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生天目“ゾンビ”ディレクターが語る「感染×少女」の魅力

生き残りを賭けて人間同士も争う、極限の美少女ゾンビバトル

5月29日正式サービス開始予定

ディレクターを務めるガマニアオンライン事業本部の生天目未来氏。ゾンビのメイクは夢だったという

 ガマニアデジタルエンターテインメントは、ブラウザゲーム「感染×少女」の正式サービスを5月29日より開始する。本作の開発は台湾メーカーだが、日本で開発を含めたチームを立ち上げ独自展開していく。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制で、DMM.comを通じてサービスを行なう。

 「感染×少女」は世界がゾンビに覆われていく環境の中、生き残りを賭けて戦う少女達を描く。本作の基本要素は弊誌では記事で紹介済みだが、今回はスクリーンショットを交えた形でもう少し細部を掘り下げていきたい。さらにディレクターを務めるガマニアオンライン事業本部の生天目未来氏に、本作への思いを聞いた。

 生天目氏は“ゾンビ”に強い愛着を持っている人物で、今回のインタビューにあたり、専門学校バンタンデザイン研究所の特殊メイク学科のスタッフに協力してもらいゾンビの特殊メイクで登場した。“ゾンビになる”という夢を叶えた生天目氏はゾンビへの想いを語るだけでなく、ノリノリで「ゾンビポーズ」も披露してくれた。本作はそんな“ゾンビ愛”溢れるディレクターが手がける作品である。

【正式サービス時の追加フィールド】
中央駅(レベル20~30)】
鳳凰軍事学校(レベル30~40)

【追加キャラクター】
正式サービス時は、レベルキャップを40まで解放、新ストーリーも追加となる。中央駅のストーリーではでは、「小早川 真希」(左)と、「謎の少女」が登場する
鳳凰軍事学校で登場する「立花 真人」(左)と、「桜井 玲奈」が登場する

美少女を仲間にゾンビを切り裂け! 生き残りを賭けた決死の戦いが始まる

主人公キャラクターは3タイプ。このキャラクターは、チェーンソーを使う前衛タイプだ
親友の「加山怜」。彼女を探すことが大きな目的となる
「菊地光」。彼女の指示で、生き残りのための戦いを行なっていく
最初の拠点となる遊園地。様々な施設がある

 「感染×少女」は、ゾンビに覆われた世界で、生き抜くために戦う少女達の物語が描かれる。プレーヤーはまず、自分の分身たる“少女”を作成する。プレーヤーキャラクターのタイプは3種類。刀を使うバランスタイプ型、銃を使う遠距離型、チェーンソーを使う近接タイプとなる。

 主人公は女性でキャラクターグラフィックスはタイプで固定されている。剣型は凛々しいタイプの美少女で、銃タイプは幼い感じの勝ち気な少女、チェーンソータイプはかなりヤンキーっぽい感じ。名前は自由に設定でき、ランダムでの設定も可能だ。「感染×少女」ではパーティを組んで戦っていくが、メンバーは徐々に増えていく形になる。遠距離型のキャラクターの盾となる近距離型を仲間に加えるといった、キャラクターのバランスを考えての編成を行なっていく。

 「感染×少女」でプレーヤーは謎だらけの状況に置かれる。プレーヤーキャラクターは親友の「加山怜」と学校で会う約束をしていた。しかしいきなり“何か”が起こり、気絶してしまい、気がつくと「菊地光」という女性に助けられている。そして街の人々がゾンビに変わってしまい、生きている人間を襲っていること、生き残った人間は街で他の地域と分断され、ゾンビと戦いながら生き残っていることを知る。菊地光はとにかく何人かを助け、廃墟と化してしまった遊園地に立てこもっているというのだ。

 主人公は菊地光の助言のまま武器を持ち、ゾンビと戦っていく。仲間は美少女ばかりで、敵は元美少女のゾンビが多めというかなり突飛でアクの強い世界観だ。美少女が多い世界だが、限られた資源を人間同士で奪いあったり、時には非常な決断もしなくてはならないという、シリアスでハードなストーリーが展開していくようだ。主人公はまったく未来に希望が持てない状況で、生き残るために仲間と共に血みどろの戦いを繰り広げていくこととなる。

