先行レビュー

「飢えた子羊」の2PGames新作「少女と学園城」は2D×3Dの使い方が巧みなメトロイドヴァニア! TGSで先行プレイ【TGS2025】

【東京ゲームショウ2025】
会期:9月25日~9月28日
ビジネスデイ 9月25日10時~17時/9月26日10時~17時
一般公開日 9月27日9時30分~17時/9月28日9時30分~16時30分
会場:幕張メッセ

 2PGamesは、9月25日より開催中のイベント「東京ゲームショウ2025(TGS2025)」にてブースを出展している。

 2PGamesは2019年に設立されたパブリッシャーで、これまでにPC用のゲームを中心に様々なタイトルの販売を担当している。2024年に発売されたアドベンチャー「飢えた子羊」は販売本数が120万本を突破しているほか、2025年発売のカードゲーム「スルタンのゲーム」も100万本を突破するなど、Steamにて話題となったタイトルに携わる注目のパブリッシャーだ。

 今回のTGSではカードゲーム「スルタンのゲーム」、アドベンチャー「泣き叫ぶ雁」、シミュレーション「夜明けの笛吹き者」、ダンジョンクロウラー「クレイジーハイパーダンジョン」、メトロイドヴァニア「少女と学園城」の5作品を試遊出展している。今回はこの中で新作となる「少女と学園城」の試遊レポートをお届けする。

【Kotama&Academy Citadel丨Trailer】
2PGamesのブース(11-E12)
「少女と学園城」は別で10-E21に位置する

 「少女と学園城」は魔法使いのような見た目の少女「タマ」が学園を危機から救うべく、立ちはだかる敵を倒し探索していくメトロイドヴァニア作品。基本的にはステージのギミックを解きつつ、敵を倒し、待ち受けるボスの撃破が目的となっているが、ビジュアルが特殊な作品となっている。

 基本的に2Dのマップを探索する形となるが、ステージの背景およびタマや敵は3Dで描写。昨今こういった見た目の作品は増えつつあるが、背景(奥のレイヤー)で学園の生徒が吹き出しで会話をしていたりと、物語の世界観をそれら要素でプレーヤーに伝えるスタイルが採用されていた。

画像はストアページのもの

 また、今回のデモ版において主人公は傘のような見た目のパラソルランスを使って戦う。攻撃やガードなど武器として使うのはもちろんのこと、移動の際には傘を開いてゆったり飛んだりと、傘の特徴がゲームプレイに落とし込まれているのも制作サイドのこだわりを感じる部分である。

 今回はおよそ10分ほどの限られた試遊時間だったが、この間にも学園の女の子たちが複数登場。ブースには主人公・タマのパネルが置かれており、ぜひ試遊した際には登場キャラクターのデザインにも注目してほしい。

 開発を手掛けるAtomstring Gamesは、この「少女と学園城」が第1作目となるようで、これまでゲーム制作に携わってきたスタッフが集結してできたスタジオのようだ。1作目とは思えないクオリティの高さになっていたので発売を楽しみに待ちたい。なお、リリースは今冬を予定しているようだ。

パラソルランスは移動でも大活躍!
女の子のキャラクターが複数出てくるようだ