作は「Dead Cells」のEvil Empire、Motion TwinとKONAMIが共同開発した全く新しい形の「キャッスルヴァニア」となっている。

 探索型「キャッスルヴァニア」が持つ不変の面白さと、共同開発によって生まれたこれまでにない新たな魅力をお伝えしたいと思う。なお、本レビューでプレイしたのはプレイステーション 5版で、記事内にはネタバレが含まれるため注意してほしい。

【Castlevania: Belmont‘s Curse(キャッスルヴァニア ベルモンドカース)Bloody Tears Trailer】

プレイすればするほど深みにハマる、中毒性の高いゲーム性

 本作の世界観は、シリーズの中でも人気の高い「悪魔城伝説」の23年後を描いている。国内的には「ラルフ・C・ベルモンド」という呼び名の方が馴染みがあるが、本作では海外名の「トレバー・ベルモンド」となっており、そのトレバーの娘である「ローズ・ベルモンド」が本作の主人公となっている。

突如パリの街に出現した魔物の群れ。その元凶を突き止めるべく、トレバーとローズが立ち上がる

 先にも触れたが、本シリーズは作品によってステージクリア型と探索型2Dアクションとジャンルを変えるのだが、ステージクリア型はシンプルに難易度の高いステージ攻略を楽しむという昔ながらのオーソドックスなアクションゲーム。それに対して探索型2Dアクションは、地続きの広大なマップを敵を倒しながら進んで行き、マップを踏破していくRPG色の強いゲーム性となっている。

 基本的には全体マップとにらめっこしながらまだ行っていない場所を探索していくという遊びがメインであり、言い方は悪いが派手さは控えめなゲーム性だ。しかしこれが1度プレイを始めたら止め時を見失うほど没頭してしまう中毒性があるのだ。数字として表示されている踏破率が上がっていく達成感。探索を進めてエリアが変わるたびに景色や敵、仕掛けなどがガラリと変化していく面白さ。どこへ進めばいいのか分からなくなったときにマップを隅から隅まで見直して未踏のポイントを見つけ、その小さな1点から新たなエリアを発見する喜びなど、冒険のワクワクが詰まっているのだ。

マップを開いて、行っていない場所をしらみつぶしに探索していく
苦労の末に新エリアを発見したときは、小躍りするレベルで嬉しい

 進行を遮る謎の壁やヒビの入っている床など、当初は進むことのできない場所が数多く存在するのだが、ゲームを進めることでローズは様々な能力を身に着け、その能力を使用することで障害を取り払うことができる。先に進める場所が広がっていくのがとにかく面白く、序盤で入れなかったエリアに終盤でようやく足を踏み入れられたときの感動は、表現が難しいがゲームを進めた頑張りを認められたかのような達成感を感じさせてくれる。

ホーリーライトの能力があれば、カオスシャードと呼ばれる壁を消失させられる
金のヒビが入っているオブジェクトは、ストンプで破壊して道を切り拓くことができる

 探索の本質部分は1997年発売の「月下の夜想曲」ですでに完成されており、以降の探索型の作品も軸となる部分に大きな変化はなかったが、本作ではそんな探索部分も新しい形に進化している。

 先にも触れた、従来のマップを埋めていく探索の面白さは健在で、それに加えて本作では謎解き的な新要素も盛り込まれているのだ。

 フィールド上に存在する亡霊やオブジェクトに触れることで、隠し部屋の場所や仕掛けを作動させる方法などのゲームを進めるヒントを得ることができる。ヒントの内容は抽象的な文章で説明しているものや図解や絵で示しているものなど様々で、ヒントをもとにプレーヤーが謎を解読していく。これまでの「キャッスルヴァニア」にはなかった謎解き要素が加わり、ゲームの核となる探索部分がさらに深みを増している。

進むためのヒントを教えてくれる亡霊
解読の難しいヒントを頼りに、謎を解いて進んでいくというかつてない要素も盛り込まれている

 ローズの戦いはパリ市街から始まり悪魔城を目指していく。道中には様々な敵が待ち構え、ローズに襲い掛かる。魔物を蹴散らす基本アクションは武器による攻撃とスペルと呼ばれる特殊攻撃の2つを主に駆使していく。

