レビュー
「ヨッシーとフカシギの図鑑」レビュー
ふかしぎな生き物たちが勢揃い。調査・探索・遊びが詰まった新作ヨッシー!
2026年5月21日 00:00
- 【ヨッシーとフカシギの図鑑】
- 5月21日 発売
- 価格:
- 7,980円(パッケージ版)
- 6,980円(ダウンロード版)
任天堂は、Nintendo Switch 2用アクションゲーム「ヨッシーとフカシギの図鑑」を5月21日に発売した。
本作は、任天堂の「マリオ」シリーズに登場する、アイコニックなキャラクター「ヨッシー」を主人公とした横スクロールのアクションゲームだ。しゃべる一冊の図鑑「フカシギ」との出会いを機に、ヨッシーたちは図鑑の中の生き物たちを調査することになる。
ヨッシーを主役としたゲームは、2019年に発売した「ヨッシークラフトワールド」からおよそ6年ぶりだ(※「かおヨッシー」を除けば)。本作は同じ横スクロールのアクションゲームでもだいぶ毛色が異なる。
今回はゲームの発売に先駆けて、製品版をプレイする機会が得られた。早速、ゲームを一通り遊んだ上でのレビューをお届けしていく。
ヨッシーの好奇心とプレーヤーの探究心が重なる生き物調査!
物語は、図鑑を見つけたクッパJr.が、幻の生き物「ゴクラクチョウ」を探しに、ヨッシーたちが住まう孤島へ訪れたところから始まる。意図せず図鑑の中に広がる世界へ入り込んでしまったクッパJr.。操縦席が空き、制御を失ったクッパJr.クラウンは、ヨッシーたちの孤島に墜落する。こうして持ち主不在の図鑑を見つけたヨッシーたちに、図鑑は語りかけるのであった。
この喋る図鑑フカシギによれば、図鑑の中にはヨッシーのようにふかしぎな生き物たちがたくさん記録されているのだという。しかし、フカシギは図鑑なので自分で自分を読むことができない。ヨッシーは、フカシギに代わって図鑑の中に入り込み、生き物たちの生態系を調査していくことになった……。
図鑑の中の生き物たちは揃いも揃って個性豊かだ。「この世界ってこんなヘンテコな生き物だらけなのか」と、プレーヤーの好奇心が素直に掻き立てられる。さながら“好奇心旺盛なヨッシー”のように、だ。見た目からその習性を想像できる生き物がいれば、当然プレーヤーの予想を超えてくる生き物もいる。目につくものはなんでも舌を伸ばして口に入れたがるヨッシーと、奇妙奇天烈な生き物たちを知りたいというプレーヤーの欲求が重なるゲームこそ、本作の醍醐味とするところ。
元々マリオの世界には、クリボーやノコノコ、パックンフラワーなど、変わった生き物が存在していた。まあ、彼らは大体の場合がクッパ軍団に所属するクッパの配下であるのだが……。そのクッパも「カメ」と呼称できるか微妙なラインだ。なにせ意思疎通ができて、ユーモアもあって火まで吹けるのだから。マリオの世界とは実にワンダーで、生命体の在り方すら予測不可能性に満ちている。その前提から言えば、もっとミクロな視点で「野生の生き物はどうなのか?」といった疑問に対する一つの答えが本作かもしれない。
実際のところ、我々の現実世界では説明がつかないような生き物で溢れたマリオの世界の中で、その辺の昆虫や飛んでいる鳥、海辺の魚の生態に興味を持ったユーザーはどれくらいいたのだろうか?
筆者は今まで「変な魚(プクプク)だな」くらいにしか感じていなかった。“あの世界だから何でもアリ”という先入観に囚われて、生き物のディテールは注視していなかったに等しい。だからこそ、ゲームを遊んで不意を突かれた気分だったし、何よりあの世界ありきで成り立つ本作の切り口がとても腑に落ちた。
マリオの世界は、ただでさえ珍妙な生き物ばかりだ。本作はあえてそこをメインテーマにし、珍妙な生き物の奇妙な習性を探っていくから二重の意味で面白い。踏みつけると音色を奏でるものや、水を与えると急速に成長するもの、沼からほぼ無限に湧き出てくるものなど、さまざまな条件を試して生き物の習性がフカシギに書き込まれていく。生き物の生態調査をひとつの幹として、枝葉が広がるようにステージ探索、謎解き、アイテム収集の遊びが自然と融合しているアクションゲームなのだ。
ゴールを目指すのではなく、“生き物を知る”ことが目的。何度も訪れたい、図鑑世界の生態調査!
