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ライアットゲームズ、「LJL CS」違反行為に対する今後の対応を発表

可及的速やかに日本サーバーでの「LJL」開催へ。ルール改正も実施

2月17日発表

 ライアットゲームズは、同社が主催する「League of Legends」の日本リーグ「League of Legends Japan League(LJL)」において、大規模な不正が発覚した件について改めてコメントし、今後の対応を発表した。

 コメントの内容は、「疑惑発生時の調査および対応について」、「各チームとのコミュニケーションについて」、「ルールブックの不備について」の3項目からなり、疑義発覚後の対応のミスやコミュニケーションエラー、ルールの不備を率直に認め、再度こういった疑惑や違反行為が発生しないように、健全な運営を行なうべく最大限の努力をしていくとしている。

 「疑惑発生時の調査および対応について」では、主催として初動のミスを謝罪。疑義が挙がった時点で、証拠不十分であるにもかかわらず仮決定の段階でチームに情報を伝えたことが、情報漏洩を含む暴露に繋がってしまったと報告している。今後は、同様の疑義が挙がった場合、入念な調査を行なった上で対応を決定し、チームに伝達するとしている。

 その上で、海外アクセスの問題を根本的に解決するために、日本サーバーが開設された後は、速やかに「LJL」、「LJL CS」を日本サーバーで実施するとしている。なお、現在進行中のSpring Splitに間に合うかどうかについては、「まだ明言はできない」と調整中であることを明らかにした。

 「各チームとのコミュニケーションについて」では、運営側から齟齬のあるメッセージが伝わっていたこと、情報隠蔽と捉えられかねないような受け取られていたことを認め、チームとのコミュニケーションに最大限の注意を払っていくとしている。

 「ルールブックの不備について」では、本誌記事でも指摘していたように、海外からのアクセスを想定し、それを規制する条項が存在しないなど、「LJL」、「LJL CS」運営において不備があることを認め、課題を整理した上でSummer Split開始までにルール改正を行なうとしている。

 なお、「LoL」ユーザーの間であがっている処分の不公平さ、とりわけKINGDOMSの参戦停止という処分の重さについてライアットゲームズに問い合わせたところ、撤回する意思はないことを改めて表明。理由は「疑惑発生時の調査および対応について」にもあるように仮決定の情報を漏洩し、度重なる取り下げ要請にも応じなかったことを挙げ、罰せざるを得なかったとしている。ライアットの公式コメントは以下の通り。

① 疑惑発生時の調査および対応について

今回、特定のチームに疑義があがった時点でそのチームに対する調査を進めていく中で、証拠として不完全であるにも関わらず対応を仮決定し、各チームに伝えてしまいました。この進め方については、特定チームのみならず他チームも含めての調査をすべきでしたし、また、証拠が不完全な中で対応を仮決定し各チームに伝達すべきではありませんでした。今後は、例え時間がかかろうとも入念な調査を行ったうえで対応を決定し、各チームに伝達するように改善いたします。また、今回発生した海外アクセスの問題を解決するために、日本サーバーが開設されたのち、速やかにLJL CSの実施を日本サーバーで行います。

② 各チームとのコミュニケーションについて

先に述べた対応の変更もそうですが、LJL運営側から特定のチームについて、運営側から齟齬のあるメッセージが伝わっておりました。また、情報隠蔽かと捉えられるような本意でない形でメッセージが受け取られてしまいました。今後は、各チームへの伝達に齟齬がないよう、また、間違った受け取られ方をしないよう、コミュニケーションに最大限の注意を払ってまいります。

③ ルールブックの不備について

世界的に共通のルールをLJLでも適用しているため、今回のような海外からのアクセスを想定した条項が明記されていないなど、日本でLJLおよびLJL CSを運営していくうえで不備があることが判明しました。こちらは、課題を整理したうえでSummer Split開始前までに改正を行います。

(中村聖司)