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八位堂、世界最大のファミコンコントローラー型ゲームデバイスを出展

“リアルゲームセンターあらし”が実現可能に。ただし無許諾

7月30日~8月2日開催



会場:Shanghai New International Expo Center

 八位堂は、その名前からして任天堂への深いリスペクトが感じられる香港のゲームデバイスメーカーだ。同社はファミリーコンピューター30周年を勝手に記念し、ファミコンやスーパーファミコンのコントローラーそっくりのPC/モバイル向けゲームパッドを制作。Bluetooth接続で無線コントローラーとして利用でき、ゲームデバイスとして質感も非常に高いが、「ただし無許諾」という、最後の最後で決定的に残念なメーカーである。今回、八位堂は、ChinaJoyにブースを出展し、最新作を展示していたのでご紹介したい。ただし、今回もやっぱり残念なことに無許諾のままである。

 八位堂ブースでは、ファミコンコントローラー風ゲームパッド「FC30」から、PS Vita風コントローラー「FC30 Pro」、そしてファミコンコントローラー風アーケードスティック「FC30 ARCADE JOYSTICK」など、同社が誇るこれまでのラインナップを展示し、さらに任天堂リスペクトを証明するかのように、これまでの任天堂コレクションを並べた「八位堂博物館」を展開していた。

 そして、とりわけ目を引いたのが“世界最大のコントローラー”と題されたファミコンコントローラー型ゲームデバイスだ。123×53×16(横×幅×厚さ)cmものサイズがあり、重量は40kgともはや持てるレベルではない。これは正規のファミコンコントローラーと比較して1,000倍にあたるという。

 ブースでは、この巨大ゲームデバイスで、エミュレータらしき「スーパーマリオブラザーズ」が体験できるようになっていた。両手で十字ボタンのいずれかと、A、B、X、Yボタンのいずれかの2つのボタンしか押せないという巨大さで、1-1をクリアするのも一苦労という、イベントウケしそうなゲームデバイスだ。そのデカさは、伝説のゲーム漫画「ゲームセンターあらし」で主人公の石野あらしが使っていた正体不明の巨大コントローラーを彷彿とさせる。

 しつこいようだが、惜しむらくはこれらがすべて無許諾のデバイスであるところだ。任天堂から正規のライセンスを獲得し、オフィシャルプロダクトとして販売すれば、日本や欧米のファミコン世代のゲームファンを鷲掴みにできるかもしれないのに。この点についてぜひ直接尋ねたかったが、回答できるスタッフがおらず、すべて謎のママである。

【世界最大のゲームデバイス】

【八位堂のラインナップ】

【八位堂博物館】

(中村聖司)