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「ドラゴンクエストX TV TGS2015 出張版スペシャル」

パーティ同盟バトルに情報コーナーと濃密な1時間!

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

一般公開日2日目は「パーティ同盟バトル」と最新情報コーナーの2部構成。まさに盛りだくさんの内容

 スクウェア・エニックスは、東京ゲームショウ 2015同社ブース内ステージにて「ドラゴンクエストX TV 東京ゲームショウ2015 出張版スペシャル その2」を9月20日に開催した。登壇者は、ゲームデザイナーの堀井雄二さん、プロデューサーの齊藤陽介氏、ディレクターの齋藤力氏、チーフプランナーの安西崇氏、Vジャンプ編集部のサイトーブイさん。司会進行はタレントの椿姫彩菜さん

 本イベントは、ニコニコ生放送で毎月配信中の公式番組「ドラゴンクエストX TV」の「バトルトライアルコーナー」と「DQX情報コーナー」をブース内特設ステージにて生中継するというもの。ステージは、バージョン3.1から追加された「仲間モンスターとのパーティ同盟バトル」からスタート。舞台袖にあったというヤンガス帽をかぶって登場した齊藤Pは「みなさんに「こうやって勝つんだよ」というのを教えられれば」とコメント。昨日の予告どおり、見所は「りっきーの僧侶」との念押しも忘れない。

 開始に先立ち、齊藤Pらが「仲間モンスターとのパーティ同盟バトル」概要をあらためて説明。冒険者ひとり+仲間モンスター1匹または冒険者ふたり+仲間モンスター2匹のパーティで挑戦できるバトル。最大冒険者4人+仲間モンスター4匹の計8人パーティで挑戦することも可能となっている。

3.1で実装された「仲間モンスターとのパーティ同盟バトル」。非常に手強く現時点での全体勝率は「26.3%」

 実装初日から「勝てない!」というユーザーの声があちこちから聞こえてきた高難易度コンテンツで、現時点での全体勝率は「26.3%」。安西氏によれば「実装初日は20%を切るくらいしか勝ててない」という。ここで安西氏は「職業と仲間モンスターの“参加ランキング”」を提示。いずれも人気のある職業と仲間モンスターが上位を占めるが、興味深いのは「実際に勝てている職業と仲間モンスターの“勝率ランキング”」との違い。

 「ランキングのマジックというか、参加数が多い僧侶などは全体勝率が低く上位にこない。とはいえ、こうした職業が勝ちやすいという結果が出ている」という安西氏。齊藤Pも「全体の勝率が上がってくると(先々)違う構成や順番になるかもしれない」と補足。安西氏も「聖女の守りとかも非常に重要なので、全体勝率が上がると僧侶も(上位に)くるのではないか」と続ける。

 ニコニコ生放送視聴者からの「おどるほうせきが意外」といったコメントに対し、安西氏は「ニードルードルマンはみがわりが非常に強力。仲間モンスターのボディガードみたいな感じで強力な盾になる。今、ニードルマンが入っているパーティが勝ちやすい。やみしばりやおどるほうせきは、毒やマヌーサを入れることで相手の攻撃力を下げる感じ」と解説。

職業と仲間モンスターの参加ランキング
こちらは勝率ランキング

 チャレンジ編成は、齊藤Pが戦士とフォンデュ、椿姫さんが賢者とドラキー、齋藤Dが僧侶とホイミスライム、サイトーブイさんがスーパースターとねこまどう。「勝てちゃうかもしれない。勝率予想は7:3」という齊藤P。ニコニコ生放送のアンケートでは「勝ち55.2%、負け44.8%」とほぼ半々。解説の安西氏は「まりょくのうたを持つドラキーを中心に、魔力構成は非常にいいのではないか」と期待を寄せる。齊藤Pが不安視する齋藤Dの僧侶についても「僧侶がホイミスライムをつれていると、ホイミスライムの回復タイミングがわかるのでムダな回復が減るんじゃないか。がんばってね!」とアドバイスする。

 「やばい、勝っちゃいそうな気がしてきたよ!」と高いモチベーションで臨む齊藤P。だが、野菜三銃士の強さ以前に(後々理由が判明するが)仲間モンスターの動きが「ちょっと、誰も攻撃していない気がするんですけど(安西氏)」とかんばしくない。ナスビスの名前がギリギリで色が変わったくらいで、2匹目のトマトスが出現。椿姫さんらがトマトスの変身攻撃に苦悶。杖でひたすら殴り続けるサイトーブイさんの仲間モンスター「ブイまどう」に対し「ねぇ、ブイまどうなんで杖で殴ってんの!?(椿姫さん)」、「(作戦を)ガンガンにしてないとか?(安西氏)」、「そうかもしれない(サイトーブイさん)」とひと悶着。

