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DMM/ガマニア、ブラウザゲーム「感染×少女」を正式発表
“ゾンビ×美少女”のオンラインアドベンチャーRPG
(2014/4/30 16:52)
ガマニアデジタルエンターテインメントは、「末日少女(仮)」として発表していたブラウザゲームの正式タイトルを「感染×少女」に決定し、DMM.comを通じて日本でサービスすることを明らかにした。これに合わせてティザーサイトもオープンし、5月1日15時より事前登録の募集を開始する。サービススケジュールは、βテスト、正式サービス共に5月を予定し、ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。
「感染×少女」は、ガマニアが2月に「末日少女(仮)」の仮タイトルで発表した、ゾンビと美少女を掛け合わせた異色のアドベンチャーRPG。
ガマニアは、2月にインタビューでスマートフォン向けのゲームアプリを強化することを発表したばかりだが、本作は今時珍しいブラウザ向けのゲームとなっており、現時点ではスマートフォンに対応する計画もないという。ブラウザゲームにこだわる理由は表示解像度の広さだという。スマートフォン向けに最適化すると1画面内に表示できる情報が限られてしまうため、あえてブラウザゲームを選択したという。日本ではネイティブアプリ全盛の時代を迎えているが、このあたりはいかにも台湾メーカーらしい判断と言えそうだ。
ゲームの開発は、台湾Gamania内の開発チームが担当し、台湾では2013年8月から正式サービスが始まっている。日本サービスに際してタイトルを変える理由は、「末日少女」だと、中国語では「世界終末日の少女」というニュアンスになるのに対し、日本語では単なる「最後の日の少女」となり、タイトルとしてパンチが弱いという点と、「感染×少女」は企画開発を日本に置き、日本独自のアップデートを実施して、台湾サービスとは一線を画するため、両者の違いを明確に宣言するという2つの意味があるという。
日本サービスにあたっては、テキストのローカライズはもちろんのこと、日本独自の吹き替えも実施。イラストやビジュアルについてはもともと日本向けをイメージしているため、そのまま利用するものの、新規ビジュアルについては日本のイラストレーターやデザイナーを起用する方針だ。
ゲームのストーリーは、21XX年に東京湾に浮かぶ人工都市「渚輪区」を舞台に、突如蔓延したウィルスによって人々がゾンビ化してしまった街で、なぜかウィルスの空気感染から免れた少女たちを中心に展開していく。多くの人々がウィルスの空気感染によってゾンビ化していくなかで、一定年齢層の少女だけは空気感染から免れるようになっており、彼女たちは街の各地で身を寄せ合うように暮らしていたものの、食料や水が尽きてくるにつれて、互いに物資を奪い合うようになる、という「漂流教室」のような世界観になっている。主人公は生き残った少女に助けられて遊園地に避難し、はぐれてしまった親友を探し、この街から脱出するために奔走していくことになる。
このゲームでは、主人公として3人のメインキャラクターから1人を選ぶことになる。刀を携えた長髪の美女「白石薫」、あどけなさが残る顔立ちで両手銃を操る「波間七海」、某アクションゲームのヒロインを彷彿とさせるチェーンソーガール「銀鏡雪華」。ゲームではこの主人公を軸に、最大4人のパートナーを加えて、ゾンビ達と死闘を繰り広げていくことになる。ゾンビ化したキャラクターは、血まみれで、顔かたちが崩れ、まさにホラーそのものだ。
ゲームとしては、キャラクターを集めてデッキを組み、多種多様なクエストを通じてゾンビと戦っていくRPGとなる。バトルは自動進行となっており、キャラクターの選択と陣形が勝負を決める。クエストを始める度にAPを消費し、APは時間によって回復する。
ゾンビ戦では、配置をどうするかによって様々な駆け引きの要素があり、レベル差を克服する戦いも可能だという。バトルは、ゾンビと戦うPvEのほかに、レイドボスとの戦いも用意されており、こちらは主人公とパートナーの2人を1組に、フレンドの2組を加えて6人で強力なボスに挑むことができる。そのほか、プレーヤー同士が戦うPvPも用意されるという。
パートナーキャラクターは10数名ほど用意されており、1度に所持できるのは9人まで、戦闘に参加させられるのは主人公含めて5人となる。これらキャラクターの育成要素もウリのひとつで、ゾンビゲーらしく薬物を使ったドーピングや、集めた設計図による武器や防具の強化。ゲームに登場するキャラクターを描いたキャラクターカードを集めることで、ステータスを大幅に上げることができるという。
これらパートナーキャラクターは、ダメージを受けることでウィルスに感染し、ゾンビ予備軍になるという展開も計画しているようで、ゾンビ化を防ぐためにワクチンを手に入れるというギミックもあるようだ。ガマニアにしては比較的シリアスでダークなゲームだが、自キャラクターはダメージを受けると、3段階で衣服が破けるなど、若干のお色気要素もある。
日本サービスでは、レベルキャップの開放や新規キャラクターの追加など台湾で実施されてきたアップデートのほかに、日本独自のアップデートも実施していきたいと考えているという。ゾンビファン、美少女ファンはぜひ5月に実施されるβテストに参加してみてはいかがだろうか。