レビュー
USJ、脱出アトラクション「名探偵コナン・ザ・エスケープ ~残像の序章(プロローグ)~」ネタバレなしレビュー
2025年1月31日 11:13
- 【名探偵コナン・ザ・エスケープ ~残像の序章(プロローグ)~】
- 1月31日~6月30日
- 価格:3,980円(別途パークの入場料が必要)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは1月31日より10周年を迎える「ユニバーサル・クールジャパン 2025」の第1弾として「名探偵コナン・ワールド」として、複数の「名探偵コナン」新アトラクションを開始する。
その中の1つは、恒例のリアル脱出ゲーム。今年は最新の劇場用映画「名探偵コナン ~残像の序章~」と連動した「名探偵コナン・ザ・エスケープ ~残像の序章(プロローグ)~」として、毛利小五郎、毛利蘭、安室透らに加えて、初登場となる毛利小五郎の妻、妃英理らが活躍する物語となっている。期間は1月31日から6月30日まで。参加するにはパークの入場料に加えて、3,980円が必要となる。
今回は、直前に行なわれた体験会に参加することができたので、体験の様子をお伝えしたい。ネタバレはないので安心して雰囲気を楽しんで欲しい。
伝統ある米花市科学館のリニューアルイベントに参加したあなた。そこには、「コナン」に「少年探偵団」、「小五郎」に「安室」の姿も。
この日はサイエンスショーが予定されており、教授たちに加え、小五郎の妻で弁護士の「妃英理」も招待されていたのだが……。
講演が始まろうとしたその時、セキュリティシステムが作動! あなたは爆弾とともに、建物の中に閉じ込められた! さあ、絶体絶命のピンチの中、爆弾を解除し、真犯人を突き止めることができるか?
プロローグとなるキャラクターたちのやり取りで事件が発生
イベントはプロローグと最後の答え合わせを含めて約2時間程度。しかし、謎解きはかなりボリュームがあるので、サクサク進めていかなければならない。
参加者はリニューアルオープンの講演会を聞きにきた聴衆という設定で、小五郎や安室たちから頼まれて、爆弾解除を手伝うこととなる。謎解きのヒントや指示はすべてタブレット(会場にて配布)を通じて行なわれる。筆記用具が必要な場面はないが、記憶力に自信がないならメモの用意をしておいたほうがいいかもしれない。
筆者は今回2人組でチームを組んで謎解きに挑んだ。タブレットを片手に、ああだ、こうだと相談しながら進んでいく。リアル脱出ゲームは数回体験したことがある筆者だが、謎はかなり手ごたえのある難易度に感じられた。
だが、「う~ん、わからん!」と思った頃合いに、タブレットを通じて安室さんやコナンくんがヒントを送ってくれるので、それを見つつ進めることができた。ヒントのほかにもタブレットでは、2人がやり取りしているところを見ることができたりと、ファンにとってはこれだけでもかなり嬉しい。
今回の「名探偵コナン・ザ・エスケープ」は、舞台となる米花市科学館の中を自分たちの足を使って探索していくウォークスルー型となっている。階段を何度も登ったり下りたりすることになるので、動きやすい服装で参加することをお勧めしておきたい。
ステージを出てすぐの場所では、突然のスケジュール変更に慌てているスタッフがいたり、米花市科学館のロゴが入った赤いスタッフジャンパーを着ていたりと、実際にそこにいる臨場感をリアルに感じることができる。
科学館だけあって、宇宙や人体に関する展示物などもしっかり作りこんであり、そんなことをしている時間はないのに、ついつい本物の科学館に来たような気分で解説を読んだりと楽しんでしまった。
最後には撮影可能なフォトセッションも
すべて終了すると、再び全員が集まって解答編が始まる。解答編が終わると、タブレットに自分たちチームの進捗度が何パーセントだったかと、(おそらく)その進行度合いに応じたランクが表示される。ちなみに筆者たちのチームは74パーセント達成のAランクだった。
すべて終わると、最後には短いフォトセッションがあり、ステージ上に並んだ毛利小五郎や安室、蘭たちを写真に収めることができる。フォトセッションの後は、全員が座席の周辺を走り回って、ファンサービスしていた。
クリアはできなかったが、2時間があっという間に過ぎてしまうほど濃密な時間を過ごすことができた。さらに、今回の物語は映画の前日譚という位置づけになっているので、体験したうえで映画「名探偵コナン ~残像の序章~」を観に行けば、新たな発見があるかもしれない。
ほかにも「名探偵コナン」に会えるアトラクションやグッズ、フードが盛りだくさん!
「名探偵コナン・ワールド」には、ほかにもたくさんのアトラクションが用意されている。今回は「名探偵コナン×ストーリー・ライド ~標的の絶叫車両(スリルコースター)~」も体験することができた。こちらは、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」に1月31日から6月30日まで追加される音声ドラマ。
「平次」と「和葉」の仲を取り持とうという「蘭」の計らいで、ジェットコースターに乗り込んだ一行だったが……、なんと車両に爆弾が仕掛けられており、絶体絶命の大ピンチに! さあ、「コナン」と「平次」のタッグでこの危機を乗り越えられるか!?
激しく上下を繰り返すジェットコースターに揺れながらでは、なかなかストーリーすべてを聞き洩らすことなく把握するのは難しかった(要するに自分の悲鳴で聞こえなくなる)が、コースターが戻ってくる頃には事件が解決しており、短いながらも面白いストーリーが展開した。
食事をしながら、キャラクターたちが繰り広げる物語の登場人物になりきれる「名探偵コナン・ミステリー・レストラン」については、別途体験レビューを掲載しているので、ぜひこちらも読んで欲しい。
画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
原作/青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
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