具体的なゲーム性について紹介していこう。本作は横スクロールのアクションゲームといっても、ただコースの最奥を目指すゲームではない。核にあるのは先述した通り、生き物たちの「生態調査」だ。調査対象の生き物からリアクションを引き出すたびに、図鑑のフカシギはそれらを生き物の特徴として記録し続けていく。
ステージをクリアするためには調査対象の特定の習性を記録しなければならず、ヨッシーを操りながらさまざまな条件を調査対象の生き物に当てはめていくというわけである。ステージのゴールを目指すゲームではなく、調査を完了させることが目的なので、ダメージを受けてライフが減るといった概念がそもそもない。危険な生き物の攻撃を受けてしまい、調査開始地点からやり直すことはあるが、基本的には「ゲームオーバー」にならないと思っていいだろう。
作中では、章ごとに「森」「山」「海」など、ロケーションに明確なテーマが設けられている。他にも地中や虫の生息域といった具合に、それぞれロケーションに対応した生き物の調査を行う流れだ。ゲームが進めば、すでに調査済みの生き物が調査対象との間に“新しい反応”を引き起こす場合もある。一通りの調査を終えたつもりでも、しばらく経ってからまた新しい発見が見つかるところに、一度きりでは終わらない生態調査の奥深さが備わっていると思う。
調査対象に対して取れる選択肢は数あるが、まずは「食べる」「踏む」「背中に乗せる」「タマゴをぶつける」「ヒップドロップ」と、ヨッシーの基本アクションで生き物たちの反応を見ていく場合が多いだろう。何かしらの行動から引き起こされるリアクションをフカシギはこまめに記録してくれる。一通り試したら、今度はステージ内を探索しながら、調査対象が反応しそうな行動を取ってみる。もしも行き詰まったときはフカシギからヒントをもらうか、ステージで拾えるコインを集めて図鑑のヒント機能を使うこともできる。あくまで答えを直接提示せず、“プレーヤーに最後まで模索してもらう”という意図を感じた。
ステージクリア条件を達成し、ゴールが出現した後もプレーヤーは引き続き調査を行うことができる。ただし、その時点ではまだ突破できない仕掛けが、ステージの進行ルートを阻んでいるケースも多い。そうしたところに、調査対象の新しい発見が隠されている可能性は高く、「もしや……?」とついつい探し続けてしまう。ただ、ある程度ゲームを進めてからようやくこれらのルートを突破する機会が訪れるかもしれず、初回探索時にどこまでを調査の一区切りとするかで悩まされる。
調査を終えて図鑑の世界から帰還すると、発見した生き物たちに名前を付けることが可能だ。もちろん、名前をフカシギに決めてもらう方法もある。しかしながら、この命名要素も実は結構な悩みどころだったりする。
生き物の調査を行う手探り感が楽しい本作では、先にも述べたようにヒントが用意されても、ゲーム内で直接答えを提示することはない。ともすれば、仮にどうしても習性を埋められないプレーヤーは、口コミによる情報交換やインターネットの情報収集を中心にその答えを見つけ出そうとするはず。そんなとき、多くの情報はきっとフカシギが命名した名前が生き物の公称になっているだろうと予想できる。
つまり、プレーヤーが名前を付けると、その公称がわからなくて調べづらい状況が生まれる。友人に教えてもらおうとした結果、仮に友人も調査対象の名前を変えていたとしたら、名称の違いから情報交換には苦労するかもしれない。とはいえ、図鑑に登録した名前は再度変更可能で、その際フカシギが提案した名称にも付け直せる。ただ、攻略を目的とするプレーヤーは、自分で名付けた愛称をひとつひとつ確認し、変更しなければならないため、ゲームの命名要素とプレーヤーの遊び方の間に構造的な不便が生まれてしまわないか? と感じる。
この世界のユニークな生き物たちにプレーヤーが自分で命名できるということに、ひとつの大きな価値を感じるものの、こうした微妙な不便さがいつか浮き彫りになることを見越して、「名付けちゃうと面倒になるかも?」と、ついフカシギに任せてしまいそうだ。後から名前を変えられるのは大いに助かるが、せっかく未知の生き物の習性を自分の手で調べてきたのに、そのときの思い入れと感情をどこか手放してしまいそうな気がするわけである。
ただし、ここで補足しておくと、プレーヤーが自力で図鑑を埋められるように、コインを消費する図鑑のヒント機能は“かなり強力”だ。……というのは何をすればその記録を埋められるのか、やるべきことが簡潔に明示されている。それはもう、ほとんど答えを書いているようなものだ。
先に述べたのはこうしたヒント機能を使っても答えにたどり着けないユーザーを仮定したわけなのだが、実際のところここで筆者が懸念したことが発売後に起きるかどうかはわからない。むしろ気にせずどんどん名前を付けて楽しみたいところだ。筆者としても、ゲーム発売後はフカシギに頼ることなく、好き放題に命名して遊ぼうと考えている。
生態のヒントとはまた異なるが、ステージ探索を手助けしてくれる便利機能が後々登場する。それが、ヨッシーの調査・探索をサポートする「調査ツール」。調査ツールは、各ステージで入手する「スペシャルフラワー」5つと引き換えに、機能をひとつずつ解放していくサポート機能だ。
生態の発見率を円グラフで視覚化したり、フルーツのありかをレーダーで表示したり、フカシギが発した言葉をログとして画面上に残したり、さらにはステージの高度を表す標高計といったものまで存在する。これらのツールは開放後、画面上のどの位置に何を表示させるか、プレーヤーが自分で機能を取捨選択し、カスタマイズできるのが便利だ。ヒント機能と調査ツールを活用していけば、調査をしっかり進展させていけそうだ。
生き物を調べるほど不思議に見える!
