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「伝説のゲームセンターからの脱出」

タイトー×SCRAPが提供するAC常設型「リアル脱出ゲーム」

10月18日 オープン(横濱はじめて物語店)

11月2日 オープン(キャナルシティ博多店)

プレイ料金:500円(10分交代制)

 タイトーとSCRAPは、アーケード常設型リアル脱出ゲーム「リアル脱出ゲームセンター」を協業にて開始する。第1号店は神奈川県横浜市のリアル脱出ゲームセンター 横濱はじめて物語店で10月18日から、第2号店は福岡県福岡市博多区のキャナルシティ博多店で11月2日からオープンとなる。プレイ料金は500円で、10分のプレイ時間となる。

 閉鎖された空間からさまざまなアイテム、暗号、パズルを解いて制限時間内に最後の鍵を手に入れ、脱出する「リアル脱出ゲーム」を、アミューズメント施設でしか体験できない、ゲーム機の実機を使用しつつ、リアルに体を動かして体験するものに仕上げた。プレイ時間は10分と短くされており、ゲーム終了時の解答解説は無く、クリアするまで繰り返し挑戦できるスタイルで、今までのリアル脱出ゲームとは違った遊び方を提供していくとしている。

10分で楽しめる「リアル脱出ゲーム」

タイトーの石井光一常務取締役
SCRAPの加藤隆生社長

 10月17日、横浜市のリアル脱出ゲームセンター 横濱はじめて物語店にて、プレス向け発表会が行なわれ、タイトーの常務取締役・オペレーション事業本部長の石井光一氏とSCRAPの加藤隆生社長が登壇した。

 まず、石井氏から「タイトーはこれから、いろんな新しい遊びを創造していきたいと考えています。この春に“新規の遊びを作ろう”ということでプロジェクトを立ち上げました。私も新宿のSCRAPさんの直営店にて体験したんですが、最初はなんだかわからなかったのですが面白くなっていって、結局脱出はできませんでしたが、“これだけ脳を使った遊びがあるんだな”と感じて、ぜひうちの店でもこういうことをやってみたいと思った。それから、仲間たちが何度も加藤さんのところにお邪魔してお打ち合わせさせていただいて、今日を迎えたということで、大変嬉しく思っています」と挨拶。

 加藤社長は「子供の頃からゲームセンターが大好きな子供だったので、ゲームセンターで何かやりたい、とずっと思っていた。なによりゲームセンターに行くとき、『どんな新しいゲームがあるんだろう?』とわくわくしながら通っていたんですが、カードゲームあたりでついていけなくなって、その次の進化を作っていきたいな、そういった新しい展開に自分が関われていたら面白いなと思っていたので、こうして今完成して、非常に嬉しく思っています」

 「例えば、うちの常設店を1つのパッケージとして全国になるべく早いスピードで展開していきたいと思ったときに、タイトーさんがお持ちのゲームセンターという場所があって、ここ(横濱はじめて物語店)がうまくいったとして、そのまま全国でスライド展開しようと考えた場合、非常に魅力的」と挨拶した。

・共同プロジェクトのきっかけ

 前述のプロジェクトのメンバーの中に、リアル脱出ゲームのファンの社員がおり、「タイトーステーションでやりましょう」と提案してきたことからだという。最初は「ゲームセンター全体を使ったキャンペーンのようなものをやりましょう」という提案がタイトー側からあったそうだが、「うちも本気を出すんで、ちょっとスペースを譲ってくれませんか」という加藤社長の提案により、プロジェクトが走り出したという。「最初の提案から、どんどん現実に向かっていく過程は楽しかった」と加藤社長。

 出来上がったものに関しては、「もうちょっとチープなものを想像していたんですが、大分立派になっちゃったな、すごいなと。思ったより本気だったんだなタイトーさん、ということで大分ビビッてます」と加藤社長は笑っていた。「これは世界一大きな筐体だと捉えることができるのではないか。これが筐体なら、ゲームを求めている場所、エンターテイメントを求めている場所、世界中どこにでも持っていけるし、ゲームセンターだけでなく、商業施設や教育機関にも売れるのではないか。言葉の壁は簡単に越えられると確信しているので、世界中に売り込むことができると思っています。その1つ目を開発したと思っているので、未来があって面白いことではないかと」と、パッケージングに関しての自信をのぞかせた。

 「この2社が共同で何かをすることで、今までにないゲームセンターが創出できる。2社が手がけることで、面白いゲームセンターができないわけがないと思っている。まずは横濱、次に博多と展開していきますが、どんどん全国的に展開していきたいと思っています」と石井氏もこれからのビジョンを語っていた。

・力を入れたポイントは?

 加藤社長は「リアル脱出ゲームセンター」に関して、「『リアル脱出ゲーム』は普段は1時間プレイして、最初は何をやっているかわからないが、1時間のうちにだんだん理解できてきて、わかりかけたころに終了となって「くそっ! またチャレンジしてやる」と思わせる感情のデザインをしているんですが、今回は10分ということで、最初は本当にわけがわからず終わっちゃう人もいると思いますが、そこには一切気を使わず、容赦なく何をしていいのかわからないまま終わって、そこから勝ち残ってきた人たちでムーブメントを作っていこうと思って作ったんですが……、どれがどう受け入れられるかわからないです。何度も何度もやりたくなるような仕掛け、次から次へと新しい発見、仕掛けがわかってくるので、そういったところが評価されたり話題になっていけば、すごいコンテンツになっていくんじゃないかなと思います」と、ポイントを解説。

 石井氏は「SCRAPさんの『リアル脱出ゲーム』は、もう予約だけで数カ月待ちの状態と聞いている。私達は予約いらずで気軽にゲームの1つとして遊んでいただきたいというスタンスでいきたいと思っています」と、店舗でのパッケージングのメリットを説明。実際は10分で遊べて、入れ替えのバッファを含めると15分交代という形で運営していくそうだが、混雑時は待つことになるのではないかとの見解だった。

 事前体験会にて、クリアした人は1日で3組だったそうだ。「1回目でクリアできる人はほとんどいないと思います。このゲームは中の情報を仕入れて、待っている時間も謎などを考えて話しあったりしていただくことで楽しめるように考えて作っている」と加藤社長。ありそうでない脱出劇を気軽に楽しめるこのスペース、気になる方はぜひ足を運んでいただきたい。

横濱はじめて物語店の入口
「リアル脱出ゲームセンター」外観
中に入ると事前説明があり、ゲームがスタートする。なつかしいタイトーのイーグレット筐体が待っている

(佐伯憲司)