レビュー
「グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク」レビュー
新キャラにマスタースキル、ただの追加コンテンツではない「リリンク」全ての大型拡張
2026年7月8日 06:13
- 【GRANBLUE FANTASY: Relink - Endless Ragnarok】
- 発売日: 2026年7月9日
- 対応機種: Nintendo Switch 2、PlayStation 5、PlayStation 4、Steam
- 価格: パッケージ版 6,930円
- ダウンロード版 Standard Edition 6,930円
- ダウンロード版 Special Edition 9,900円
- アップグレードキット(Standard Edition) 3,960円
Cygamesより7月9日発売される「GRANBLUE FANTASY: Relink - Endless Ragnarok(グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク)」(以下、エンドレスラグナロク)。本作は、すでにリリース済の「GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)」をベースに、新たなプレイアブルキャラクターや育成要素、高難度コンテンツなどを追加した大型拡張タイトルだ。
弊誌ではこれまでにも試遊レポートなどで情報をお届けしてきたが、いよいよ発売が目前に迫った。今回はメーカーより製品版をご提供いただいたので、新たに追加された要素を中心に、その魅力や遊び心地をレビューとしてお届けしていく。
オープニングから新たなムービーが追加!
今回の「エンドレス ラグナロク」は、「リリンク」本編の後に追加されたストーリーだ。そのため、「エンドレス ラグナロク」のコンテンツを始められるのは難易度PROUDのクエストである「便利屋絵巻『大いなる空を駆る黒銀の翼』」(プロトバハムート戦)をクリアした後。もともと「リリンク」自体がそこそこボリュームのある作品ではあるが、そこに大ボリュームの要素がさらに追加されたような形だ。
だが驚かされたのは、「エンドレス ラグナロク」で追加されるコンテンツは本編終了後だけではなかったことだ。今回はあえて「リリンク」部分の冒頭もプレイしてみたのだが、ここでは新たな演出が加えられていた。
また、オリジナルの「リリンク」では黒地に白文字のテキストのみで表示された部分も、しっかりナレーションが付けられている。そうしたこともあり、新規のプレイヤーはもちろんのこと、すでに「リリンク」を遊んでいるプレイヤーにとっても新鮮な気分で楽しめるようになっていた。
もうひとつ気が付いた範囲では、辺境の街「フォルカ」にたどり着いた後の演出だ。こちらでは、各キャラクターに個別で話し掛けるというシーンが登場するが、そのときにそのキャラクターとの出会いまでのストーリーを描いたムービーが追加されている。これにより、各キャラクターへの理解がさらに深まるような演出になっていた。
ファン待望の6人が参戦!物語にも深く関わる新プレイアブルキャラクター
これもすでに発表済みの情報だが、この「エンドレス ラグナロク」で追加されるキャラクターは、ベアトリクス、ユーステス、ガランツァ、マギラフリラ、フラウ、フェディエルの6人だ。ベアトリクスとユーステスについては、すでにプレイアブルで遊べるゼタとバザラガのふたりと同じ「組織」のメンバーということで、ようやくこの4人でパーティを組んで遊ぶことができるようになった。
ベアトリクスとユーステスのどちらも「キャラクター解放チケット」1枚で、序盤から解放することができる。具体的には、第4章と第6章でそれぞれ1枚ずつチケットが入手できるので、こちらでふたりを解放することも可能だ。
「リリンク」では敵役として登場したガランツァとマギラフリラのふたり。特にマギラフリラについては、ファンからプレイアブルキャラクターとして追加してほしいという要望が最も高かったということもあり、今回満を持しての追加となる。
「リリンク」の後半では、このふたりが仲間になるまでの新たなシーンが追加されている。敵キャラのふたりがどのような形で仲間になることになったのか? というのは気になるところだが、その伏線も追加されている。詳しくは伏せるが、ファンなら思わず胸が熱くなる展開となっている。
