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Epic Games、Unreal Engine 4の無料化を発表

月額19ドルのサブスクリプションモデルから1年で無料化へ

3月2日~6日開催



会場:San Francisco Moscone Convention Center

 米Epic Gamesは、GDCの開幕に合わせて最新ゲームエンジン「Unreal Engine 4(UE4)」の無料化を発表した。これにより、メーカー、個人を問わず、すべてのユーザーは無料でUE4を利用できる。すでに日本語版のサイトもオープンしており、日本のユーザーも利用することができる。

 Epic Gamesは、2014年GDCのタイミングで、UE4のサブスクリプションモデルの採用を発表し、莫大な契約を行なわなくても、月額わずか19ドルで、Unreal Engine 4のすべてのアセットが利用できるようになった。あれから1年、今度は無料化の発表となった。

 この背景としては、“ゲーム開発環境の民主化”を目指すUnityが依然として盛況であること、CrytekのCryEngineをはじめ、他のゲームエンジンも同様のサブスクリプションモデルで追従してきていることから、明確な差別化、あるいは競争力の拡大のために無料化を決断したものと見られる。

 ビジネスモデルそのものは、月額利用料が無料になっただけで、ほかの部分については変化はなく、四半期の売上が3,000ドル(約36万円)を超えた場合、5%のロイヤリティを支払う必要があるというもの。成功して初めてロイヤリティが発生するという非常に良心的なモデルとなる。

 現在、サブスクリプションモデルを利用しているユーザーに対しては、直近の月額利用料を返金することに加え、感謝の気持ちとしてマーケットプレイスで利用可能なクレジット30ドル分をプレゼントするとしている。

(中村聖司)