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【特別企画】「新生FFXIV」真リヴァイアサン討滅戦“言い訳乙”レポート

そして私も参戦してみた。難易度ほどほど、ギミック豊富でプレイして楽しい蛮神戦

そして私も参戦してみた。難易度ほどほど、ギミック豊富でプレイして楽しい蛮神戦

「真リヴァイアサン討滅戦」バトルシーン
ステージが傾いて詠唱が中断させられてしまう。キャスターにはこれがかなり痛い
迅速魔や神速魔等を駆使してしっかり詠唱を成功させたい

 で、本題の「真リヴァイアサン討滅戦」である。今回、「善王モグル・モグXII世討滅戦」での経験が考慮されたのかどうかはわからないが、「真リヴァイアサン討滅戦」はかなり易しい難易度に調整されていた。ギミックの多さという点では、「極蛮神戦」をしのぐ多彩さを誇るが、ギミックがわかっていてなお自分がクリアする姿が想像できないというような難易度ではなく、難易度的にはひょっとしたら「真蛮神戦」以下かもしれない。

 というのも、真タイタン戦のような即死ギミックは皆無だし、真ガルーダ戦のように各ギミックと全体の流れを理解しないとまともに削れないというようなこともない。せいぜい、真イフリートの炎獄の楔以降の波状攻撃ぐらいというところで、“真イフリート戦ぐらいの難易度かな”というのが正直な所だ。全滅するとしたら、せいぜい中盤に繰り出してくる全滅攻撃ぐらいだろうか。アイテムレベル85を超えるようなコアユーザーは事前の情報が無くても全員初見でクリアできると思う。

 それでは真リヴァイアサン討滅戦で追求されているのは何かというと、8人バトルの楽しさだ。海上で戦うということ自体がワクワクさせられるが、バトル中のギミックが非常に凝っており、「新生FFXIV」の8人パーティバトルの楽しさがギュッと凝縮されている。リヴァイアサン戦で追加された新しいギミックは、“ステージが動く”ということだ。リヴァイアサンの動きに合わせて、それこそ酔ってしまう人も出るかもしれないと思うぐらい激しく揺れる。これは非常に楽しい新たなバトル体験だ。

 白魔道士でプレイしたときは、ステージのどこに身を置いていいかわからず、誰がどこにいてもヒールが届くように中央に位置して戦ったが、これは大体において正しい判断と言えそうだった。ただ、前述のステージが動くギミックと、避けなければならない技が存在するため、定期的に立ち位置を変える必要がある。

 ヒーラーにとっては、リヴァイアサンがアクションを起こす度に詠唱が中断させられるのがやっかいだし、静かになったと思いきや、今度はサハギンが海中から飛び出して回復の邪魔をしてきたり、リヴァイアサン本体から狙われたりと息つく暇も無い。

 と、こう書くと結構難しそうだが、先述したように即死ギミックや大ダメージを食らう技はほとんどないため、ギミックへの対処さえしっかりできれば仕事をこなすのはそれほど難しくない。ほかにも何か大事な書き漏らしがあるような気がしなくもないが、討滅戦では敬遠されがちな、メディカラやリジェネを使っても後悔するような事態にはならなかったし、詠唱中断は即“味方の死”を意味するというほどシビアでもない。

 今回はアディショナルアクションなしで試したので使用できなかったが、詠唱を確実に実行するために「迅速魔」は必須だし、サハギン対策として「堅実魔」も欲しいところ。これらがあればもっと楽にクリアできるだろう。あとはリヴァイアサンの動きに対応したり、サハギンから逃げるために、「スプリント」コマンドも使いやすいところに置いておきたい。リヴァイアサン戦では、舞台が動きまくる中での詠唱というのがキャスターとして大きく試されるポイントになる。

 ナイトでは、メインタンクとしてリヴァイアサン本体のターゲットを取った。サブの場合は、本体の向かいに出現する巨大な尻尾と戦うことになる。ナイトの仕事は、1つ目がリヴァイアサンの攻撃が他に漏れないようにしっかりターゲットを固定することと、2つ目が途中何度か出現するサハギンたちの攻撃からヒーラーを守ること。

 そして3点目が1番重要で、蛮神戦お馴染みの全体攻撃に対する対処法となる。ここはネタバレになるのであえて詳細は伏せておきたいが、タンクとしてはいくつかのアプローチがありそうで、悩むことになりそうだ。

 なお、今回DPSではプレイしていないため、推測になるが、リミットブレイクの使いどころがポイントになると感じた。

 筆者は幸か不幸かベンチスタートだったため、蛮神リヴァイアサンの動き、各ロールの立ち回りをじっくり学ぶことができた。後ろで見ながら感じたのは、初見殺しのギミックが入る「新生FFXIV」には、やはり観戦モードが欲しいということだ。筆者を含めたエンドコンテンツにギリギリ手が届かないような一般的なプレーヤーが、コンテンツファインダーで1番恐れているのは、パッチ2.1以前で言えば、無言で全滅を繰り返すパターン。パッチ2.1以降で言えば、初回から立て続けに派手に全滅してギブアップ投票が始まってしまうパターンだ。その原因は自分であるかどうかに関わらず、あまり見たい風景では無く、物理的精神的に余裕がないとコンテンツそのものをついつい敬遠しがちである。

 しかし、今回のように、自分がチャレンジする前に観戦できると、初見でも必要最低限の立ち回りは学べるし、蛮神の基本的な動きも事前に把握できるため、自信を持って本番に臨むことができる。ネットに上がっている動画や、PS4のシェア機能など、徐々にそうした環境は整いつつあるが、コンテンツファインダーに「参戦」するのではなく、その前段階として「観戦」する機能があったら、野良で参加する際の「初見です(どきどき……)」の高いハードルが少しは下がるのではないかと思う。1回でバシッと勝てると、言い訳もしなくていいし、気分良いし、とにかく最高である(笑)。

 「真リヴァイアサン討滅戦」は、パッチ2.2ストーリーのハイライトとしても、純粋なバトルコンテンツとしても、そしてゲームとしての難易度調整面でも非常に良くできており、高く評価される蛮神戦になると思う。報酬として「戦記」トークンが10獲得できるので、お手軽な戦記集めという点でも人気を集めるかもしれない。

 その一方で、覚悟しなければならないのは、同時実装される「極リヴァイアサン討滅戦」が無茶苦茶に難しくなるであろうことだ。今回「極」については、意図的に試遊不可となっていたため、おそらく他の「極蛮神戦」と同じようにギミック不明のままパッチ2.2実装日を迎える可能性が高い。

 「極リヴァイアサン討滅戦」で採用されるギミックについて、「真」を何度か繰り返しプレイした立場から、いくつか確信に近い推測があるが、吉田氏の意思を尊重してあえて触れないでおきたい。推測が間違っていなければ、「極タイタン戦」がヌルいと思えるような即死ギミック満載の凶悪な難易度になるのではないかと思う。というわけで、私のような一般ゲーマーは「真」を、「極蛮神戦」をガンガン回れるコアゲーマーは「極」をそれぞれ楽しみにしておくといいだろう。筆者も「真」を楽しみながら、将来的には「極」に挑戦できるようにさらに腕を磨いていきたい。

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(中村聖司)