ヨッシーが主役という立場上、物語のようなものにはあまり期待していなかったというのが正直なところ。なぜなら、ヨッシーは意思疎通ができても喋ることができないキャラクターだからだ。しかし、調査を進めていく中で、ゴクラクチョウを探し続けているクッパJr.とカメックにたびたび出会う。
多くの作品では物語の冒頭から敵対しがちだが、今回も程よくヨッシーの前に立ち塞がる……かと思えば、なぜかヨッシーが彼らを助けてあげるなど、根っこから対立し続ける雰囲気でもない。詳細についてはぜひゲーム本編で確かめてほしいのだが、クッパJr.のワガママに付き合うカメックの苦労人ぶりやクッパJr.の純粋さ、そして彼らの最終的な着地点は、個人的に意外でありながら満足のゆくものだった。骨太な物語とは少しニュアンスが異なるものの、ファンの間で語り継がれるエピソードのひとつにはなるのではないだろうか。
さて、ここまで本稿で多用してきた「生態調査」という言葉ひとつでは、あたかも本作が繰り返し作業の続くゲームに思えてしまうかもしれない。が、もちろんそんなことはなかった。多彩なロケーションで多種多様な生き物を調査するだけが、本作のゲーム性ではない。実態としては、どの生態調査にも“遊びの仕掛け”が周到に盛り込まれている。
ブーメランのように飛ばせる虫で草花を刈り尽くす。サーフボードの要領で海上の波に乗り目標を探す。釣り竿を持った貝のような生き物を背中に乗せて大物を釣り上げる。さらにはヨッシーを見つけると執拗に追いかけてくる生き物から逃げ隠れしたり……。つまるところ、生態調査の中にはあらゆる遊びのシチュエーションが内包されているわけだ。それは生き物の調査というよりも“ヨッシーの大冒険”と言い換えられるほどにスケールが大きく、またバリエーションに富んでいる。
重ねて言うが、本作は単なる動物観察で終わるゲームではない。やはり本作の世界観が堅固な地盤となり、主役・ヨッシーの物語と冒険という基礎があり、その上に生態調査を題材とした土台が築かれている。そして、柱や梁・桁、屋根にあたる各建材それぞれは、調査対象の生き物に迫る遊びの部分と言えるだろう。パッケージングの内訳はこの通りだ。
この世界はまだまだ多くの謎に満ちていて、広げようと思えばいくらでも広げられる。ただ、本作はそんな世界に住まう生き物たちについてアカデミックに説明したいのではなく、冒険する価値に溢れた不思議な世界であることを裏付けて、ユーザーの想像をより拡張していきたいのではないかと感じる。だからこそ、調査の中でフカシギに書き込まれる記録とは、いずれも論考ではなく、プレーヤーがコントローラー越しに感じた、直感と納得から成る「結果」だったりする。
本作は、ふかしぎな生き物をヨッシーが調査していくという趣旨だが、皮肉なことにその調査を行うヨッシー自身がふかしぎな生き物だ。そのかけ合わせもジョークが利いていて面白い。ヨッシーが主役のゲームに触れるのは久しいが、相変わらずマリオとは違った横スクロールの楽しみ方があって、嬉しく思う。直近では映画での活躍もあり、ヨッシームーブメントについ期待してしまう。
(C) Nintendo











































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