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【特別企画】「超合金 ミラクルヘンケイ 初音ミク×ロディ」レビュー

乗馬玩具ロディと驚きのコラボ、変形システムや遊び方を紹介

10月24日発売予定

価格:7,344円(税込)

乗用玩具ロディの姿にヘンケイする!

 バンダイは変形デフォルメフィギュア「超合金 ミラクルヘンケイ 初音ミク×ロディ」を10月24日に発売する。今回発売前に製品に触ることができ、“ミラクルヘンケイ”をたっぷり楽しむことができた。

 ロディ(Rody)はイタリアのメーカーLEDRAPLASTICが製作する“馬”をモチーフとした乗用玩具。3歳からの子供向けで、実際にまたがって乗馬をしているかのように遊べる。今回、デフォルメ体型のミクがこのロディに“変形”するのである。「ミクで変形、しかもロディにだって? 一体何故?」とだれもが驚き、2度見してしまうコンセプトが楽しい。変形を中心に感触を紹介していきたい。

【「超合金 ミラクルヘンケイ ミク×ロディ」  ヘンケイ解説映像】

ミクがロディにミラクルヘンケイ。その驚きの変形システムに迫る!

ミクのディフォルメフィギュアが乗馬玩具ロディに!? 大きな耳や、複雑なパーツ構成のツインテールなど“変形”を予感させる部分はあるが、どう変形するのか、初見では予想もつかないだろう

 ロディは1984年にイタリアで生まれた乗馬玩具で、特にそのデザインが面白い。大きな頭、ウサギのようなぴんと立った耳、子供がまたがりやすく脚は球状にデフォルメされており、ボディを支えている。小さなしっぽもかわいらしい。

 その独特の“形”は味があり、現在はソフビ人形やキーホルダーといったグッズの他、バッグの模様、子供の服や靴のデザインに活かされるなど、様々な展開を見せている。「超合金 ミラクルヘンケイ 初音ミク×ロディ(以下、「初音ミク×ロディ」)」は、そのロディに、初音ミクが“ミラクルヘンケイ”してしまうのである。

 初音ミクモードの場合、大きな頭に短い手足のかわいらしいデフォルメフィギュアとなっている。後ろを見ると謎のフタがついてたり、背中にアームのような金属部分がある、ツインテールが何となくメカっぽいなどなど、“ヘンケイ”を予感させる部分があるが、初めて見た人は、とてもこれがロディに変形するとは思わないだろう。その大きな驚きをもたらすヘンケイが本商品の最大の魅力となっている。

 ロディモードでもそれは同様である。カラーリングがミクっぽいので、初音ミクとのコラボ商品かな? と思わせるが、まさかこのロディが初音ミクのフィギュアになるとは知らなければ想像もつかないだろう。各部の部品の合わせ目が展開し、初音ミクのパーツが現われたとき、誰もが驚くに違いない。友人の目の前で変形させ、その驚く表情を楽しむ。「初音ミク×ロディ」の最大の楽しみ方はこういった遊び方ではないだろうか。

【超合金 ミラクルヘンケイ 初音ミク×ロディ】
ミクからロディにヘンケイ。この大胆なヘンケイは差し替えパーツなしで行なえる
ツインテールを頭から外したミク。ツインテールは背中のアームに接続する
ミクからロディに変形。2つのパーツがミクの体を覆う。ミクのヘンケイ部分の写真はあえてぼかしている。商品を購入した人のお楽しみだ

 早速変形プロセスを紹介していこう。初音ミクからロディへの変形の場合、まず大きな特徴であるツインテールを取り外す。ショートカット風の髪型のミクというのは、ちょっと新鮮だ。次がちょっと衝撃なのだが、ミクの首を引っ張ってぐいっと上に伸ばす。さらに背中のアーム部分を展開させておく。

 後頭部のカバーをずらし、回転させると、ロディの前足部分になる。ミクの顔を押すとめり込んでいたロディの顔部分がスプリングで飛び出す。さらにミクの体を折り曲げ、背中のアームを展開させ、前髪パーツを外す。