 まず武器によるアクションだが、ローズの初期武器は扱いやすいロングソード。ボタン連打でさまざまな攻撃を繰り出すコンボを繰り出すことができ、これで敵をなぎ倒していくのが非常に気持ち良い。

これまでのシリーズでは攻撃は単発だったが、本作ではボタン連打でコンボとなり、爽快感が格段に上がっている

 そして、もう1つの基本アクションであるスペルはMPを消費することで発動できる強力な特殊攻撃。ローズが初期から使用できるスペルは、呪われし炎という炎球を前方に飛ばしてダメージを与えるというもの。

 ボスを倒すと出現するアルカナを吸収することで全く異なる効果の新しいスペルが使用できるようになる。数多くのスペルの中から自分ならではの新しい戦い方を研究できるのも本作の面白いポイントだ。

炎を飛ばしたり、巨大な拳を頭上から叩き落したりと、個性的な性能のスペルが揃っている

 「キャッスルヴァニア」シリーズは、基本的にはボスが非常に手強いというゲームバランスであったが、本作はボスだけではなく“道中で出現する敵”すらも油断ならない強さになっている。

 敵の行動が非常に賢く、こちらが敵の攻撃範囲内に入ると遠距離から飛び掛かってきたりと的確な攻撃を仕掛けてくる。攻撃力も高いので、回避アクションを駆使しながらじっくりと戦うことが求められるゲームバランスである。

こちらを発見するとすぐさまダッシュで襲い掛かってくる

 道中には1度入ると出入り口が封鎖され、出現する大量の魔物をすべて倒さないと進めない危険なエリアも存在する。これがマップ上では判別することができず、何気なく新しいエリアに足を踏み入れた途端に閉じ込められるという、まるでモンスターハウスの地獄が待っており、回復アイテムのポーションが切れている状態で入ってしまったら絶望。やられてしまうと最後に立ち寄ったセーブポイントからの復活となり、タイミング次第ではかなり戻されてしまうので、回復が無いときのフィールド探索は常に緊張感が走る。

特定のエリアに入ると影に包まれ、出入り口が塞がれる
閉鎖空間の中で敵の攻撃をかわしながら戦うのは至難の業

 探索系というゲームの性質上、同じ場所を行ったり来たりする場面が多く、敵との戦いが常につきまとう。

 純粋なアクションゲームなら段々と相手をしているのが面倒になりそうだが、探索型の作品はRPGのようなレベルの概念があり、敵を倒すことで経験値が得られてレベルが上がっていく。このおかげで敵を相手にするのが全く苦にならない。

 最初はタフだった敵がレベルアップを重ねることで一撃で倒せるようになったりと、自身が強くなっていくのを肌で感じられるところが戦闘の楽しさを増幅させている。

レベルが低いうちは、ザコ敵を倒すのにも時間がかかる
しかしレベルが上がると攻撃力も上がり、ザコ敵なら一撃で粉砕できる

武器ごとに異なる多彩なアクション! 鞭によるアクロバティックな新アクションも熱い

 ここからは、過去作と比べて圧倒的に進化したアクション部分を見ていこう。

 ローズが装備できる武器は「ソード」、「剣と盾」、「ランス」、「ナックル」、「大剣」、「ダブルソード」、「鞭」の7種類のカテゴリがあり、装備によって性能やアクションがガラリと変化するのが魅力。

 まず、デフォルトの武器であるソード系はリーチと攻撃の早さ、そのどちらもがバランスが取れた性能でどんな場面でも活躍できる。

 ボタン連打のコンボに加え、バックステップやスライディングといった回避アクションをした直後に攻撃ボタンを押すと威力の高い一撃を繰り出す。敵の攻撃を回避してカウンターで大ダメージを与えるといったスタイリッシュな戦い方ができ、“俺上手い感”を存分に体感できる。

バックステップで敵の攻撃をかわしつつ一閃

 剣と盾の装備はソードと比べると攻撃の振りが若干遅めではあるが、その代わりに攻撃ボタンを長押ししている間は盾を構えて前方からの攻撃をブロックすることができる。

 さらに、盾を構えた状態で一定時間ボタンをホールドしてから離すと、盾を構えながら突進して強力な斬撃を放つ。突進の飛距離が長く、直線上にいる敵をまとめて蹴散らした瞬間は非常に爽快だ。

