「Fallout 4」、DLC「Automatron(オートマトロン)」レビュー
Fallout 4
自由にカスタマイズできるロボットパートナーを獲得
ロボット軍団で世界を脅かすメカニストに立ち向かえ!
- ジャンル:
- RPG
- DLC
- 発売元:
- ベセスダ・ソフトワークス
- 開発元:
- Bethesda Game Studios
- プラットフォーム:
- PS4
- Xbox One
- WIN
- 価格:
- 7,980円(税別)
- (PS4 / Xbox One)
- 1,200円(税別)
- (PS4 / PS4 / Xbox One / Xbox One / WIN / WIN)
- 発売日:
- 2015年12月17日
- (PS4 / Xbox One)
- 2016年4月6日
- (PS4 / PS4 / Xbox One / Xbox One / WIN / WIN)
(2016/4/12 18:14)
「Fallout 4」初のDLC「Automatron(オートマトロン)」をもう導入しただろうか? このDLCを導入することでこれまでの“「Fallout 4」ライフ”が大きく変わるのだ。
本作にはロボ執事コズワース以外にもたくさんのロボットが登場する。卵形の胴体を持ったユーモラスな雰囲気の「プロテクトロン」、軍用の強力な戦闘ロボ「セントリーボット」などなど。しかし、これらのロボットはこれまでは主に敵として登場し、仲間として連れ歩くことができなかったのである。
しかし、「Automatron」を導入することで仲間として様々なロボットと冒険することが可能になるのだ。きっかけは1つの救難信号と、1人のロボット・エイダとの出会い……。クエストを進めていくことで、新たな“仲間”との冒険が始まるのである! 「Automatron」の魅力と、感触を語っていこう。
“復讐心”を目覚めさせたロボットと共に、世界の脅威に立ち向かえ!
「Automatron」は1つの救難信号からストーリーが始まる。助けを求める男の声、指定された場所に赴いたプレーヤーは、ロボットが争っている場面に遭遇する。しかも彼らはこちらにも襲いかかってくるのだ。
ロボットは自爆機能を持っているものもいてかなり強敵だ。何とか撃退することで凶悪なロボット達に襲われていた「エイダ」というロボットを助けることに成功する。しかしエイダは深く落ち込み、悲しんでいる。
エイダはキャラバンの1員であったのだが、仲間はすべてロボットに襲われて倒されてしまったのだ。そしてエイダはこの世界にロボットを率いる恐ろしい人物「メカニスト」の存在をつげ、彼を止めることを懇願してくる。エイダは仲間を殺したメカニストに“復讐”するために、プレーヤーに協力を求めるのである。
メカニストは奇妙なロボットを操っている。ロボット達は大声で「人類の救済」を口にしながら、こちらに強力な攻撃を行なってくるのだ。プレーヤーはエイダをパートナーにメカニストの陰謀に立ち向かうことになる。彼の正体は、そして彼の思惑は何なのだろうか?
プレーヤーはエイダから「ロボット作業台」の設計図をもらい、ロボットが作れるようになる。この設備を作ることで、プレーヤーはロボットを自由にカスタマイズできるようになる。エイダの改造はもちろん、新しいロボットを作ることも可能だ。メカニストに近づくためにはエイダの協力が必要不可欠になる。
「Automatron」はこれまでの「Fallout 4」のコンテンツ同様、フルボイスで和訳されている。エイダは優しそうな女性の声でしゃべるが、価値観や想いが人間とは異なる独特なものを感じさせるところが面白い。彼女と冒険を重ねることで「ロボットとは何か?」を考えていくことになるだろう。
また、「Automatron」を導入することで、世界各地に凶悪なロボット、そして「ラスト・デビル」というレイダーが現われる。ラスト・デビルはロボットを捕まえ自分の配下にする上、意に従わなかったロボットをばらばらに分解し、自分のアーマーにしてしまう連中だ。彼らはまれに特別な武器や防具もドロップするという。このほかシナリオを進めることで、特別なアイテムを入手できる。
強力な火器、ユニークな頭部……パートナーを1から組み立てることも!
「Automatron」ではエイダとの冒険も楽しいが最大の魅力は「ロボットのパートナーを“自作”できる」ところだ。部品を組み合わせることで1から新しいロボットパートナーを組み上げることができるのだ。
「Fallout 4」では浮遊する万能家事用ロボット「Mr.ハンディー」、2足歩行の「プロテクトロン」、「アサルトロン」、キャタピラで進む「ロボブレイン」、そして強力な戦闘ロボ「セントリーボット」といった様々なロボットが登場する。これらは部品を組み合わせることで無限のバリエーションとなっている。「Automatron」のロボット作業台を使えば、これらを組み合わせ、自分の思い描いたロボットを作ることができる。
「ガトリングレーザー」や、炎を放つ剣「シシケバブ」など、強力な武器を使わせることも可能だが、組み上げるにはその武器が製造可能なPerkが必要になる。さらに一部の高性能なパーツは「ROBOTICS EXPERT」が必要となる。このPerkはINTが8なくては取れないため、キャラクターをそこそこ育て上げていなければならない。「Fallout 4」は繰り返し挑戦できるクエストも多く用意されているため、改めてロボットを組み上げるためにレベルアップを繰り返し、Perkを取っていくというユーザーも多いのではないだろうか。
自分のパートナーを1から組み上げるというのは特別な楽しさがある。アサルトロンの頭部は一定のチャージを行なうことで強力なレーザーを放つことができ、ロボブレインの頭部は視覚にショックを与える特殊な音波攻撃をする。また、「スペースモンキー」や「ぬいぐるみ」、「牛の頭蓋骨」など飾りをかぶせたり、色を変えることもできる。工夫することで様々なロボットを組み上げることができるだろう。
ちなみに心強い味方の「コズワース」もカスタマイズ可能だ。仲間にした状態でロボット作業台を作動させればカスタマイズできる。強靱な四肢や、強力な火器、近接武器をつけるなどコレまでのコズワースとは全く違った外見と能力を獲得させることも可能なのだ。
さらにロボットは連邦(「Fallout 4」のフィールド)に点在している拠点に“住人”として住まわせ、畑を整備したり、商店を任せたりもできる。プレーヤーが望めばロボットだけの村も作れる。ロボットを作るためにはセラミックやスプリングなど様々な材料が必要となるが、素材を集めることで実現可能だ。プレーヤーの工夫でロボットを様々に活用できるだろう。
「Automatron」は、これまでの「Fallout 4」の楽しさをさらに膨らませてくれるコンテンツだ。エイダとの冒険を始めるにはレベル15までキャラクターを育てなくてはならないが、これから「Fallout 4」を始めようという人にもチェックして欲しい。ロボットは心強い仲間になってくれる。
「Fallout 4」ではさらに、「Wasteland Workshop」、「Far Harbor」という2つのコンテンツがアナウンスされている。日本版の発売も楽しみだ。連邦での冒険はまだ終わらない。そして果てしなく続くのだ。いまから「Fallout 4」を始めるのも決して遅くない。これからの世界の広がりにも期待したい。このスゴイゲームは、まだまだスゴクなっていくのだ。
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