ここまでが、「リリンク」のメインストーリーの範囲内で手に入るキャラクターだ。残りのフラウとフェディエルについては、「エンドレス ラグナロク」部分のストーリーに深く関わっており、そちらをクリアしていくことで入手することができる。
といっても、キャラクターそのものはゲーム序盤から解放可能な状態になっている。どちらも「キャラクター解放チケット」が2枚必要なので、最短で第6章まで遊ぶと、どちらかを入手することが可能だ。
遠距離から豪快な近接戦まで! 6人それぞれ異なる戦い方が楽しめる
今回追加された6人のキャラクターは、いずれも個性派揃いだ。プレイスタイルも大きく異なっているので、自分好みのキャラクターを見つけることができるだろう。ちなみに、今回のレビューにあたり、筆者が最も長く使っていたキャラクターがマギラフリラである。ユーザーからの支持が高いというのもあるが、それよりも単純に遠距離から立ち回る戦い方が性に合っていたからだ。
コンボに加えて魔剣を操りながら敵に攻撃できるほか、攻撃中に溜めた刃重ゲージを消費して、魔剣を連続で敵に当てることができる。これがなんとも爽快なのだ。特に今回の「エンドレス ラグナロク」では、高難易度のクエストが多数用意されている。あまりアクションが得意ではないという人でも楽しめるように「フルアシストモード」がほとんどのモードで使えるようになっているが、そちらと合わせてマギラフリラを使用すると、没頭するような感覚でバトルが楽しめるようになっていた。
マギラフリラとは対照的に、誰よりも最前線に立って豪快な近接スタイルでバトルを楽しめるのがガランツァだ。基本的には、攻撃と特殊攻撃を組み合わせながらコンボを繰り出していくのだが、特殊攻撃時にボタンを長押しすると槍を振り回すことができる。長押しするほど回転力が増すのだが、あまり回しすぎると目も回ってしまうため注意が必要だ。
全体的に言えば、複雑すぎずシンプルにプレイできるところも魅力である。特に、自分がチームの前線に立って戦いたいという人にはピッタリのキャラクターだ。
ガランツァと同じように前線で戦うキャラクターが、ベアトリクスである。こちらは盾役というよりも切り込み隊長といった雰囲気で、剣を切り刻みながら相手の体力を削っていくダメージディーラー的な役割だ。一見脳筋タイプに見えなくもないが、実はテクニカルなプレイが楽しめるキャラクターでもある。
その特徴となっているのが、「クロック・オー・デルタ」だ。特殊攻撃のボタンを押すことで針の位置を操作できるのだが、赤なら攻撃、黄色は防御、緑は回復というように、それぞれに特化した強化効果を得ることができるのである。戦闘の状況に合わせてこれらを切り替えていくことで、より効率的に戦っていくことができるというわけだ。
ユーステスは、銃による遠距離射撃を得意とするキャラクターだ。通常攻撃を敵に当てていくことで、充填ゲージが上がっていく。こちらが最大になったときにリロードすると、高いダメージを与えることができる強化弾を装填して撃つことができる。
実際に使ってみると、敵も素早く場所を移動するため臨機応変な対応が必要になることがわかった。敵との距離が開きすぎてしまうとダメージも減少してしまうため、常にちょうどいい距離感を保つことが重要なキャラクターである。
ふたつのスタンスを切り替えながら戦っていく、格闘スタイルのキャラクターがフラウだ。それぞれのスタンスで攻撃を加えるとゲージがたまっていくのだが、どちらも最大値になると3つのアビリティをクールタイムに関係なく追加発動できるようになる。これにより、短期的に高火力を出すことができるのが特徴だ。
近接で敵と殴りながら戦っていくタイプであるため、そうしたスタイルが好きな人にはおすすめである。ふたつのスタンスでためていくゲージも、それほど厳密に意識しなくても上げていくことができるほか、リンクアタックを決めると両方同時にためられるので、そちらも見逃さないようにしよう。
今回追加されたキャラクターの中で、もっともトリッキーな動きができるのがフェディエルだ。通常は遠距離から攻撃ができるほか、なんとワープで好きな場所に移動することができる。ワープで移動している間は無敵になるため、ここぞという時の回避にも使えそうだ。