まさに鉄壁! 敵の攻撃を完全に防ぐ
突進攻撃も非常に強く、守りだけの装備ではない

 ランス系の特徴はリーチが長く、向かってくる敵を近づかせずに撃退するのに特化している。そしてランスは突いて戦うだけではなく、攻撃ボタン長押しで投てきすることができる。投げる角度も決められるので、空中に浮いている敵を打ち落とすのにも有効。

長いリーチで敵を寄せ付けない
浮遊する厄介な敵も投てきで楽々倒せる

 ナックル系の武器は1発1発の攻撃が早く、手数の多さで圧倒する性能。攻撃をヒットさせるごとにダメージが増していくという特徴も魅力的だ。これまでのシリーズに登場したナックル系はイマイチ活躍の場が少ない武器であったが、本作では格段に強く、しっかりと使える武器となっている。

拳から繰り出される多彩なコンボが非常に気持ち良い

 全武器の中で攻撃のアクションがもっとも重いのが大剣だ。小回りが利かないので動きの速い敵との戦いには不向きだがその分パワーは凄まじく、大剣は地上と空中のどちらでもボタン長押しで高威力なチャージ攻撃が可能。タフな敵も軽々粉砕できて気持ちが良い。

パワーこそが正義といわんばかりの高火力の重い一撃が敵を砕く

 2本の剣を使うダブルソードは、全武器の中でもかなりテクニカルな武器になっており、敵に攻撃がヒットした瞬間にタイミングよくボタンを押すことで強力なコンボに繋げることができる。やみくもに攻撃ボタン連打では真価を発揮できない性能だが、アクションゲームが得意な人にはかなり面白い武器になっている。

テクニカルな性能で扱いは難しいが、その分使いこなせればかなり強い

 最後の武器は、シリーズの代名詞といえる鞭である。近年のシリーズ作品には鞭を使わない主人公も結構いたが、ベルモンド家のヴァンパイアハンターならばやはり鞭は欠かせないところ。ゲームをそこそこ進めた先で鞭が手に入ったが、自分の中ではようやく「キャッスルヴァニア」が始まったという感覚であった。

 武器の特徴は最長のリーチを誇り、遠くから安全に戦うことができる。他の武器には無い斜め方向の攻撃も可能で使い勝手が良く、さらに先端部分を当てるとダメージが上がるというかなりの高性能な武器になっている。

安全な距離で敵と戦えるので、敵からダメージをもらうことが激減
斜め上や斜め下に攻撃できるのも鞭ならでは

 性能とは関係ないが、攻撃した後のローズの鞭を巻き取るモーションなども非常に細かく、正直他の武器以上に力の入れ具合を感じた。シリーズの思い入れも深いので筆者的にはもう使用武器は鞭一択といった感じだが、どの武器もしっかり強く“捨て武器”といったものがないので、プレーヤーの好みに合った武器選びができるのも本作の面白さである。

鞭を振った後のアニメーションも細かく、ぜひ注目してもらいたい

 武器ごとに異なる多彩なアクションの実装で、すでに過去作よりも格段にアクション性が上がっているのだが本作はそれだけにとどまらない。武器とはまた別枠でグラップリングフックのように鞭を使うアクションがあり、このアクションこそが本作の真髄といえる。

 特定のアンカーに向かって鞭を伸ばすことで自分の身体を引き寄せることができ、針山地帯や足場のない場所でも振り子のようにスイングして進むことができる。鞭を使った空中移動に次ぐ空中移動は過去作では味わえない爽快さである。

武器種に関係なく使用可能な鞭を使ったワイヤーアクションが、「キャッスルヴァニア」の大きな進化を感じさせた

 アクロバティックなワイヤーアクションは移動手段だけではなく攻撃手段としても活躍する。

 アンカーと同様に敵に鞭を引っかけ、敵に向かって移動している最中に攻撃をすると特殊な演出が入る「ウィップアタック」を繰り出すことができる。空中でウィップアタックを食らわせて、地に足を着ける前にすぐさま敵を掴んでウィップアタックといった、空を駆けるような戦い方もできてとても面白い。武器の種類によってウィップアタックが全く別の性能に変化するのもアクション部分へのこだわりが感じられた。

