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生天目“ゾンビ”ディレクターが語る「感染×少女」の魅力
少女を犠牲にしてでも強さを目指す。シリアスでハードで、“残酷な”ゲームに!
(2014/5/28 00:00)
少女を犠牲にしてでも強さを目指す。シリアスでハードで、“残酷な”ゲームに!
――生天目さんが本作を担当することとなった経緯を教えてください。
生天目氏: ガマニアでブラウザゲームを担当することになったんですが、この作品に抜擢されたのは、「ゾンビ」が好きだからです。ゾンビとの出会いはテレビでやっていったジョージ・A・ロメロ監督作品の「ゾンビ」です。父親が見ていたのを横から見てたんですが、もう怖くて。夜も眠れなくなった記憶があります。
ゲームではなんと言ってもカプコンの「バイオハザード」の1作目、冒頭のシーンですね。ゾンビが振り返るシーンにしびれました。そこから様々なゲームをプレイするようになりました。それでも最初の「バイオハザード」が最高ですね。最初のシーンが怖いですし、ゲームの操作にも慣れてなくて、大声上げて逃げ惑って親に怒られました。あのときの怖さは今でも記憶に残っています。
――ゾンビの魅力ってどこでしょう?
生天目氏: 最近のゾンビは足が速いものも多いんですが、やはり初期の、ズルリ、ズルリと迫ってくるのがいいと思うんですよ。「バイオハザード」はカメラワークと、遠くで聞こえる足跡と、息づかいが近づいてくる描写が秀逸でした。そして死なないこと、数で襲ってくる感じ、警察などが無力な感じなども良いと思います。
――そのあこがれのゾンビになれた感想は?
生天目氏: 人生でこういったことが味わえるとは思っていなかったので、感動しています。さっきから色々ポーズをとったりしています。ホントはこの姿で外に行きたかったんですが、それでは警察に捕まってしまうので、止められました(笑)。
――そのゾンビ好きなセンスが、本作ではどのように活かされているのでしょうか?
生天目氏: ガマニアはここ最近美少女を扱っていた作品が多かったのですが、「感染×少女」はシリアスでハードな世界観です。“死ぬ、殺す”という表現も隠さず使おうという方向性で開発を進めています。
また、今は実装されていないのですが、今後の展望としては仲間キャラクターが展開によって本当に失われてしまうというのもテーマとしてはありなのかと思っています。緊張感のあるシステム、感染、ウィルスといったキーワードのアップデートも考えていて、台湾でサービスされている原作とは違ったゲームにしていきたいと思っています。
いけるところまで、ホラーテイストで突っ走りたい。登場する女の子はかわいらしいのですが、世界は地獄だ、という形にしていきたいです。仲間である女の子も油断をするといなくなってしまうような、緊張感と恐怖のあるゲームにしていきたいですね。
――今後のスケジュールを教えてください。
生天目氏: DMM.comさんのプラットフォームで5月29日より正式サービスを行なっていきます。ソロでプレイできる要素が多く、どこまでもキャラクターを強化できるゲームですので、ガンガン育てていただければと思っています。
女の子が化け物と戦っていかなくてはいけない世界ですから、なりふり構ってはいられません、あらゆる手段でキャラクターを強化していって欲しいと思います。シリアスでハードで、“残酷な”ゲームにしていきたい、他のゲームと違って、選択の決断に痛みを伴うような、強さを得るために何かを失うようなゲームにしたい、攻めていきたいと思っています。
――PKのような、プレーヤー同士が争う要素はどうですか?
生天目氏: 自分との葛藤がゲームの中心になるかなと。強さを得るため、女の子の外見が変わってしまったり、戦いで失われてしまうような事もありうるゲームにしたい。そのために開発担当で密に連絡を取り合い、コンセプトのはっきりしたゲームにしていきたいと思っています。
ストーリーもハードなんです。ゾンビに囲まれる世界ですが、人間同士の争いも激しいものになります。食料や物資を巡っての争いが繰り広げられていきます。本作は1つの街を舞台にしているのですが、生き残りの人達がいるんです。「最も怖いのは悪意を持った人間」というところも見せていきたいと思います。
――「感染×少女」は日本で開発チームを持つんですね。
生天目氏: 台湾からリソースをもらった上で、日本の開発チームにより、台湾とは全く別なゲームとしてサービスしていきます。ストーリーなども台湾とは異なるものを入れ、開発チームと運営側でがっちりタッグを組んで、コンセプトをはっきりしたゲームにしていきたいです。
台湾でのゲームに関しては、向こうのアップデートからいいものをチョイスして実装するところもありますが、基本的には日本独自のコンテンツ開発となっていきます。現在入っているメインストーリーは台湾版と同じですが、今後は変わっていくかもしれません。今のところは外伝などで提示していく予定です。緊張感のある、ダークなストーリーであり、私達日本チームの考える「ゾンビゲーム」を提示して行ければと思っています。
――ゾンビへの想いを最大限に活かし、シリアスでダークな世界観を前面に押す日本オリジナルのゲームにしていきたいということですね。
生天目氏: さらに、本作の大きな特徴である「強化」はさらに突き詰め、もっとプレーヤーが選択しながらキャラクターを強くしていく方向にしたいです。また、プレーヤーの意見を取り入れて積極的なアップデートを行なっていきます。早い段階で、プレーヤーに問いかけ、その結果をゲームに反映するような形にしたいです。
ダークでハードな独自性を持ったゲームにしていきたいです。これまでのガマニアのゲームとは異なった方向性、スタイルで勝負していきたいです。よろしくお願いします。
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