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三國志12 パワーアップキット

秘策を発動させ兵力を強化! そして戦闘へ

秘策を発動させ兵力を強化! そして戦闘へ

 さてしばらく進めてきたが、兵力が思うように増えていかない。そこで劉備の持つ秘策、「求財の策」を発動させることにする。この秘策は「名声に応じた金・兵糧・兵力を毎ターン得る」というものだ。

 秘策だが、「三國志12PK」から君主か特技「軍師」を持った武将が発動できるように変わった。発動させられる秘策も武将ごとに異なる。なお発動時は「秘策P(ポイント)」を消費するので、見合うだけのポイントが貯まっていないと発動できない。計略府があると回復量が増える。

 なお、秘策を発動すると「献策」という行動を1回だけ実行できる。配下の武将から献策を得るという形なのだが、これを行なうと秘策の効果が高まったり、発動期間が延びたりする。武将の特技によってはかなりの効果をもたらす特殊な提言も行なうこともあるようだ。

【スクリーンショット】
画面下にある「秘策」アイコンをクリックすると「秘策発動」画面が表示される。発動したい秘策を選ぼう
秘策を発動すると派手なムービーが現われる
秘策が発動すると、メイン画面で雷のようなアニメーションが表示される
秘策発動後は都市画面で「献策」というボタンが表示される
献策ボタンを押すと、配下の武将から効果についての提案が提示されるので、その中から発動したいものを選ぼう
献策が成功するかどうかは武将次第だ

 さて、ある程度兵力が増強されてきたので、まずは孔融が所有する「北海」に攻め入ることにした。槍兵、弓兵、騎兵のバランスを考えて攻め入る武将と兵力を決めよう。といっても、序盤ではそんなに選択肢がないから、とにかく「兵力最大」にしてしまえ、となってしまうのだが……。特にこだわりがない場合は「自動編成」、「兵力最大」としてコンピューターに任せてしまってもいいだろう。

 さあいざ出陣、そして戦闘に入ろう。「三國志12PK」では、戦闘についてはリアルタイム制となっている。部隊をクリックして選択してから右クリックで目標地点を指示することになる。範囲をドラッグして複数の部隊を選択し、命令を出すことも可能だ。

 ちなみに戦闘画面では“おまかせモード”とも言える「委任」コマンドが使える。これを使って、ある程度の動きはコンピューターに任せてもよいだろう。目標とする地点と違うな、と思ったら、部隊を選んだりして進行方向を示すこともできるので、初心者には楽なシステムだ。

 なお「三國志12PK」では、戦闘する部隊のほかにも「予備兵」を用意して戦闘することになる。予備兵は自陣に待機しているが、戦力を減らしてしまって再出陣する際の兵力になるほか、自陣を守る役割も果たす予備兵がやられてしまうと「本陣陥落」となり、戦闘に負けてしまうので注意したい。関羽のアドバイスによると「1部隊と同じ分の兵力を用意すること」だそうだ。

 では、都市画面のコマンドから「軍事」-「出陣」を選んだあと、攻め入る都市を決めたら武将と兵力を選ぼう。「三國志12PK」では「軍師」の特性を持つ武将を「参軍」として連れて行くことができるようになった。戦闘中にも秘策が使えるのだが、この参軍がないと秘策が発動できない。発動できる秘策も、それぞれの軍師により異なる。

 戦闘の途中では、「三國志シリーズ」といえばこれ、というユーザーも多い「一騎討ち」が現われることもある。「三國志12PK」では「天」、「地」、「人」のコマンドを選択して戦うことになるが、天は地に勝ち、地は人に勝ち、人は天に勝つ。じゃんけんのようなものだ。うまく入力して相手に勝とう。なお天地人のコマンドは入力した結果が上の画面に表示され、天地人3つの札がそろうと倍のダメージを与えることができるので、どのタイミングで天地人を揃えるのかが勝敗のカギとなるだろう。

【スクリーンショット】
「出陣」。画面で戦に連れて行く武将と兵力を決めていく。それぞれの兵科も重要になってくる。この画面では途中で抜擢されてきた盧植が軍師だ
自陣は青、敵陣は赤で色分けされる。コマンド右側にある「委」ボタンを押すと、行動を委任する(自動)か、自分で動かす(手動)かを選ぶことができる。秘策や一騎討ちまでも自動化することが可能だ
秘策を発動すると派手なムービーが流れる
一騎討ち発生! がんばれ関羽雲長
一騎討ちもムービーとともに進行。5回(5合目)まで戦うことができる
勝つと士気が高まるが、負けると士気が下がり、兵が逃げ出してしまうこともある

 ここまでざっと内政コマンドから戦闘までを紹介してきたが、「三國志12PK」をプレイして思ったのは「これなら勝てる」ということ。「信長の野望」シリーズしかり、最近のコーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションはCPUがあまりにも強く、全然勝てないし、私の場合はすぐに投げ出すことも多かった。それに比べて今回の「三國志12PK」は、じっくりと取り組めば戦闘にも勝つことができるし、“征服感”という満足を得ることができるのだ。シリーズをずっとプレイしているユーザーには物足りないところもあるようだが、昔プレイをしていて、私のように勝てなくて投げ出したユーザーには適度に調整が効いているシステムだとも思った。仕事に疲れた夜のひとときを、三国志の武将たちと過ごしてみてはいかがだろうか。

【スクリーンショット】
緑色が劉備の支配地域。プレイを始めてから3週間。ようやくここまでたどり着いた。支配地域が東西に延びており、攻めやすく守りにくいのが問題だが。曹操は序盤で攻め込んできたのを撃退して斬首。呂布とは向こう側から同盟を持ちかけられたので受けた。孫策とは同盟を結び、南側の憂いをなくすことにした。今の頭痛の種は北に位置する袁紹の勢力。制圧している都市が少ないもんだから、1都市に10万とかいて困る。攻め込まれたらつらくなるが、あえて攻めさせて兵力を次第に切り崩すべきか……

オンラインでの対戦も可能

 さて「三國志12PK」では、オンラインを通じて全国のプレーヤーと対戦することが可能だ。オンラインでは任意の相手との戦闘ができるのだが、ここでは「武将カード」を使って戦うことになる。武将カードそれぞれには利用するコストと兵力が設定されており、コストの上限の中で武将を選択しつつ戦術を練る必要がある。また「行動力」が設定されており、対戦はそれを消費して行なうことができる(一定時間後に回復する)。CPUとの戦闘に飽きたら、全国の猛者を相手に勝負し、自分の腕を磨くのもよいだろう。

【スクリーンショット】
まずは「編成」を選んで武将カードを選択するところから始まる。コストと兵力のバランスを考えて配置したい
全国のプレーヤーと対戦する「公式対戦」のほか、CPUとの「模擬戦」もできる。最初は模擬戦で腕を磨くのもよいだろう。公式対戦を選ぶと行動力が30減る。この場合は上限が300なので、10回対戦ができる、ということだ
いざ開戦。戦闘では本編と同じく、秘策のほか武将の特性による戦闘が行なわれる。秘策についてはあらかじめ1つを選んで戦うことになる。予備兵として用意されるのは50,000だ。この予備兵をうまく使って戦おう
戦いが終わると「武将くじ」を引くことができる。このくじは武将カードを増やすためのもの。「三國志12」や「三國志12PK」の購入者は、レアカードが出やすい「武将くじ・銀」、「武将くじ・旬宝」を引ける
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(作倉瑞歩)