また、特殊攻撃ボタンを長押しすることで闇の力をためることができる。その後でワープすることで、敵に対して近距離で強力なダメージを与える攻撃ができる。このように、空間を上手く利用しながら戦っていくというのが、彼女のスタイルとなっている。
今回追加された6人のキャラクターは、それぞれプレイスタイルが大きく異なっており、誰を選ぶかで遊び心地も大きく変わる。なかでもファンから特に人気の高いマギラフリラは、遠距離から安定して立ち回れることもあり、もっとも扱いやすく感じた。近接主体では、ベアトリクスとフラウはテクニカルな要素が盛り込まれており、使いこなすほど楽しさが増していくタイプだ。
一方、フェディエルはややクセがあるものの、その独特な立ち回りが体に馴染んでくると、一気に面白さが増してくる。ガランツァとユーステスは近距離と遠距離という違いこそあるものの、どちらもクセが少なく扱いやすい操作感が魅力だ。6人とも個性がはっきり分かれているため、自分に合ったキャラクターを見つけることも、本作ならではの楽しみと言えるだろう。
「リリンク」より挑戦できる新要素の「極沌空所」
「エンドレス ラグナロク」で追加された新コンテンツのひとつが、「極沌空所」だ。こちらは簡単にいうとローグライクなプレイが楽しめるダンジョンのようなもので、敵を全員倒すなど特定の条件をクリアすると次に移動するポータルが出現する。第3層以降はふたつのポータルが出現するのだが、どちらかを選んで行きながら最深部を目指し、ラストに待ち受けているボスを倒すとクリアといった内容になっている。
単純に探索を楽しむだけでなく、武器やジーンを強化するためのトレジャーを入手できる点も魅力である。つまり、「極沌空所」を周回することでキャラクターをさらに強化できるというわけだ。
この「極沌空所」自体は、第6章に突入すると挑戦できるようになる。具体的には、発着場に向かう途中、以前猫を探していたザスバの手下に呼び止められ、「モヤモヤ」が現れたので調査してほしいといわれる。その現場に行ってみると、そこにある謎のゲートが「極沌空所」の第1層「過憶」の探査となるのだ。
「極沌空所」の基本は出現するザコキャラを殲滅したり、中ボスキャラを倒したりといったバトルがメインだが、ときおりユニークなルートが選択肢として現れることがある。たとえば「宝財の境地」は、宝箱やルーレットが用意されており、探査中のみ有効なバフが得られる「境地の力」を入手することができる。
また「無休の境地」は探索中の休憩エリアとなっており、回復薬の補充やセーブができるほか、探索中にためたコンフルックスポイント(CP)と「境地の力」を引き換えることも可能だ。そうした中で、最もユニークなのが「技芸の境地」と呼ばれるルートである。
複数の種類が用意されており、マップ上に散りばめられたミラージュストーンを集めるというものもあれば、スライムの追いかけっこに間違い探しなどが用意されている。いずれもバラエティに富んだ遊びが盛り込まれており、飽きずにプレイできるところもポイントだ。
「エンドレス ラグナロク」のメインストーリーの難関は最初のバトル!?
先ほども少し触れたが、「エンドレス ラグナロク」のメインストーリーは、難易度PROUDのクエスト「便利屋絵巻『大いなる空を駆る黒銀の翼』」をクリアした後、辺境の街「フォルカ」のクエストカウンターを訪れることで始まる。
そこで十天衆のシエテとソーンから、変異個体であるラグナリオンの駆逐という極秘任務を依頼される。ただし、その前に主人公たちへ任務を任せるだけの実力があるか見極めるため、シエテとソーンとの模擬戦に挑むことになる。
ところが、この模擬戦がまったく模擬ではない。ふたりは想像以上の強さで、レベルを上げるだけでなく、キャラクターをしっかり強化していなければ歯が立たないほどであった。筆者もパーティ編成や育成を見直し、何度か挑戦した末にようやく勝利することができた。
シエテとソーンに勝利すると、後章の「エンドレス ラグナロク」がスタート。それに合わせて、新たなクエスト難易度である「CHAOS」が解放される。この後は、難易度「CHAOS」をクリアしていくことで物語が展開されていくのだが、合間に「極沌空所」に挑むパートも用意されているなど、まんべんなく「エンドレス ラグナロク」部分のコンテンツが楽しめるようになっていた。
「召喚」と「アセンドチェイン」でバトルの幅も大きく広がる!
