【特別企画】

USJ、新宿でゾンビイベントを開催。「新宿ゾンビ収監中」の絶望体験レポート

東京のド真ん中で襲われる恐怖の高校生ゾンビ体験

【ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ハロウィーン・ホラー・ナイト」15周年 特別体験イベント「新宿ゾンビ収監中」】
開催期間:8月17日~18日 18:30~22:00
会場:新宿サザンテラス広場
料金:無料(整理券制。8月18日体験分は7:30~配布、なくなり次第終了)
体験時間:約5分
主催:合同会社ユー・エス・ジェイ

 やっぱり夏はゾンビ!……と、すでにゾンビは夏の風物詩だと思っている。怪談も肝試しも悪くないが、エアコンより早く体感温度を下げてくれる存在は、やはりゾンビだろう。そんな僕のもとに、「新宿にUSJのゾンビが収監された」という不吉きわまりない知らせが届いた。

 仕掛けたのはユニバーサル・スタジオ・ジャパン。聞くと、今回は2011年の誕生から今年で15周年を迎えるイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」の特別企画の一幕だという。テーマは、ハロウィーン期間にパークを彷徨いゲストを襲う阿鼻叫喚の祭典「ストリート・ゾンビ」。その先駆け的な体験イベントとなっている。

 「新宿ゾンビ収監中」は8月17日と18日のたった2日間だけ、新宿サザンテラス広場で開催される。体験時間は約5分だが、なんと料金は無料! うだるような暑さを、ひんやり涼しくしてくれる絶望体験を、一足先にレポートする!

会場の新宿サザンテラス広場。有刺鉄線と金網の向こうにゾンビがひしめく「#新宿ゾンビ収監中」バナーが目印だ

USJからゾンビがやってきた。不吉でしかないが?

 会場に着くと、駅前の広場に黒い仮設施設がドンと鎮座していた。壁面には金網と有刺鉄線、その向こうにひしめくゾンビたちのビジュアル。左右には「UNIVERSAL STUDIOS JAPAN NO LIMIT!」のサインボードと、15周年ロゴ入りの「ハロウィーン・ホラー・ナイト」の看板も掲げられ、パークの本気がこの時点で伝わってくる。そして告知はこうだ。「【緊急告知】本日、新宿近郊にて凶暴化したゾンビを複数体捕獲。現在、新宿サザンテラスに厳重収監中です」。

 いや、ちょっと待ってほしい。捕獲したならそのままパークに持って帰ってくれ! よりによって、日本有数のターミナル駅前に収監するとか、事故の危険を考えてほしい! ……とマジなツッコミを入れた時点で、すでにこのイベントの術中である。通勤客や観光客が行き交う新宿のド真ん中に「収監施設」が出現していることが、今回の仕掛けの肝なのだ。

 設定はこうだ。ゲストは「ゾンビを研究する施設」の特別見学者として入館し、捕獲されたゾンビを観察・撮影できる。つまり我々が入るのはイベント会場……じゃなくて、ゾンビ研究施設である。案内役は白衣の研究員。「今日は、特別に、USJのゾンビを捕獲し、皆様にお見せします!」と、やたら陽気にプレゼンしてくれる。ゾンビを扱っているとは思えないテンションだが、その軽妙なトークに事件なんか起きないと思わされそうになる。

 だが金属柵の向こうには、頑丈な鎖と枷につながれたゾンビが10体がいる。研究員が「10体をお連れしました! どうですか、この迫力! めったに見ることもできない迫力ですよね!」みたいなことを言うが、白く濁った眼球、裂けてめくれた皮膚、血に汚れた衣服など、青白い照明の中でゆらゆらと蠢く姿はマジで気持ち悪いとさえ思う。

施設内部。柵の向こうに収監されたゾンビがずらり。右奥の白衣が案内役の研究員だ
枷と鎖につながれたまま咆哮する個体。この距離でゾンビを観察できる機会はまず無い

 面白いのは、10体それぞれに「個性」を感じることだ。うつむいたまま静かに揺れる個体、得物を引きずって歩き回る個体など、全員が勝手に動いているからこそリアルに見える。

 そして注目すべきは、収監されているのが学生服姿のゾンビたちだということ。実は彼ら、今年パークの『ストリート・ゾンビ』に初登場する「高校生ゾンビ」で、15周年の新ストーリーのキーとなる存在らしい。