 次はツインテールパーツの変形だ。ツインテールの端部分を回転させ、引き出す。そしてツインテールの基部を折り曲げる。この2つのパーツはロディの“胴体部分”になるのである。このパーツでミクの胴体を包み込むのだが、ツインテール部品を背中の支柱にくっつけるところが楽しい。この支柱のおかげで、胴体部分がかっちり収まるのだ。

 2つのパーツでミクの体、顔が隠される。前足パーツの穴を胴体パーツの出っ張りときちんと合わせ、前髪パーツをきちんとかぶせることで、初音ミクはロディに完全変形する。最後に耳を回転させれば変形完了だ。

 パーツがかっちりはまり、ミクを思わせる部分がすべて隠れるロディモードは、「DX超合金」のバルキリーシリーズを思わせる。バルキリーでは、戦闘機からロボット形態にどう変形するか初見ではわからない。説明書を見て、実際に変形させて、初めて変形システムを理解し、そのギミックに感心する。そこが大きな楽しみだった。

 「初音ミク×ロディ」も同じだ。特にロディからミクに変形する場合、2つにわかれたロディの胴体パーツからミクのからだと顔が現われるのが楽しい。この左右のパーツが分かれるギミックは、ライディーンの顔部分や、ダイモスの胴体部分での変形を思わせるのが面白い。「変形する楽しさ」をたっぷり味わえる商品なのである。

【ミラクルヘンケイ!】
背中のアームを展開し、後頭部のパーツをずらす
わかりやすくするためにあえてパーツを外してみた。ツインテールパーツは展開、回転し、ロディのボディになる

キーボードやネギステッキも装備可能、ジャンプポーズだって自由自在

表情パーツ、腕パーツを差し替えて様々なポーズを。背中のアームで色々な姿勢で飾れる
ロディモードはきっちりパーツが合わさっている。カラーリングでミクを想起させるところも面白い

 「初音ミク×ロディ」のアクションフィギュアとしての楽しさもきちんと触れておきたい。特に初音ミクモードは、遊んでいて楽しい。頭が大きいため単体では自立させるのが難しい「初音ミク×ロディ」だが、「ちょうごうきん」とひらがなで書かれた台座にはフレキシブルに動くアームがついており、ジャンプする姿でもディスプレイできる。

 肩と脚の基部は可動範囲が広く色々なポーズがとれる。膝も曲がるようになっているので、片足を曲げたかわいらしいポーズや、激しいアクションを思わせるポーズも可能だ。初音ミクのデザインの面白さはやはりツインテールにある。ツインテールによってポーズにさらなる“勢い”を加えることができる。

 オプションとしては「ネギステッキ」と、「キーボード」があり、ディスプレイの楽しさを増している。ちなみにミクの定番アイテムの「マイク」は、「初音ミク×ロディ」ではヘッドセットに付属し、あごのところに装着されている。ネギステッキを振り回す姿も、キーボードを弾いている感じのポーズもかっちり決まる。

 表情パーツは口が開いたものと閉じたものの2種類。開き手と握り手がある。開き手は手をこちらに向けたポーズや、キーボードを弾くときのポーズに使える。握り手はネギステッキが握れる穴が開いている。アイテムを組み合わせ様々なポーズを取らせるのが楽しい。

 超合金としての合金部分は脚の膝下部分、ロディモードで胴体パーツを支えるアーム、そしてロディの脚部分となっている。「超合金ハローキティ」と比べると金属部分は少ないが、フィギュアとしての柔らかな雰囲気が出ている。特に目の“アイプリント”ははっきりしており、初音ミクならではの表情を作り出している。

 ロディモードも飾るのが楽しい。その体型はロディならではのバランスをきちんと再現しており、ツインテールで全身を覆ったことでの青緑の基本色に、メタリックなピンクと黒のラインが“初音ミク”ならではのカラーリングを実現している。三角の模様や、赤い文字がポップな雰囲気を生み出し、オシャレな雰囲気もある。全体的に、“初音ミクアレンジのロディ”という感じで、ロディモードでも初音ミクのグッズとして成立している。これが“パカッと展開”して初音ミクになるのが楽しいのだ。

【色んなポーズで楽しもう】
ネギステッキとキーボードが同梱。様々なポーズで楽しめる
ロディの後頭部にミクの前髪の形が残っていたり、変形できることがわかると色々気がつく点があって楽しい