3DS「大逆転裁判」発売！ 小嶋Pと巧Dのサイン会に多くのファンが集まる！

「異議あり」ポーズで新作発売をアピールするお2人

　カプコンは、7月9日に発売となったニンテンドー3DS用大法廷バトル「大逆転裁判-成歩堂龍ノ介の冒險-」の開発スタッフのサイン＆握手会をビックカメラ新宿西口店で開催した。登壇したのは小嶋慎太郎プロデューサーと巧舟ディレクター。

　ゲーム売り場にセットされた特設の会場には、テレビコマーシャルやWEBビデオなどでゲームの解説を行なったタレントのアンタッチャブル・山崎弘也さんとカンニング・竹山隆範さんが着た新米弁護士・成歩堂龍ノ介と世紀の名探偵シャーロック・ホームズの衣装が展示されるなど、なかなか凝った飾り付けが行なわれていた。

　平日にもかかわらず、開店前から20人ほどのファンが整理券のために店頭に列をなし、限定70枚で配布された整理券は10時半にはほぼ配布終了となった。当初1時間程度を予定されていたサイン＆握手会だったが、1人1人とキチンと時間を取って握手を行ない、丁寧にサインを描いていくという神対応で、規定時間を20分ほどオーバーしたが、来場者は一様に笑顔で、満足度の高いものとなったようだ。

巧舟ディレクター

小嶋慎太郎プロデューサー

　サインはパッケージから私物まで何にサインしても良いということで、工夫を凝らした来場者も多かった。サイン会を終えた巧氏は「5年前にビックカメラさんで『ゴーストトリック』のサイン＆握手会をしたので久しぶりという方もいらっしゃいました」と巧氏の作品のファンが集まったようだ。また、小学生、中学生の頃から巧氏のゲームのファンという方も多いらしく、「ファン層が広がっているようでうれしかった」とサイン会の感想を述べた。小嶋氏も「北海道や中国などから遠路はるばる来ていただき、今日中に帰るという方もいらして、うれしい」と感慨深げだった。

　「大逆転裁判」の発売を迎えて率直な感想を聞かれた巧氏は、「2年かけて作っていましたが、アッという間でした」と振り返った。来場者からは「待ってました！」と声をかけられることもあったと言い、小嶋氏も「発売日はいつも、『ユーザーさんに楽しんでもらえたらありがたい』と思う」と発売を迎えホッとしたようだった。今回は新作ということで、「ドラマチックな部分を楽しんで欲しいという気持ち。裁判（のシーンを）楽しんで欲しい。シリーズのファンも楽しめるし、いろいろ変わっているので新しい人も楽しめると思います」とアピール。

　巧氏に今回の開発で苦労した点を伺うと、「大逆転裁判」では現代劇ではなく19世紀が舞台となっているが、「19世紀の“空気感”を出すのに苦労した」と振り返る一方で、「（19世紀を舞台にしていることから）現代では起こらないような事件が起こるので、新鮮な気持ちで楽しめると思う」と注目点を語った。小嶋氏も「時代感も面白いし、明治の日本と19世紀のロンドンの背景も立体視になって綺麗になり、3DSの機能により良くなった」と語り、さらに「龍ノ介の成長の過程も楽しんで欲しい」と、物語にも注目して欲しいとコメントした。

　ちなみに、巧氏は何度となくイベントで「シャーロック・ホームズと仕事がしたかった」とリスペクトの意向を示していたが、「大逆転裁判」では一般的な原作のイメージであるクールな切れ者というイメージとはかけ離れた人物像となっている。この点に関しては「原作が生まれたのと同時にシャーロック・ホームズのパロディもたくさん生まれたが、原作だけでなくそちらのホームズも大好き。この懐の深さが魅力で、今回もその懐の深さに甘えて（特徴的な）ホームズのキャラクターを作り上げた」と明かした。

　発売と同時にDLC「ランドストマガジン」の配信も開始となった。今後書き下ろしのストーリーが収録され楽しめるほか「3DSのカスタムテーマなども入っている。デジタルならでは」ということで、ダウンロードコンテンツも同時に楽しんで欲しいとアピールした。

丁寧にサインと握手の対応を行なう巧氏と小嶋氏。

基本的にどんなものにもサインをしてもらえるということで、来場者の方は様様なものを持ち寄っていた

ビックカメラ新宿西口店のゲーム売り場では、あちこちで「大逆転裁判」のムービーが流され、賑わっていた

レシートを持って行くと抽選会に参加することができ、当たれば声優さんのサインなどがプレイされるとあって、来場者が途切れなかった

こちらが竹山さんと山崎さんがテレビコマーシャルのCMで着た衣装。本格的な仕上がり