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「ホロアース」で培った技術は配信など既存コンテンツに活用。敗因は「要素を盛り込みすぎたこと」

5月14日 発表

 カバーは、5月14日に実施されたメディア向けの決算説明会において、6月28日にサービス終了が決定した「ホロアース」について言及した。

 「ホロアース」は、Vtuberグループ・ホロライブのIPを活かしたメタバースプロジェクト。同社の代表取締役社長CEO・谷郷元昭氏は「ホロアース」の撤退について、「ライブイベントやゲームなど、いろいろな要素を盛り込みすぎた」のが反省点だったと説明。「ホロライブ」というIPの力を活用してメタバース事業を伸ばそうとしていたが、要素が多いことでいずれも中途半端になってしまったうえ、タレントにとっても通常の配信アプリと「ホロアース」、2つの配信先があることで負担が増えてしまっていたとした。

 一方で「ホロアース」ではプレーヤーのアバターに限らず、タレントにユーザメイドの衣装を着てもらうといったことも可能なほか、双方向でのコミュニケーションのしやすさ等、特筆すべき点もある。本プロジェクト自体は終了となるが、そこで培ったアバターテクノロジーやバーチャルライブ、3Dモーション技術やバーチャル空間環境の制御等のノウハウは、既存事業となる配信コンテンツ等に集約。「(既存事業と)直列にしたほうが良いサービスができる」という狙いのもと、創作基盤の強化のために活用されるという。

 なお、2026年3月期においては「ホロアース」の撤退にあたる32億の特別損失、EC売上の減速、棚卸資産の除却等の要因により、2025年5月に発表された業績予測値を大幅に下回った。これらは将来的な成長に向けた構造改革といった側面もあるものの、この結果を受け代表取締役社長、取締役CTO、その他常勤取締役員は報酬の減額が行なわれる。

カバー 代表取締役社長CEO・谷郷元昭氏