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「超ロボットエリア」に、巨大ロボ操縦に、踊る自立型ロボ登場!
わくわくする未来が垣間見えるコーナー
(2015/4/25 20:11)
ニコニコ超会議では様々な“エリア”がある。その1つが「超ロボットエリア」だ。ここではソフトバンクが発売した感情認識パーソナルロボットPepper(ペッパー)を初め、様々なロボットが出展されていた。
来場者の目を惹きつけたのは映画/OVA「THE NEXT GENERATION パトレイバー」で使用された“実物大イングラム”だ。劇中の主役ロボット・イングラムを全長8メートルの実物大で再現したモデルで、様々なイベントで出展されている。今回は、イングラムを運送する大型トラック、指揮車、さらに同スケールの武器・リボルバーカノンなども出展され、多くの人が撮影していた。
パーソナルロボットPepperはブースの中心となっており、20台近く出展されていた。たくさんの研究チームがPepperの“アプリ”を開発し、様々な方法でPepperに多彩な行動をさせていた。「Pepperで音楽対決してみた」、「Pepperにハンドベル演奏させてみた」、「Pepperと対戦ゲームやってみた」……“ロボットのいる家庭”を期待させる様々な提案が行なわれていた。簡単なプログラム講座も行なわれており、参加者を募っていた。今後Pepperというハードウェアがどう使われていくかは注目したい。
Pepperを使ったイベントも盛んに行なわれており、今回は「PepperをMMDで踊らせてみた」を取材した。キャラクターの3Dモデルを音楽に合わせて踊らせるMMD(MikuMikuDance)は様々なクリエーターの参加で進化し、ニコニコで人気のジャンルとなった。今回このプログラムを応用し、Pepperで動かしてみようというのだ。
このプロジェクトはかなり難航したという。CGは実際の関節とは違う動きをし、Pepperの関節と違う動きになってしまう。また、関節を曲げたときのめり込む部分など、“CGの嘘”にも苦労したとのこと。下半身の動きは現在は再現できないので、ここも調整している。結果としてPepperの開発者がはらはらするような難易度の高い動きを要求されるようになった。動画を録画したので、ぜひ確認して欲しい。
他にも注目を集めていたのが、「MMSEBattroid」だ。操縦者の身体の動きを受けて動くロボットで、Pepperのような自立型とは違う、「巨大ロボット」的なアプローチだ。今回は抽選で選ばれた希望者による操縦を録画してみた。ガンダムなどのロボットを操縦しているようなドキドキする映像だ。
「超ロボットエリア」は、SFアニメの世界を現実で実現したかのような、楽しい空間だった。PepperはiOSやAndroidのアプリのように、今後様々な開発者が参加しユニークな遊び方がされるかもしれない。MMSEBattroidのような作業機械が生まれるのか、夢に見た「巨大ロボットの操縦」は遠い未来ではないのかもしれないと期待させられる。“わくわくする未来”を感じさせるコーナーである。