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PS3「真・三國無双7」体験会でトークショー開催

鈴木プロデューサーと宮内ディレクターが開発秘話などを披露

2月16日 開催

会場:ヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館

【真・三國無双7】

2月28日 発売予定

価格:7,560円(通常版)

6,600円(ダウンロード版)

13,440円(TREASURE BOX)

CEROレーティング:B(12歳以上対象)

体験会の最後に行なわれた恒例のじゃんけん大会の賞品は、出演声優さんのサインがたくさん書かれたクリアファイル。悲鳴が上がるほどヒートアップしていた

 コーエーテクモゲームスは、2月28日の発売を予定しているプレイステーション3用タクティカルアクション「真・三國無双7」の体験会を日本全国で開催している。2月16日には東京・池袋のヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館にて、鈴木亮浩プロデューサーと宮内淳ディレクターが来店し、トークショーを開催した。

 「真・三國無双7」に関しては、これまでにも「ジャンプフェスタ2013」のコーエーテクモゲームス・ブースや、2月6日に開催された「完成発表会」などにおいてもゲームの詳細についてプレゼンテーションが行なわれた。今回も大勢の来場者を前に迫力のオープニングムービーを流したあと、制作秘話やゲームプレイのヒントなどをちりばめながらトークを進めていった。

 鈴木氏はストーリーモードについて言及。魏呉蜀晋と勢力ごとに4つのストーリーが用意され、もちろんシナリオは新規に書き起され、新キャラクターが多数追加されたことからエピソードも追加され物語に深みが生まれたという。ちなみにストーリーモードは前作の1.5倍から2倍程度にパワーアップしている。想定としては35時間程度を想定していると言うが、1勢力10時間くらいかかるということで、時間的にはもっとかかりそうだ。また、if要素だが、ステージにifのフラグがちりばめられており、その全てを拾っていくことで大きな分岐点が発生するようになっているという。宮内氏曰く、「1度目のプレイで出ることはほとんど無いと思います。何回もやってフラグを探してください」とアドバイスした。

 一方、宮内氏はアクションについて触れ、対武将戦に深みを与えたいと考え三すくみの要素などを絡めたシステムを導入。「難しくなったと思わずに、かっこよくアクションを決めてほしい」とコメント。この点について宮内氏は「体験会などで遊んだ方から『三すくみのシステムは使える』と評価してもらえる感想ももらえてホッとしている」とユーザー評価が良かったことを喜んでいた。

 キャラクターは今回最多の70名以上と言うことで、多数の新キャラクターも登場する。「真・三國無双6」において晋が加わったが、まだキャラクターが少ないことから若干多くキャラクターが晋に追加されたと言うが、基本的にはシリーズを通してファンから要望が多いキャラクターを優先して追加していったという。とはいえ、ファンの要望は多様で、かなり苦労したようだ。

 そんな中、鈴木氏の思い入れが深いキャラクターは魯粛。見た目はダンディで「より史実に近い(鈴木氏)」描き方になった。そういった意味でもいままでにない軍師として描いているので、呉のストーリーには注目して欲しい」と語った。宮内氏は「文鴦」を上げ、「正統派のヒーロー。非常にかっこよく描いてある」とコメント。いろいろ背負っているものなどが多い「三国志」のキャラクターが多い中、ストレートにヒーロー然としたキャラクターとして注目して欲しいという。

鈴木亮浩プロデューサー
宮内淳ディレクター

体験会の様子。プレイしている人をこれだけの人が取り囲み、いろいろ話しながら見入っていた。最近ではなかなかない風景だ

 モードについてはフリーモードと将星モードをアピール。鈴木氏は「今回は武器の収集に力を入れている。カスタマイズして武器を強化していくことができます」と語り、こういったやりこみ要素を支えるのが前述のフリーモードや将星モードというわけだ。ストーリーモードでは好きなキャラクターを選択してプレイし、フリーモードではキャラクターや武器を切り替えて、アクションとしての面白さをとことん味わって欲しいという。

 また制作を振り返り苦労した点について、鈴木氏は「武器系統を増やしたことで苦労しました。武将と同じだけ武器系統を増やしましたが、アクションが多くなるとどうしても似たようなアクションになりがち。でもユーザーのみなさんにはアクションで楽しんで欲しいので、頑張ってアクションのバリエーションを作り上げました」とアクションに注目して欲しいと語った。

 宮内氏は技術的な点に言及。「ディファードライティング」を採用したことを苦労した点としてあげた。アクションゲームでは多数の光源が存在すると複雑な処理となり導入が難しい部分があるが、今回エンジンを一から全て作り直すことで「ディファードライティング」に対応させることに成功したという。ゲームエンジンの描画フローから、細かい点で言えば布などの揺れの計算式まで見直しをかけたことで、キャラクターのモデリングも全て一新。

 宮内氏は、体験会などでユーザーから「生活感が出ている」といった声をもらったことを例に挙げ、「新技術を導入したことでこういった評価をもらえて嬉しい。リアルであったり臨場感があることでキャラクターやストーリーに没入して欲しいので、こういった技術を導入して感じてもらえることができて、やって良かったと思うし今後にも繋がる」と嬉しそうに語っていた。導入するかどうか悩んでいた宮内氏にゴーサインを出した鈴木氏も「形になるまで時間がかかって焦ったが、完成度には満足している」と評価していた。

 このほかの情報としては、ダウンロードコンテンツの配信についても触れられた。現状明かされる内容としては「真・三國無双6」と同じくらいのダウンロードコンテンツは配信される予定だという。それにプラスしていくつか用意されているようだ。

 最後にユーザーへのコメントとして宮内氏は「普段ユーザーさんの顔を見る機会もなく、こういった機会は胸が一杯になる。やりこみ要素も用意し、止め時が見つからないような連戦システムも用意されている。長くやりこんで欲しい。駆け抜けて作ってやりきったので楽しんでもらえれば嬉しい」と語った。鈴木氏は「新しい武器が多数登場して遊べるのでいろいろ(遊び方を)さがして欲しい」とコメントし締めくくった。

 会場は、フロアが満杯になるほどギッシリと来場者で溢れかえっていた。今回目に付いたのは、女性ファンが多いという点。約半数は女性ファンで、これには鈴木氏も宮内氏も驚いていた。「真・三國無双」シリーズは「戦国無双」シリーズに比べ硬派なため女性ファンが比較的少なかったそうだが、徐々に女性ファンが増えてきたのだという。トークショウのあとの体験会でも多くのファンが試遊台を取り囲み、ストーリーの展開に笑ったり、アクションについていろいろ話しながら見入っている風景が見られた。

 なお、2月17日には大阪の上新電機 ディスクピア 日本橋店において開催される体験会において鈴木プロデューサーのトークショーが実施される。関西圏の方はぜひ足を運んでトークを聞いていただきたい。

トークショーでのデモプレイでは、初披露のステージとなる「興勢山の戦い」を選択。そして武将は「賈充」。鈴木氏はデモプレイで使用した「双睛」について「ナイフを投げて攻撃し、その後ナイフが帰ってくるのですが、帰ってきたナイフを受け取らず移動するとナイフがキャラクターに付いてくる。そのナイフを上手く敵に当てて攻撃するといった遊び方もあります」と説明。こういった様々な遊び方を探して欲しいと鈴木氏は語っていた
様々な戦闘シーンで、いろいろなアピールポイントが語られたが、来場者一同が声を上げたのが、L2ボタンを押しっぱなしで自動的に馬に乗ることができる機能が登場したとき。どの会場でもこの機能には感嘆の声が上がるという
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(船津稔)