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【Gamescom 2013】3大プラットフォーマーが揃い、来場者34万人以上の大盛況
ヨーロッパのエマージング市場からもゲーム文化が育ちつつある
(2013/8/27 00:00)
ヨーロッパのエマージング市場からもゲーム文化が育ちつつある
21日から23日まで設けられたビジネスブースでは、主要なメーカーのインタビューやプレス向けの試遊会が行なわれた。他にもビジネスブースには大小さまざまなメーカーや団体が出展しており、情報提供やプレゼンテーションを行なっていた。
その中でも自国のゲーム産業をプロモートする各国のブースでは、トルコ、メキシコ、ロシア、スペイン、オランダ、ポーランド、オーストリア、エストニア、コスタリカなどたくさんの国から様々なゲームメーカーや、ゲームの周辺機器、ペイメントサービスなどを行なう業者が参加した。
中にはIran National Foundation of Computer Gamesがサポートするゲームのデモを紹介していたり、11月18日、19日に開催される「Dubai World Game Expo」のブースがあったりと、これまであまりゲームの市場として見られていなかった中東地域からも参加があり、どんどんゲーム文化が育って来ているのを感じた。ドバイのエキスポは、ブラウザゲームやオンラインゲームが主流で今年が6回目だという。世界のカジュアルゲームのブームとともに、毎年規模を拡大していている。ちなみに昨年のエキスポには、スクウェア・エニックスやコナミ、グリーなども参加している。
そういえば、筆者が行列に並んでいる時に、周囲で同じように待っている若者がドイツ語化された日本語漫画を読んでいるのを見かけた。そこでどんな風に売られているのかいくつかの書店を覗いてみたところ、ケルンが都会だからかもしれないが、新刊コーナーまである立派な日本の漫画コーナーを完備している書店がたくさんあった。ヨーロッパでは、フランスを中心にバンド・デシネという伝統的な漫画文化があり、漫画はアートの1ジャンルとして一定の地位を獲得している。そのため、他の地域に比べて漫画を読むということに抵抗がない人が多いのだろう。
「Gamescom 2013」ではゲームキャラだけではなく、「NARUTO」や「ワンピース」、「初音ミク」などたくさんのコスプレーヤーが、思い思いのキャラクターに扮して楽しんでいた。もちろん、「WoW」や「スターウォーズ」など日本とは関係のないコスプレも多いのだが、地球の反対側の国でこれだけ影響力を持つことができる日本の文化に、日本人はもっと誇りを持ってもいいのではないかと思う。
ともあれ、年々参加者が増えて、待ち時間も増えているのだろうか椅子を持って参加している人が多く、だんだんとケルンスタイルとでも言うべきものができつつあると思う。期間中は街のあちこちにゲームのポスターが貼られ、夜まで続く賑やかなイベントが開催され、夏の終わりを彩る一大イベントとしてこれからも発展していきそうな雰囲気の「Gamescom 2013」。ゲーム業界の中でも、さらに重要な位置づけのイベントになっていきそうだ。