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任天堂とUnity、「Unite Japan」にて「Unity for Wii U」を紹介

GDC 2013の講演内容を日本向けに改めて実施

4月15日、16日 開催

場所:ベルサール汐留

参加費:
10,500円(一般)
5,250円(学生)

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの大前広樹氏。以前80kgまであった体重を、65kgまで減量したそう
「Unity for Wii U」でも機能はフルサポート。本家の最新版とは遅くとも1カ月程度のラグで機能を実装していくという

 ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンと任天堂は4月15日、統合開発環境「Unity」のオフィシャルイベント「Unite Japan」において、「Unity for Wii U」についての講演を実施した。

 「Unite Japan」は、「Unity」の最新情報や実践的なセッションが講演されるUnityの公式カンファレンス。東京・ベルサール汐留にて4月15日と16日の2日間で開催されており、日本におけるUnityの導入事例などが多く話されていった。

 セッションは、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの大前広樹氏によって行なわれた。「Unity for Wii U」は、UnityをWii Uに対応させ、Wii U GamePadでのマルチスクリーン出力や周辺機器などの開発環境も整えたもの。

 発表そのものは3月にアメリカで開催された「GDC 2013」で発表されており、今回は改めて日本で「Unity for Wii U」を紹介するという趣旨の下、その機能やマルチスクリーン出力のデモプレイなどが紹介されていった。内容についてはGDC 2013のセッションとほぼ同じだったので、こちらの記事を参考にしていただきたい。

【マルチスクリーン出力デモ】
ワンクリックによるビルド、カメラを配置してテレビ画面とWii U GamePadを同時に見ながら開発できるデモを行なった
【任天堂による「Unity for Wii U」紹介】
任天堂の島田健嗣氏からも「Unity for Wii U」が紹介された。マルチスクリーンにこだわらず、Wii U GamePad単体で成立するゲームもどんどん開発して欲しいとアピールしていった
任天堂環境開発部の温井崇友氏

 また同日には、任天堂環境開発部の温井崇友氏より「Nintendo Web Framework」の機能を紹介する講演も行なわれた。こちらの内容もGDC 2013で実施された「Nintendo Web Framework」のセッションと同じだったので詳細は省くが、会場では任天堂のブースが出展されており、「Unity for Wii U」、そして「Nintendo Web Framework」のデモが体験できるようになっていた。

 「Nintendo Web Framework」に至ってはUnityと直接関係はないが、様々なゲーム開発者にWii Uを面白がってもらうことで、アイデアに溢れたゲームを大小関わらず作ってもらいたいという狙いは一貫しているようだ。「Unite Japan」は16日も開催されているので、会場に行く機会があればこれらに触れてみてはいかがだろうか。

【Nintendo Web Framework】
Webの技術を使ってアプリからゲームまでを作れる。簡単な操作でマルチスクリーンへの出力も対応している。デモも実施された
【任天堂ブース】
上記のサービスを触って試せるブースが展開されていた。開発者用のスペシャルイントロダクションプログラムも用意されているという

(安田俊亮)