 「ドラキーのまりょくのうたを有効活用したいので、魔法使いはなるべくドラキーの近くに」という安西氏のアドバイスも空しく、ついに3匹目のキュリトスが出現。サイトーブイさんの朴訥な「たすけてー」という悲鳴と、安西氏のコメント「これあかんやつや!」が筆者の腹筋をよじる。トマトスのマッシュスライム化とキュリトスの攻撃力。その相乗効果に抗う術は残っておらず、パーティはあえなく全滅。

 「あのね、反省点わかりました! なぜかブイさんのペットが殴り続ける!(齊藤P)」、「いや、ボクだけじゃないでしょう!(サイトーブイさん)」、「(齊藤Pの)しらこ(フォンデュ)も殴ってませんでした?(安西氏)」と反省&分析コメントが交錯。「確認なんですけど、攻撃役は“ガンガンいこうぜ”にしておいたほうがいいですね」という安西氏に対し「やばい“バッチリがんばれ”になってました」というサイトーブイさん。ニャルプンテがあるねこまどうなどは一律にいえない面もあるが、いずれにしても仲間モンスターの“さくせん確認”はとても重要といえる。

ボーンヘッドの定番「仲間モンスターのさくせん変更を忘れる」をやらかし、あっけなく全滅

 「もう1戦いいすか? 今日勝たないと眠れないっすわ、夜! 絶対に勝つから!(齊藤P)」と、すぐに再挑戦が決定。先の反省がいきたのか、仲間モンスターの働きがいい。安西氏も「今回は見違えるようにいいですね! 順調! MPが結構きつくなるので、魔法戦士か道具使いがいてもいいですね」、「キュリトスなど攻撃力が高い相手にはいやしの雨が有効」など安心して解説……と思いきや、マッシュスライム化を何度もくらう椿姫さんらに対し「なりすぎ!」と注意喚起。とはいえ、各ボスに“ぶきみなひかり”も刺さり、バトルはほぼ優位に展開。「(過去に練習したなかでも)1番いいバトルだった!」と安西氏がいうほどの安定っぷりで見事野菜三銃士の撃破の成功した。未挑戦、あるいはまだ勝てていないという人は、これらを参考にぜひチャレンジしていただきたい。

「勝たないと今夜は眠れない!(齊藤P)」と再挑戦。さくせんをシッカリ設定された仲間モンスターたちは頼もしく、おおむね安定した展開で野菜三銃士を倒すことに成功した

 続いての情報コーナーには、シリーズの生みの親こと堀井氏が登壇。「10月から、毎月10日は『X(テン)の日』にしよう! という話」という堀井氏。第1弾として、毎月10日限定でアストルティアのどこかに現われるクーちゃんに話しかけると「プレゼントチケット」がもらえる企画を実施。「なるべく毎月10日はインしてもらえれば、と思います(齊藤P)」、「みんなが集まるいい機会になれば。チーム内イベントなどにご活用ください(齋藤D)」といい、堀井氏からは「(先々)クーちゃん以外も現われるという噂が?」というポロリも。

10月から毎月10日は「X(テン)の日」。予定になかった堀井さんの発言にあせる面々

 続いては「『達人のオーブ』新情報」。スライドを見れば一目瞭然、これまで4穴しかなかった石版に“5穴”が! さらに提示されたスライドには、達人が「どこに穴をあけるのか 選ぶのじゃ。」とのメッセージが。なんと、3.1後期より4穴の石版にひとつ穴を指定してあけられるようになるという。

 穴をあけられるようになる条件は“石版ポイント”。鑑定後に捨てたり、上書きするたびに“石版ポイント”が加算され、一定値に達すると好きな1カ所を選んであけられる。石版の引きの悪さをフォローするもの。先だっての宝珠ポイント同様、実装前に捨ててきた石版もさかのぼってカウントされるという。

 また、3.1前期予定として「(宝珠)の3玉に関してもちょっとだけいいことが(齋藤D)」と前置きしつつ、2玉に対し3玉の宝珠はレベルアップに必要な達人ポイントが少なくて済むというアップデートを示唆。光と闇の宝珠の3玉は、これまで2玉を引くまでのツナギもしくはハズレ扱いだったが、5穴と必要達人ポイントの軽減により、3玉の扱いが劇的に変わることになりそうだ。