「エンドレス ラグナロク」で追加されたユニークなバトルシステムが「召喚」だ。従来は4人パーティによる共闘アクションが中心だったが、本作では戦闘中に召喚石を使うことで、事前に召喚キャラクターを呼び出し、一時的に直接操作できるようになった。召喚を行うには、戦闘中にリンクアタックや奥義などで召喚ゲージを溜める必要がある。ゲージはパーティ全員で共有しているほか、召喚石ごとに消費量が異なるため、どのタイミングで使うかも重要な戦略のひとつだ。
実際にプレイしてみると、召喚は単なる強力な攻撃手段ではなく、敵の猛攻を切り抜ける切り札としても活躍してくれた。操作自体はプレイヤーが行う必要があるが、召喚中は無敵状態になるため、危険な攻撃を回避しながら反撃に転じられるほか、敵を凍結させるなど、それぞれ異なる能力を持っているのだ。
それだけでは終わらないのが、この「召喚」の面白いところである。初期に選べる召喚石は、比較的有用なものが多いのだが、中には敵の頭上にリトルスニッパーを落としていき、最後にデカイのが落ちてくるという、ドリフのコントのようなものもあった。
また、召喚石の中にはプレイヤーが全く操作を行わないものも用意されている。たとえば「願いを託す空の民II」は、一般の人達(いわゆるモブキャラ)が現れて応援だけしてくれる。効果としては、味方全員のHPを80パーセント回復してくれるほか、蘇生薬もひとつ補充してくれるというものだ。このように、召喚石の種類もバラエティに富んでいるため、どれが有用なものなのかチェックしておくといいだろう。
この召喚システムと合わせて追加されたのが、新たな連携技「アセンドチェイン」だ。リンクタイムを発動させると準備状態となり、4人全員で奥義を発動すると自動的に「アセンドチェイン」が始まる。
発動すると、それぞれの奥義演出に続いてルリアが強力な追撃を放つ。これまでの「フルチェイン」をさらに強化したようなシステムになっており、強敵との戦いでは大ダメージを狙えるだけでなく、決まったときの爽快感も抜群だ。召喚と組み合わせることで攻撃の幅がさらに広がり、「エンドレス ラグナロク」らしい新たなバトルの魅力を味わうことができた。
なお、「アセンドチェイン」では、最後にルリアがプロトバハムートなどを呼び出すのだが、これが回数を重ねていくうちに異なる演出が楽しめるようになっていた。難易度「CHAOS」のクエストでは、バトル中3~4回ほど「アセンドチェイン」が発動できるチャンスが出てくるので、そのときに確認してみてほしいポイントでもある。
プレイスタイルに合わせてビルドを組み立てられる「マスタースキル」
最後に「エンドレス ラグナロク」で追加された大きな新要素として、新育成のシステム「マスタースキル」をご紹介しておこう。こちらはキャラクターごとに新たな成長要素が追加されるというもので、Lv100に到達したキャラクターが対象となる。
具体的には、バトルで獲得したMSPを消費してマスターレベルを上げることで、各種ステータスを強化することができる。これまで育て上げたキャラクターでも、さらに強化を進められるようになった点はうれしいところだ。
「マスタースキル」の特徴は、単純に能力値を底上げするだけではない。各キャラクターには「覚醒」、「真髄」、「極意」の3種類のタイプが異なる「マスタースタイル」が用意されている。こちらは、それぞれに対応したスキルを一定数セットすることで、スタイル固有の効果が発動する仕組みだ。
スタイルによって強化される能力や戦い方はキャラクターごとに異なるため、同じキャラクターでもプレイスタイルに合わせた育成が楽しめる。つまり、従来までのように最強の「最適解」を目指すだけではなく、プレイヤー一人ひとりが自分好みのビルドを試行錯誤しながら作りあげていく楽しさが追加されているのだ。
「リリンク」の集大成とも言える大満足の大型拡張!
ここまで「エンドレス ラグナロク」の追加要素を中心に紹介してきたが、実際に製品版を遊んで感じたのは、本作が単なるコンテンツの追加に留まらない大型拡張だということだ。6人の新たなプレイアブルキャラクターや新ストーリーだけでなく、「召喚」や「アセンドチェイン」といったバトルシステム、「マスタースキル」による育成、「極沌空所」によるやり込み要素など、ゲーム全体が新たな遊びへと広がっている。
特に印象的だったのは、「リリンク」をすでに遊び尽くしたプレイヤーでも、新鮮な気持ちで再び冒険を始められるよう工夫されていたところだ。オープニング演出の追加から、既存キャラクターの新たな育成、新コンテンツまで、随所に「もう一度遊びたくなる」仕掛けが散りばめられている。
もちろん、本作最大の見どころは「エンドレス ラグナロク」のメインストーリーそのものにある。今回はネタバレを避けるため詳細には触れなかったが、ファンであれば思わず胸が熱くなる展開も数多く待ち受けている。「リリンク」をクリア済みのプレイヤーにとっては、その続きを遊ぶ理由として十分すぎるほどの内容と言えるだろう。
(C)Cygames, Inc.






























































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