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G-STAR会場1番人気のリッチなMMORPG「LOST ARK」

濃いキャラクターと美しいグラフィックスが生む重厚な世界観

11月20日~23日開催



会場:韓国釜山BEXCO

 今回のG-STAR2014において、ファンの注目を最も集めていたと言えるのがSmilegateの「LOST ARK」だ。「Diablo」シリーズを思わせるハック&スラッシュのアクションRPGで、派手なスキル、細かく描かれたフィールド、巨大なボスなど、非常にリッチで力の入ったグラフィックスと、爽快感のあるゲームプレイが魅力だ。

 「LOST ARK」は今回はクローズドブースでの映像出展のみだったが、非常に多くのユーザーが集まり列を作っていた。ムービーは19分という長い時間でゲームの内容を紹介するものだった。映像は下の「LOST ARK G-star trailer」と内容は同じで、この映像をもとにゲームを紹介していきたい。

【LOST ARK G-star trailer】

19分のムービーが伝える、新時代のハック&スラッシュRPG

クエストの会話シーン。世界観が伝わってくる
カードが敵を取り囲む。日本のコミックやアニメ的な雰囲気が強いスキル
ムービーは、クローズドシアターで見ることができた

 「LOST ARK」は重厚な世界観のファンタジーアクションRPG。プレーヤーのクラスは美しい女性格闘家「バトルマスター」、銃と罠を使う「デビルハンター」、空間にカードを出現させるなど派手な魔法を使う「アルカナ」、巨大な剣を使う「ウォーロード」、素早いヒット&アウェイの戦法で戦う「インファイター」、強力なエレメンタルを呼び出す「サモナー」、攻撃重視のガンガン前に出る戦いを得意とする「バーサーカー」といったものがある。

 各キャラクターのスキルは派手で、見応えがある。強大な剣でなぎ払ったり、トラップに敵を誘い込んだり、バックダッシュで距離をとり光弾を当てるなど様々なイメージが展開する。

 さらに「Tripod System」によって技を格闘ゲームのように連携させる上、分岐によって様々な効果を付与できる。敵を打ち上げて雷で射貫いたり、1カ所にまとめて持続ダメージを与えるなど、状況に合わせてより効果的な繋げかたを模索する楽しさがある。この感触は、「格闘ゲーム」に近いものに感じた。

 画面はクォータービューで、キャラクターのサイズは比較的小さいが、地形がダイナミックに変わる演出や、足場のない崖を登っていく様なアクション、巨大なボス、建物の姿が変わるような大きな仕掛けなど、演出が非常に派手で、壮大だ。プレーヤーが“大冒険”をしている気分になれるグラフィックスはとても魅力的だ。

 生産システムは鉱石や木材、魚取りなどが出来、木を切るときにプレーヤーが協力すると巨大なのこぎりが使えて効率がアップするといった要素もある。さらに犬を飼って宝物を見つけたり、海底から宝箱を探すといったものも。冒険は地上だけでなく、船に乗って大海原まで広がっていく。幽霊船に遭遇する、といった要素もある。

 酒場でのカードゲームや、飲み比べといったミニゲーム、スキルと「Tripod System」を活用する格闘ゲームさながらのPvP、さらにパーティで挑むボスレイドなど、これまでのMMORPGの要素を積極的に取り込みつつ、独特の雰囲気で再現している。統一された世界観でコンテンツの魅力は一層増していると感じさせられた。

 ボス戦では巨大なロープ付きの銛を打ち込み、相手の動きを封じて戦うといった要素も見られた。演出を強化した「Cinematic Dungeon」も用意されている。盛りだくさんなゲーム性に圧倒される感じだ。

 「LOST ARK」は重厚な世界観、爽快感を重視したゲーム的な駆け引き、派手な演出、生産やミニゲームなど、MMORPGとしての要素を、非常に高いレベルで再現していると感じた。韓国のMMORPGという文化の到達点を提示する作品となるだろう。まだサービス時期は未定だが、日本を初めとした、世界の市場で活躍する作品となりそうだ。

【LOST ARK】
個性豊かなキャラクタークラス。職業で戦い方は大きく異なる
スキルを組み合わせる「Tripod System」
多彩で美しいフィールドを探検していく
生産やミニゲームなど多彩な要素が盛り込まれている
シネマティックダンジョンや巨大ボスなどの要素も

(勝田哲也)