レビュー
「セガハード ブライトアーツギャラリー」レビュー
ずっしりと重く、光り輝く魅惑の金属製セガハードミニチュア
2025年1月31日 00:00
- 【セガハード ブライトアーツギャラリー】
- 1月31日 発売
- 価格:各4,400円
- 全6種
スクウェア・エニックスは、金属製フィギュアシリーズ「ブライトアーツギャラリー」にて「セガハード」全6種を1月31日に発売する。価格は各4,400円。
このブライトアーツギャラリーは、これまで「ファイナルファンタジー」や「キングダム ハーツ」など、ゲームのキャラクターをダイキャスト素材で立体化しているが、今回のラインナップはまさかの“ゲーム機”の立体化だ。
同シリーズこだわりの造形クオリティとセガ公式監修のもと、かつてセガが発売していた家庭用ゲーム機3種、各2バージョンをラインナップ。新旧のクラシックゲームファンのツボを突くアイテムとして完成している。
今回このアイテムの製品サンプルを、スクウェア・エニックスより借りることができたので、その商品レビューをお届けしよう。
最重量は270gオーバー。これまでのゲームミニチュアフィギュアにはない感触!
セガが1983年から1998年の15年(生産期間は18年)間にかけて発売した全11機種(国内に限る、バリエーションは除く)のゲーム機達は、多数の名作を生み、現在も多くのゲームファンの心に刻まれている。詳細は公式サイト「セガハード大百科」に掲載されているので、併せて読んでいただきたい。それぞれの本体デザインもまた魅力的で、これまで各社からミニチュアフィギュアが発売されている。
今回ブライトアーツギャラリーで発売されるのは「メガドライブ」(1988年発売)、「セガサターン」(1994年発売)、「ドリームキャスト」(1998年発売)の3機種で、それぞれをバージョン別で用意した6種類となる。本体とコントローラー1個のセットで、それぞれをダイキャスト(亜鉛合金)を主体に作っているのがこれまでのミニチュアとは大きく違うポイントだ。素材の質感を活かした高級感のある鏡面仕上げが施されているのも魅力である。
パッケージはブライトアーツギャラリーシリーズのフォーマットに則ったウィンドウボックス仕様。各ハードのイメージカラーに合わせてデザインが異なっていて、箱のまま飾っておくのもいいが、本体の重量感や光沢は実物を手に取らないとわからないので、一度はパッケージから出してその感触を楽しんでいただきたいもの。
手に持ったときのずっしりとした重量感や、周囲が映り込むほどの光沢はブライトアーツギャラリーシリーズならではの魅力で、ミニチュアとしては大きめのサイズも手にした人の満足感を満たしてくれる。セガの監修によるディテールの再現は機種ごとの特徴はもちろんのこと、バージョンによる細部の違いも表現している。
本体は一部を除いて一体成形の無垢な金属の塊で、可動部分はなくサイズも大きめのため、フィギュアなどに持たせたりするのは難しく、傷がついたりする可能性もあるので、置物として飾って時折手に取ったりして眺めて楽しむのが最適だと思う。
セガ監修による機種ごとの特徴を細部まで表現。セガファンも納得のこだわり設計
ここからはアイテムを個別に紹介していこう。それぞれは公式通販サイトのスクウェア・エニックスe-STOREや一般のECサイト、店頭にて販売される。
「16BIT」の文字がまぶしい「メガドライブ」&「ジェネシス」。硬派なブラックの本体が黒光りするメタリックに!
元号が平成に変わる1年前の1988年10月29日に発売された、セガ初の16ビットCPU搭載のゲーム機「メガドライブ」。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(1991年)を筆頭とするヒットタイトルを数々生み出し、セガ以外のメーカーも本格参入している。北米では「ジェネシス(Genesis)」の名前でリリースされ、国内以上の大ヒットとなり、セガハード史上最も普及したマシンとして記録される。2019年に名作ソフトを多数収録した「メガドライブミニ」として復刻されたことは記憶に新しい。
アイテムはメガドライブとジェネシスの2種類が発売。本体を象徴するブラックカラーは黒光りするガンメタルで再現。前者はトレードマークの「16-BIT」ロゴがゴールドで再現され、後者は本体ロゴがプリントであしらわれている。リセットボタンやコントローラーのスタートボタンの色が違う点にも注目だ。公式サイズはともに本体が約[W]60mm×[D]45mm×[H]15mm、コントロールパッドが約[W]36mm×[D]22mm×[H]65mm。
「バーチャファイター」「NiGHTS」などの名作が登場。他機種と「次世代機戦争」を繰り広げた「セガサターン」
ゲーム機が高性能となり、グラフィックスの表現が2Dから3Dへと進化した1990年代中盤の「次世代機戦争」の中心に存在した「セガサターン」。1994年11月22日に発売され、当時の大容量媒体CD-ROMを採用、映像とともにサウンドも大きく進化している。看板タイトルの「バーチャファイター」シリーズはハードを牽引し、「NiGHTS」や「パンツァードラグーン」などオリジナルタイトルも人気を博した。
アイテムはオリジナルのグレーと、1996年3月22日に発売された後期バージョンの白(ミストグレー)を立体化。前者はメガドライブより明るいメタリックグレー、後者はダイキャスト素材そのままのシルバーで本体カラーを再現している。本体のスイッチ周りや各所のスリット、ロゴの位置などもかなり違っている。公式サイズはともに本体が約[W]55mm×[D]50mm×[H]18mm、コントロールパッドが約[W]32mm×[D]18mm×[H]5mm。
セガの家庭用ゲーム機の最後を飾った名機「ドリームキャスト」。液晶画面付きメモリーカード「ビジュアルメモリ」も再現
18年に及ぶセガの家庭用ゲーム機ヒストリーのラストを飾ったのが、1998年11月27日に発売された「ドリームキャスト」だ。ハードウェアの進化とともに、電話回線用のモデムを標準装備し、オンラインによるゲームプレイやWebサイトの閲覧が可能になるなど、時代を先取る機能が満載のゲーム機であった。名作「ファンタシースターオンライン」で初めてオンラインRPGに触れたユーザーも多いはず。またアーケードゲーム基板との互換による完全移植タイトルが出たのもセールスポイントだった。
アイテムは国内版(北米版も同様)のドリームキャストと、その欧州版がラインナップ。こちらはロゴにあるマークの色が前者はオレンジ(ドリームオレンジ)、後者はブルーになっているのみの違いで、本体やコントローラのディテールは同じものだ。本体重量は実測で約168gと最軽量だが、コントローラは最大で、液晶画面を備えたメモリーカードの「ビジュアルメモリ」が1個挿入された状態で造形されているのが大きな見どころとなる。公式サイズはともに本体が約[W]40mm×[D]42mm×[H]16mm、コントローラが約[W]35mm×[D]40mm×[H]18mm。
全部集めても1個だけでも満足できるクオリティ。他のゲーム機の発売にも期待!
これまで数多く発売されたセガハードのミニチュアフィギュアだが、この「セガハード ブライトアーツギャラリー」はこれまで触れた通り、造形のクオリティと金属の質感を生かした重量感や高級感が大きな魅力のアイテムである。
全種をコンプリートするファンも多いと思われるが、自分が最も愛着を持っている機種を1つ手にするだけでも大きな満足感を味わうことができるはずだ。クラシックゲームライフに輝きをもたらすこのアイテムをぜひ手にしていただきたい。
(C)SEGA
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