 ゲーム的な側面では、パーティバランスを考え、メンバーを揃え、強化していくのが楽しい作品となる。各キャラクターは「武術部」、「剣道部」、「化学部」といった職業が設定されていて、戦い方が異なる。各キャラクターの防具や武器を強化できるだけでなく、“訓練”によってステータスをアップさせる事ができる。パーティは最大5人まで組むことができ、フレンドの主人公を助っ人に入れることも可能。ソーシャルゲーム的なアプローチも行なわれている。

 キャラクターは基本的に立っている姿のグラフィックスのみだが、戦闘に合わせて右にスライドしたり、揺れたり、動きを感じさせる演出が入る。何回か攻撃すると必殺技ゲージが貯まり、カットシーンが入る攻撃ができる。今回チェーンソーを使ったのだが、「ギャイーン」という感じの音が出て、バリバリと敵を切り裂く演出と共に、敵グラフィックスが真っ赤に染まる。こういった演出はスキップもできるが、必殺技用の凝った背景もあり楽しい要素だ。敵に関しては美少女や美女だけでなく、くたびれたサラリーマンのオジサン風のゾンビや、太ったオバサン風のキャラクターなどもいたりする。

 ゲームは基本的にクエストを受け、対応する敵を倒していくことで進行する。生き残りを賭けて戦っていくメインストーリーでは強いボスが立ちはだかる。敵と戦うのに重要となるのが陣形だ。敵やこちらの攻撃には直線上の敵にダメージを与えたり、範囲攻撃をしてきたりする。また陣形によってはボーナスが生じる場合もある。強いボスには陣形を考えたり、メンバーを工夫したりする必要もある。ゲーム性の高さも本作の魅力だ。

【スクリーンショット】
クエストを進めることで、強化システムなどゲームの基本が学べる
シナリオでは強力なゾンビと戦うことも

 各キャラクターは戦闘を重ねることでレベルアップして成長していく。装備は合成していくことでも強化できる。ゲーム内マネーを使った「訓練」で集中的にステータスアップをさせることも可能だ。さらに一緒に戦うほど親密度が上がり強くなっていく。

 プレーヤーキャラクターには“戦技”という必殺技が設定されていて、こちらも強くすることができる。戦技は強化によってエフェクトも変わる。このようにキャラクターに多彩な強化要素が盛りこまれているのが本作の大きな特徴だという。そして禁断の“ドーピング”という要素がある。薬物を使ってまで、キャラクターを強化できるという。

 他のプレーヤーと対戦もできる“競技場”もある。ここでは自分に近い他のプレーヤーに挑戦することができる。戦闘は登録しておいた陣形で行なわれ、結果によって報酬が変わってくる。また、リアルタイム要素もある。イベントボスと戦う「デイリーイベント」では“協力プレイ”ができ、プレーヤーが助っ人を要請するとリアルタイムでログインしている他のプレーヤーに情報が伝わり、ここで協力を得ることができる。ブラウザゲームながら、リアルタイム性も盛り込まれている。こちらは1日1回挑戦できる。

 「競技場」というコンテンツでは他のプレーヤーキャラクターと対戦ができる。自分もふくめランキングに登録されており、この戦いではキャラクターのスキルや、陣形が重要で、相手の陣形はわからない状態で挑戦していく形になる。自分も競技場に出す陣形を登録しておくことが可能だ。またログオフしておくことで“休息時間”となり次にログインした時に経験値ボーナスが得られる。

 仲間はゲーム内マネーで雇っていく形になり、ガチャで集めるというタイプではない。ソーシャルカードゲームのようなガチャ偏重の形ではなく、クエストやディリーイベントを進め、NPCと交流することでゲーム内マネーを稼いでいくのが基本的なゲームプレイとなるという。ゲームでは“行動力”が設定されており、何かアクションをすると消費されていく。時間をおくことで行動力は回復していくが、課金アイテムの「ダイヤ」を使うことで行動力の回復や、武器強化の確率の上昇などができる。

 「感染×少女」は開発は台湾のスタジオだが、ガマニアは日本でも開発チームを立ち上げ、リソースなども日本側で管理し、台湾とは全く別な方向性を持ってゲームを進めていくという。この日本オリジナルの要素は、“ゾンビもの”に強い思い入れを持つ生天目氏が自身の“ゾンビへの愛”を注ぎ込んでいくという。インタビューでは今後の方向性と共に、生天目氏の“愛”についても聞いてみた。

【スクリーンショット】
装備を整え、仲間を加え、陣形を組んで戦力を強化していく。仲間はゲームを進めるごとに増えていき、最大5人のパーティが組める
戦闘ではエフェクトも入り、派手だ

(勝田哲也)