 つまり、パーク本番より先に、新宿で初めてその姿を現したわけだ。ベストにチェック柄のスカートという、日常で見る制服姿の高校生がゾンビになっている絵面は、モンスター然とした化け物より精神的にくるかも知れない。もちろん、近づいて見ると、皮膚の質感から血の汚れまで容赦なく作り込まれている。いやほんと。このメイク、マジでコワイ。

 なお見学中は写真・動画撮影OKらしく、あくまで見学者という立ち位置を演出しつつ、イベント体験に厚みを持たせてくれるのが嬉しい。ただし、もし参加したとしてもフラッシュ撮影はやめよう。なお、ゾンビの生態について「大きな音」と「動くもの」に敏感だと解説してくれる。……この説明って、絶対に後で回収されるフラグだよね。

斧を提げた個体も収監されている。KEEP OUTテープが全然仕事をしていない気がする
高校生ゾンビの男女。ベストの校章や制服の血汚れまで作り込まれている
身振り手振りで陽気に解説してくれる研究員。このテンションが後々効いてくる
鉄骨に設置されたボタンは何を意味するのか?

約5分間の究極ゾンビ体験? 予想どおり、それでも怖い!

 しかし、どんなに平和そうに思えても、これはゾンビイベントである。見学の途中、施設内にけたたましい警報が鳴り響き、「システムトラブル発生」である。おいおい、大きな音はマズいんじゃなかったのか!……と思うものの、研究員は「大丈夫です、落ち着いてください」となだめてくれる。だが、その声を追いかけるように、ゾンビたちの唸り声がどんどん大きくなっていく。これは全然大丈夫じゃないやつだ。そして次の瞬間、施設は真っ暗闇に包まれた。

 暗闇の中に響く、鎖の千切れる音。続いて、チェーンソーのけたたましい駆動音。非常灯の赤に染まった施設内で、解き放たれたゾンビたちが一斉にこちらへ襲いかかってくる……。展開だけ書けば「予想どおり」であるが、わかっていても怖いものは怖い! 僕はカメラを構えていたはずなのに、気づけば柵の前からかなり後退っていた。取材者の使命より、生存本能が勝った瞬間である。

 ちなみに、もしこれが現実なら、ゾンビものの「お約束」を知り尽くしている僕は、あの音が鳴った瞬間全てを無視して逃げる。そして手持ちのカメラは武器として使うだろう。……とまあ、それほどリアルにビビったのだ。

 なお、この後の展開はネタバレになるので言えないが、撮った写真はブレブレだった(苦笑)。とにもかくにも、研究員や一緒にイベントに参加するメンバーの運命は、ぜひ現地で見届けてほしい。

警報とともに照明は不穏な赤へ。鎖を引きちぎったゾンビたちが研究員に迫る
両手を広げてゲストを守る研究員。彼の運命は、ぜひ現地で見届けてほしい

やっぱり夏はゾンビ! そして本番は9月のパーク

 というわけで、「新宿ゾンビ収監中」の体験レポートをお届けした。捕獲、収監、そして脱走というゾンビものの怖いところを約5分にギュッと凝縮した、無料とは思えない濃度の体験である。USJまで行かずに、新宿でUSJクオリティのゾンビに襲われる機会など、そうそうない。

 なお体験は整理券制。8月18日体験分は朝7時30分から配布予定で、なくなり次第終了だ。配布待機列が規定人数に達した時点で、USJ公式のX(@USJ_Official)で案内されるので、出かける前にチェックしておこう。

 そして忘れてはいけないのは、これが15周年「ハロウィーン・ホラー・ナイト」の前哨戦にすぎないということだ。9月11日から11月8日までのパーク本番では、「絶望。その先へ。」をテーマに、過去最多のゾンビが出現する新ストーリーの『ストリート・ゾンビ』が展開。平和なパークが大量のゾンビに喰い荒らされ、視界のすべてが恐怖に覆われるという、かつてないスケールになるらしい。

 ほかにも、人気ホラーゲームとコラボしたアトラクション「『バイオハザード レクイエム』ザ・ダイブ」も控えているし、ホラーが好きな同行者とぜひUSJへ行ってほしい!

JTBで行く ユニバーサル・スタジオ・ジャパンホテル・ツアー特集