2021年4月1日 18:00
バンダイナムコエンターテインメントは、パズルゲーム「ことばのパズル もじぴったんアンコール」のPS4・STEAM・スマートフォンアプリ版を4月8日に発売する。2008年に発売された「ことばのパズル もじぴったんWii デラックス」をもとに開発された最新作で、近年生まれた新語などを含め13万語以上のワードを収録している。既にNintendo Switch版が2020年4月に発売済みだが、このたびPS4をはじめとした4つのプラットフォームで配信されることとなった。新たに発売されるPS4版を通じて、改めてその魅力を本稿にてお届けしていきたい。
「もじぴったん」シリーズ20周年を飾る、いいとこ取りの「アンコール」
「ことばのパズル もじぴったん」は、2001年にアーケードゲームとして登場し、今年生誕20周年を迎えたパズルゲームだ。当時のアーケードのパズルゲームというと、いわゆる「落ちもの」ジャンルに代表される、色や形を並べて消していくというルールのものが多かったが、本作には何かを消すという要素はなく、「ことばを作る」という、当時のアーケードパズルゲームとしては画期的なルールを採用していた。画面左にある「えらぶくん」の中に提示された「もじブロック」を選んで、画面中央にある盤面の空いているマスに置いてことばを作っていくというルールは、この「アンコール」でも変わっていない。
作れることばはシリーズが発売されるたびにアップデートされ、時代に沿った新語・流行語も組み込まれているのが新作を遊ぶときの大きなお楽しみとなる。本作「アンコール」では、ユーザーから募集したものなども含めて13万語以上を収録していて、「ぴえん」や「ぱおん」、「すきぴ(好きピ)」、「りもーとかいぎ(リモート会議)」といったここ数年で使われた「いまどきことば」も多数追加され、それに合わせたステージも用意されている。なお先行発売されたNintendo Switch版には現在新語の一部は組み込まれていないが、他機種版の発売日である4月8日に無料アップデートにて適用される予定だ。
もじブロックを置くときは、盤面にあらかじめ配置されているもじブロックに隣接させて2文字以上のことばを作ることが必須で、ことばにならない場合は置くことができない。プレイヤーのボキャブラリーやひらめきの見せ所となるわけだが、大量のことばが登録されているので、思わぬところで意図しないことばが作れることもあり、特に複数のもじブロックが並んだときに複数のことばが完成する「れんさ」(連鎖)時に発生したりするとなかなか気持ちがいい。れんさは高得点に繋がる重要テクニックで、ステージクリアの条件に入っていることもあるので、プレイ時には常に意識しておくといいだろう。
シリーズ最多の800以上のステージを収録。ナムコファンに向けたステージも!
本作「アンコール」には、シリーズ最多となる800以上のステージが用意されている。ベースとなった「ことばのパズル もじぴったんWii デラックス」のステージ数が400だったことから、単純にその数は倍以上だ。基本はステージクリアタイプのゲームなので、数が多いほどやり込めるのは間違いなく、過去シリーズからの「復刻ステージ」や、近年話題となったことばをテーマとした「いまどきステージ」、Nintendo Switch版にて行われたユーザー募集の中から採用された「ユーザーステージ」など、その内容もバラエティに富んでいる。さらにこれらは「超上級」と「挑戦!檄ムズ」の高難易度ステージ以外は、最初から選ぶことができるのも嬉しいところだ。
中でも筆者の目を惹いたのは、ナムコブランドのゲームタイトルをモチーフとしたステージだ。「ナムコスペシャル」のカテゴリーは、ナムコのアーケードゲームをテーマとしたシリーズ恒例のステージで、背景やBGM、効果音などもテーマとなったタイトルのものを採用している。ドット絵の演出などもちゃんとアーケード版と家庭用ゲーム版を棲み分けていて、筆者のようなオールドナムコファンも納得のいく完成度に仕上がっている。
その他にも「塊魂」、「風のクロノア」、「ミスタードリラー」、「アイドルマスター」などの新旧人気シリーズのステージがあり、コラボステージ限定で使用できることばを作ることができ、タイトルをよく知っているほどゲームを有利に進められるという利点もあったりする。
それぞれのステージにはクリア条件が設定されていて、これがまた実に多彩だ。「ことばを○コ作れ」、「ブロックを○コ使え」といったオーソドックスなものから、「○○(特定のことば)を○コ作れ」、「○文字のことばを○コ作れ」といった難易度高めのものまで様々で、さらにステージによって使えるもじブロックが限られていることもあり、その組み合わせによって難易度は大幅に異なっている。中にはもじブロックを置くたびに盤面が動いたり、複数のマスが隣接した大きなマスがあったりと、ギミックも満載でプレイヤーを飽きさせることがない。
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