これまでにはなかった空中戦も楽しめるようになっている

 多彩な攻めのアクションに加え、敵の攻撃を受ける直前にライトシールドを張ることでダメージを完全に防ぐことができる「パリィ」の要素などもあり、これまでシンプルだった戦闘部分が、本作では奥深い攻防の駆け引きが楽しめるゲーム性となっている。アクションのバリエーションが豊富で生粋のアクションゲームファンも納得の作りでありながら、複雑な操作は必要ないのでライトなプレーヤーでも存分に楽しめる内容になっている。

パリィが成功すると、攻撃を防ぐだけではなく敵にダメージを与える

手強いだけじゃない、型破りなボスも続々登場

 「キャッスルヴァニア」シリーズで一筋縄ではいかない強敵のボス。その脅威は本作でも健在だ。

 過去作ではアクション性がそれほど高くはなかったので、ボス戦ではとにかく攻めて、相手の攻撃が来そうになったらジャンプで回避といったかなりシンプルな攻防がメインであった。

 しかし、本作ではゲーム全体のアクション性が上がった分、バックステップやスライディング、パリィや鞭によるスイング移動などのアクションを駆使して戦うゲームバランスになっており、ボスの攻撃力の高さも相まってかなりの歯応えがある。

 どのボスも多彩な攻撃パターンでプレーヤーを苦しめ、筆者の体感では初見で勝つのは結構難しく感じた。しかし、理不尽な強さでプレーヤーのメンタルを破壊しに来るといったものではなく、ボスに合わせて効果的なアルカナと武器を選択し、何度も再戦を重ねて行動パターンを覚えていくことでしっかりと勝てる絶妙な難易度になっている。

 筆者のプレイではボス戦のたびに完膚なきまでやられて足止めを食らっていたが、見方によっては全然ネガティブなことではなく、毎回ボス戦のたびにヒリヒリとした戦いが楽しめ、連戦の末に勝てたときの大きな達成感を常に味わえるという、心揺さぶられるゲームとなっている。

ボスのパターンを覚えて対応していくのが攻略の鍵

 ボスがただ強いだけだったら、3体目くらいで人によってはゲンナリしてしまうかもしれないが、ボスごとにさまざまな特色があるのが非常に面白いと感じた。

 序盤のボスであるメデューサ戦は、縦横無尽に動き回るボスを鞭アクションで追いかけながら戦い、メデューサが仕掛けてくる強力な全範囲攻撃を環境ギミックを使用して凌ぐといったアクション要素強めの戦闘が楽しめる。

 中盤で登場するボスのカーミラ戦は、召喚する血のトゲを食らうたびに数字がカウントされていき、0になると残り体力にかかわらず即死するといった特殊なバトルもある。

天井から落ちてくる岩を利用して、メデューサの全範囲攻撃を防ぐ
カーミラ戦は、攻撃を食らい続けてカウントが0になると強制的に一撃死となる。初見でこれを食らったときは衝撃を受けた

 中でも特に驚かされたのが、悪魔城で戦うことになる機械仕掛けの巨大甲冑のタロス戦だ。タロス自身の能力自体はそれほど奇抜なことはないのだが、このボスがいるエリアが異常なほど広い。

 元建築家というタロス。そのボスエリアには様々な仕掛けが至る所に施されており、仕掛けを掻い潜って最深部で決着を付けることになる。

シリーズの定番ともいえる巨大ボス戦も健在
仕掛けをかわしながら、逃げていくタロスを追っていく

 最深部に到達するまでにも骨が折れたが、まさかボスを倒した後には部屋が爆発する仕掛けまでも用意されており、制限時間以内にボスエリアから脱出しないと即ゲームオーバーという破天荒な展開が待っていた。

 仕掛けをかわしながらまた来た道を戻ることになるのだが、初回プレイでは仕掛けを切り抜けるのに時間を取られてタイムオーバーになって見事に爆死した。様々なタイプのボスを見てきた後なので、ちょっとやそっとのルール程度では動じないつもりであったが、まさかの爆破オチは想像を超えていた。

