映画「タイタンの戦い」試写会に岡本吉起氏登場
「サイドストーリーをたっぷり収録して長く楽しめる!」
映画「タイタンの戦い」。主役は、サム・ワーシントン |
4月23日より、丸の内ピカデリーなど全国ロードショーが決定しているワーナー・ブラザース映画配給の「タイタンの戦い」の試写会が16日に都内で開催された。試写会に先駆け開催されたトークショーには、6月17日にバンダイナムコゲームスから発売が予定されているPS3/Xbox 360用アクション・アドベンチャー「CLASH OF THE TITANS:タイタンの戦い」の制作を手がけるゲームリパブリックの岡本吉起氏が登場。ゲームの制作裏話などを披露した。
「タイタンの戦い」は、ギリシャ神話の世界を舞台に神々と魔物と人類の戦いを描く、まるでアトラクションを体験しているかのようなアクションアドベンチャー映画。創造主ゼウスに宣戦布告した人類に対し激怒したゼウスは、冥界の王ハデスと共に魔物を解き放つ。トークショーに参加した宣伝プロデューサーの金子 涼氏によれば「ビルよりも大きなクラーケンなど登場するところも見所」ということで、最新のCGを駆使した迫力の魔物が多数登場する。また「(主人公の)ペルセウスは普通の若者で初めはやる気がない。しかし運命を受け入れがんばっていく。成長の物語でありそこも見所」と映画をアピール。
トークショーの中心はやはりゲームの制作について。岡本氏によればかなり早い段階から映画には関わっていたという。というか、ただ単にゲームの制作を手がけていただけではなく、シナリオの作成以前……なんと映画のプレゼンテーション映像の一部まで手がけていたのだという。そのプロモ映像の出来から映画の制作が決定し、ゲームの制作をも手がけることとなった。
ゲームの制作にあたっては「映画のプロデューサーや監督のゲームへの理解があって、苦労しなかった」という。その一例として「100体以上登場するクリーチャーのうち90種類くらいはオリジナル。それを快くOKをもらった」と振り返った。
逆に登場人物に関しては「すごく苦労した(岡本氏)」とか。俳優に関しては、なんと写真しか見せてもらえなかったといい、動きは想像で補完したのだという。岡本氏いわく「(俳優さんに)似ているのは当たり前。雰囲気とか動きが大事。きっとこんな動きなんだろうなと考えて作って(チェックに)出した」とか。結果はOKをもらい製品化にこぎ着けたわけだが、岡本氏は先日「初めて映画を観た」のだと衝撃の事実を打ち明けた。ゲームを作りながらもかなり不安だったと言い、「結果的に似ていて良かった。神様のイタズラ。2度やる自身はない」と語るほどに苦労したようだ。
ネタバレとなるので詳しくは書けないが、映画のラストとは違う結末が用意されているのだが、この点に関しても「(映画は)まさかのシナリオチェンジですよ」と語り、映画が撮影の段階でシナリオが急遽変更となり、岡本氏は聞かされていなかったようだ。映画は時間以内に収める必要があるがゲームはプレイ時間を確保しなければならないこともあり、たっぷりとサイドストーリーが収められている。岡本氏は「まずゲームありき。映画の世界観とか再現しているけど、ゲームとして面白いことが大事。ゲームをプレイして面白くて映画を観に行くといった風にしたかった」とゲーム制作者の心意気を示した。
また、ゲームと映画の違いにも触れ「映画では、あまりに強い武器を出しても一撃で敵を倒してしまい話にならないが、ゲームでは威力はあっても扱いにくいなど設定して無理矢理入れることができる」と説明。かなり派手な武器も登場するようだ。
最後に岡本氏は「ハードをぜひ買ってプレイして欲しい。かなりのボリュームで、がんばりすぎたかも。隅っこまでつついてプレイして欲しい」とアピールし、トークショーを終えた。
ゲームリパブリックの岡本吉起氏。「2年間作っていて、すごく不安だった。結果、俳優さんに似ていて良かった」と語った。最後の最後まで映像は見せてもらえなかったと言うことで、制作に当たってはかなりの苦労があったようだ | 映画の宣伝プロデューサー金子 涼氏。映画について「監督がロケーションにこだわっていて、どの映画でも使っていないところで撮影している。CGと思うかもしれないが、全て実写」と裏話を明かした |
【CLASH OF THE TITANS:タイタンの戦い】 | ||
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プラットフォームはプレイステーション 3とXbox 360。映画の世界観をきちんと再現している。そしてゲームとしての完成度も高みを目指したのだという |
※画面は開発中のものです。
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(s10)
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(2010年 4月 19日)