実装時からユーザーの間で「先々あるんじゃない?」と噂になっていた5穴石版。4穴の石版に追加で穴をあける仕組み。まさかこんなに早くくるとは……

 ついで明らかにされたのは「やるきのジャーミィ 討伐タイムアタック大会」の実施。期間は10月1日~10月10日22時まで。強ボスに職業重複なしで挑戦するというもので、最速タイム上位200パーティに賞金、優勝チームは各自に1,000万ゴールドを進呈。参加賞は宝珠の香水。「昨日会場を歩いているとき、突然会ったかたに『りっきー、宝珠が落ちねえんだけど!』とさんざんいわれた。ぜひこちらで挑戦していただければ」と齋藤D。なかなかに魅力的な参加賞といえる。

優勝チームには「全体」ではなく「各自」に1,000万ゴールドが賞金として授与される。職業の重複なしがポイントになりそうだ

 安西氏は「これまでには無かった新しいタイプのドルボード」という3.1後期予定の「煉獄天馬」を公開。なぜ馬なのかというと「初のふたり乗りドルボードは、どうしても馬で出したい!という齋藤Dの強い要望があったから。スペシャルふくびきの上のほうに入るといい、黒竜丸やレジェンドホースといったカラーバリエーションは「ドラクエXショップ」枠。もう1種類存在するバリエーションはゲーム中で入手可能だが、やり方は「ぜひ探してみてください(安西氏)」とのこと。ちなみに乗り方は、メインプレーヤーが操縦し後席は「ついていく」イメージ。キラキラはふたり同時に拾えるという。

ついにきました、2人乗りドルボード! 齋藤Dの強い要望により最初は馬。ということは後々違うタイプの2人乗りも追加されるのだろうか?

 「ボクからは次が最後」と齋藤Dが提示したのは「バトルロード 協力プレイバトル」。4人で強敵に挑む遊びといい「ご紹介しようと思ったが(サイトーブイさんから)謎の圧力が……」という齋藤D。これには視聴者も「コミュ抜けます」、「定期購読やめます」と大ブーイング。「みなさんは知りたいかもしれないけど、僕は(Vジャンプを)売りたい!」と抵抗するサイトーブイさん。詳細は10月5日発売の週刊少年ジャンプに掲載されるという。

 とはいえ「ゲーム内容に触れなければいいよ、というギリギリのラインをお持ちしました」と、サイトーブイさんの現場チェックをへてスクリーンショットを公開する齋藤D。
カウンターにいるわたぼう、バトル直前と最中、さらには「それって(素材)もらいましたっけ? えーっ! その画面は初めて見た気がする。それはジャンプに載ってないやつじゃない!?(サイトーブイさん)」、「まぁ初めて持ってきましたから(齋藤D)」と公開されたスクリーンショットには、協力プレイバトルの挑戦相手が。その姿は……なんとリーネさん。齋藤Dは「パーティ同盟の協力バトルは、開始すると1日にひとりずつ挑戦者が増えていく。今3/7(第3戦)って書いてあるんですけど。最終的に7人の挑戦者が増えて、なかにはこんな人も出ます」と説明。スクリーンショットの報酬はまほうのこびん3本だが、これはあくまでも仮で「実際にはもっといいものが出る」という。

「バトルロード 協力プレイバトル」。サイトーブイさんの圧力をかいくぐり新情報をこっそり仕込んでくる齋藤Dがステキすぎる

 齊藤Pからは“今年もやっちゃいます!”と「ドラゴンクエストXだから10月10日に10時間放送やりたいよね! ドラゴンクエストX TV 秋の大運動会10時間スペシャル放送決定!!!」と、バージョン1~3をまとめて収録した「ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ」発売がアナウンスされた。前者は10月10日14時から放送予定。通しでは無理だが、堀井氏も「ちょこちょこ顔を出します(堀井氏)」とのこと。

 「ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ」は、12月3日発売予定。プラットフォームはWii UとWindowsで、価格は各4,800円。Windows版はダウンロード版も用意される。初回封入特典は、元気玉10個とふくびき券30枚。新規アカウント20日間利用権も付属する。

昨年も好評を博した10時間放送、今年もやります! 「10時間といいつつ毎回14時間~になる」とボヤく齊藤Pだが、筆者含め視聴者の側としては楽しいものが長く観られるのは嬉しいものです

バージョン3までをひとまとめにしたお買い得パッケージが登場。これはありがたい

来週のドン・モグーラ向けに公開されたプレゼントのじゅもん「ふくびきでしょうぶだ」。、ふくびき券10枚がもらえる

(豊臣和孝)