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小野P&綾野APで盛り上がった「ストリートファイターV」イベントレポ
サバイバルモードを発表! ストーリーエキスパンションやプロツアー情報も
(2016/1/31 00:00)
SCEJAの台湾法人SCETがいまプロモーションにもっとも力を入れているタイトルは、ズバリ「ストリートファイターV」だ。2月16日の世界同時発売を目前に控え、現在、台北を代表するランドマークTaipei 101には「ストリートファイターV」の巨大な広告が掲げられている。台湾ではカプコンがパブリッシャーではなく、SCET自体が担当しており、SCETとしては本作をPS4の新たな起爆剤にしたい考えだ。
SCET総経理の江口氏は、「格闘ゲームというと、格闘ゲームファンしか遊ばないというイメージが強いし、実際そう思っている方が多いが、私はそんなことないと思っています。その点でカプコンの小野(善徳プロデューサー)さんと意見が一致し、今回一般ユーザーにアピールするために台湾でも一番高いところに広告を出しました」と意気込みを語る。
Taipei Game Show 2日目の1月30日、SCETは午後の2時間弱の時間を「ストリートファイターV」のステージイベントに割き、前半ではアジア各国のトッププレーヤーを招いたエキシビションマッチ、後半は世界初公開情報を含めた最新情報が公開された。カプコンからは、毎度お馴染みの小野プロデューサーと、アシスタントプロデューサーの綾野智章氏の2人が登壇し、恫喝あり、土下座あり、拍手要請ありのドタバタ劇を繰り広げた。
前半のエキシビションマッチでは、日本のももち選手をはじめ、台湾のGamerBee選手、中国DarkJiewa選手、香港HumanBomb選手、韓国Kappa Poongko選手、そしてSAIKYO BLOGこと綾野氏の6名が2チームに分かれ、総当たり戦を繰り広げた。
綾野氏を含め、やはり世界大会で実績を残したトッププレーヤー同士の戦いは、いずれも白熱する内容ばかりで、特に地元のGamerBee選手は、1ラウンドを取る度に熱い声援が贈られていた。6人のうち、新キャラのネカリを使うももち選手と、キャミィを使うKappa Poongko選手は、すでにかなりやりこんでいる様子で3戦全勝で圧倒的な強さを見せた。
綾野氏もまたネカリを使い、大技狙いで果敢に攻撃を仕掛けていたが、1ラウンドを取るのがやっとで、やはりトッププレーヤーとはかなり実力差を感じた。ただ、前作「ウルトラストリートファイターIV」のような、計算し尽くされた一種機械的な動きではなく、双方まだたどたどしさがあり、コンボもなかなか繋がらず、新たなゲームを遊んでいるというフレッシュさを感じた。
最終戦で綾野氏がももち選手に完敗すると、待ちに待ったという感で小野氏が乱入し、綾野氏とふたりでももち選手に土下座し、再戦を希望。小野氏はラシードで、ももち選手の春麗に挑戦したものの、もう後のない2ラウンド目を接待プレイでギリギリ勝利すると嬉しさのあまり席を立ち、最前列の来場者に端から端までハイタッチし、その間に3ラウンド目が始まってしまい、ボロ負けするという、昨年の世界大会で実際に起こったエピソードを再現した比較的尺の長いコントを繰り広げた。
その小野氏を迎えて行なわれた後半のプレゼンテーションでは、2月16日の発売のタイミングでは、16人のキャラクターが使えることや、1年掛けて6人のキャラクター(ガイル、イブキ、アレックス、ユリアン、バルログ、ジュリ)を追加すること。そしてバトルシステムを一新し、V-Skill、V-Trigger、V-Reversal、V-Critical Artsといった多彩で簡単に出せる技を取り入れ、バトルバランスをリセットし、「ウルIV」のトッププレーヤーですら「ストV」では一挑戦者に過ぎないことなどを紹介。
「ストIV」シリーズではお馴染みのプロツアーは、「ストV」を対象に早くも今年から実施。詳細については後日発表予定ということだが、従来よりアジア地域の開催地も増やす方針ということで、日本のほか、台湾、韓国、香港などでも開催されることになりそうだ。
ゲームについては、「ストV」のストーリーモードを大幅に強化する「ストーリーエキスパンション」を6月に導入する。こちらは無料アップデートで、購入者なら誰でも楽しめる。小野氏は「(無料は)正直厳しいが、SFシリーズ30周年の感謝を込めて用意しました」と語り、大きな拍手を受けていた。
そして待望の世界初公開情報として、1人で遊び込めるモード「サバイバルモード」を正式発表した。「サバイバルモード」は、体力ゲージ回復無しで次々に襲いかかってくる敵を倒していくモード。何人倒せるかを競うモードで、難易度はイージーからヘル(地獄)まで複数用意されている。ヘルは100人倒さないとクリアにならないものの、見事クリアすると、そこでしか手に入らないキャラクターカラーが入手できるという。小野氏は「ぜひクリアしてオンライン対戦で自慢して欲しい」と語り、でも小野氏自身は10人目ぐらいでやられたということで、後日、「サバイバルモード」にチャレンジする小野氏の動画を公開予定としている。
そのほか、ゲームモードには、トレーニングモードも用意し、タッチパッドを使うことで簡単に反復練習が可能になるという。最後に、「ストV」の全ゲームモードを収めたトレーラーが公開されたのでご紹介しておきたい。