【特別企画】
EVOJ2024「スト6」部門レポート。翔選手を圧倒。MenaRD選手がEVO Japan「スト6」部門の初代王者に!
JP対策ではなく「翔」対策に注力!
2024年4月30日 16:28
- 【EVO Japan 2024 presented by ROHTO】
- 会期:4月27日~4月29日
- 会場:有明 GYM-EX(ジメックス)
- チケット:販売終了
有明 GYM-EXにて4月27日より4月29日まで開催していた「EVO Japan 2024」。様々な格闘ゲームの頂点を決めてきた本大会も、最終日では「GUILTY GEAR -STEVE-」、「鉄拳8」、そして「ストリートファイター6(以下、スト6)」の3タイトルの頂点を決める戦いが繰り広げられた。
特に2023年6月発売の「スト6」は「EVO Japan」としては初めての大会となる。過去の「ストリートファイター」シリーズと比較しても、リリース後の立ち上がりや盛り上がりは過去最高の呼び声も高く、他のタイトルと比較しても参加者数は最多となっており、5,089名がエントリーした。
そのため、4月27日に行なわれた初日の予選は21時過ぎまでかかる長丁場となっていた。こうして初日を勝ち進んだ強者たちによる予選2日目も激闘は続き、会場にいる参加者たちからはSNSや動画配信などを通じて、悲喜交々の声が聞かれる状況となっていた。
本稿では、参加者の中から6人まで絞られた決勝大会について、現地での雰囲気や様子なども交えてレポートしていく。
なお、会場の様子は全てライブ配信されており、アーカイブも公開されているので、いつでも視聴が可能だ。気になる人は是非動画でも確認してみてほしい。
日本人選手はWinnersサイドにりゅうきち選手、Losersには翔選手ともけ選手が進出
「スト6」部門はダブル・イリミネーション方式となっており、敗退した場合であっても、敗者復活のLosersトーナメントでもう1度チャンスがある。当然従来のトーナメントと同様、勝ち続ける選手たちはWinnersトーナメントを進んでいく。
最後にWinnersに残った1人と、Losers側で残った1人がグランドファイナル(決勝戦)を行ない、勝者を決する。なお、決勝戦において、Winners側は1度負けても再戦できるチャンスがある。そのため、Winners側が勝利すればそのまま終了、Losers側が勝利した場合はリセットされ、再戦が行なわれる事になる。
予選2日目を乗り切って、決勝大会に進出した選手は6人。負け知らずのままWinnersに勝ち残ったのは、ドミニカ共和国のMenaRD選手、FAV gaming所属の若手で日本のりゅうきち選手、アメリカのLexx選手、中国のVxbao選手の4名。
1敗しながらもその後のLosersを勝ち抜けてきたのは、FUKUSHIMA IBUSHIGIN所属の日本の翔選手、そしてもう1人がVARREL所属・日本のもけ選手となった。
個人的に試合前から注目していたのは、どの大会でも安定した実力を発揮し、「スト6」でも好成績を収めるMenaRD選手、「スト6」でついに頭角を現した今年1番の注目選手とも言えるりゅうきち選手、最強の春麗使いの一角を担うもけ選手、そして海外のオフライン大会で2度の優勝実績(Gamers 8 2023、Blink Respawn 2023)を誇る翔選手だ。
TOP6のうち4人も注目するのはどうかとも思うが、やはりあの大激戦の中で日本人選手が3人残り、その誰もが可能性を秘めているとあれば、期待せずにはいられない。
試合開始前にはカプコンからのお知らせとして、カプコン公式の世界大会「CAPCOM CUP」の次回大会「CAPCOM CUP 11」とチーム戦の世界対決「SFL WORLD CHAMPION SHIP 2024」が日本の両国国技館で開催される事が発表された。来年で11回目となる「CAPCOM CUP」だが、これまでは全てアメリカのカリフォルニアやロサンゼルスにて開催されており、アメリカ以外の国での開催はこれが初となる。
しかも映像内でも「ストリートファイターシリーズ 闘いの原点」と触れられていた通り、両国国技館での開催は「ストリートファイターII」シリーズ以来のため、およそ30年振りとも言える快挙だ。会場内でも発表映像に「両国国技館」の名前が出た瞬間、割れんばかりの大歓声が響いた。
また、こちらも既報だが、今シーズン追加予定の最後のキャラクター・豪鬼のゲームプレイ映像がついに紹介された。一部映像は3月のうちに公開されていたのだが、実際にゲーム内でキャラクターが動く映像は「EVO Japan 2024」会場が初ということもあり、会場内は豪鬼が何かするたびに、歓声が飛び交う盛り上がりっぷりを見せていた。また、実装日時が5月22日という情報も公開され、会場のテンションはかなりアゲアゲだ。
同じ会場内にいる格闘ゲームを愛する同志たちと、こうした朗報を共有できるというのは本当にテンションが上がる。これこそオフライン大会の魅力の1つでもあり醍醐味と言えるだろう。