ボス撃破後に唐突なカウントダウン
脱出に間に合わないとボス部屋もろともローズが消滅

 斬新なのはボス戦だけではなく、ボスの立ち位置も従来の作品と比べて一風変わっている。これまでのボスはただプレーヤーの障害としての存在であり、倒したらそれで終わりという関係性であった。

 しかし、本作のボスは倒した後にローズが持つタロットカードに封じ込まれ、その中で生き続けている。序盤に戦う怪物やジャンヌ・ダルクは仲間のような関係になっていき、メデューサは憎まれ口を叩きながらもローズと行動を共にする。主人公1人だけではなく、仲間と共にドラキュラを倒すために戦う様は「悪魔城伝説」味を強く感じさせる。

倒したボスと共存するという設定はなんとも斬新だ

やりすぎ注意!? プレーヤーの遊びやすさをサポートするカスタムモードも実装

 本作は、やり込めば誰でもクリアできる難易度ではあるもののサクサク簡単に進めるほど温くはなく、ボスで行き詰まったら攻略法の研究やレベル上げが必要になってくる。

 子どもの頃なら時間に余裕もあるので丸1日レベル上げで終わる休日すらも楽しめたが、社会で働く身としてはレベル上げだけに休日を費やすのは難しいところだろう。そんな、限られた時間の中でゲームを存分に楽しめるよう「カスタムモード」と呼ばれるオプションが用意されている。

 この項目がやり過ぎなくらい至れり尽くせりで、本来ボスにやられると最後に立ち寄ったセーブポイントからの復活なのだが、設定をいじればボス部屋の前から即再開することが可能。

 ほかにも、こちらの与えるダメージを0.5~5倍に設定も可能。雰囲気で大体分かると思うが、5倍の攻撃力に設定すると本来のゲーム体験は損なわれてしまうので、これは周回プレイなどで大いに役立つと思う。

カスタムモードは、様々な項目をいじって遊びやすい設定に調整できる
ボスの再戦機能は、戻し作業の手間が省ける
攻撃力を5に設定すると、とんでもないダメージが出る

 敵や罠から受けるダメージを0~3倍に設定することもでき、さらには「死亡無効」という絶対にやられない無敵モードまで実装されている。受けるダメージの減少はプレーヤーのレベルに合わせて下げて遊ぶのもありだと思う。

 一番無難な救済措置だと思ったのが、回復アイテムであるポーションの最大所持数である。デフォルトではポーションの所持数は3個だが、0~6個に設定が可能。ゲームバランスをいじらず難易度の緩和ができるので、難しいと感じたらまずここの設定を変更するのがおすすめだ。

ポーションの増加は、ゲームバランスを保ちつつ難易度を緩和させるのに役立つ

 過去作で同じ通路を行き来して延々と敵を倒してレベルを上げていた身としては禁断の果実ともいえる獲得経験値量の変更も可能。こちらは値を0~3倍に調整もできてしまう。 これはレベル上げの効率だけを考えると非常に便利で、レベル上げ作業が苦な人にはありがたい機能だろう。

 どの項目も正常なゲーム体験を楽しむならば用法・用量を守って使用しなければならないが、限られた時間の中でゲームを最後まで楽しんでもらいたいという開発の強い意志を感じられた。

経験値を3倍にすると、とんでもない速度でレベルが上がる。使い過ぎは危険だ

 探索型のタイトルでベルモンド家のヴァンパイアハンターが主人公という作品はそれほど多くないのだが、本作ではローズを軸にまた新たなベルモンド家の歴史を体感できたのが個人的にはとても嬉しかった。

 2008年の「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」以来、約18年ぶりとなる完全新作の探索型「キャッスルヴァニア」をプレイしたが、フィールドを探索してマップを埋めていくという根幹の面白さや歯ごたえのある難易度、ボス戦のヒリヒリ感などはそのままに、アクション性の奥深さや遊びやすさは格段に進化しており、まさに現代の「キャッスルヴァニア」といった仕上がりであった。

 現在、本作の体験版も配信されているので、気になった人は生まれ変わった本作のアクションをぜひ1度体験してもらいたい。