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【E3 2013】「スクエニChan! in E3」に吉田氏と市村氏がゲスト出演

「FFXIV: 新生エオルゼア」と新作アプリ「BLOODMASQUE」をアピール

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 株式会社スクウェア・エニックスは、公式WEBラジオ「スクエニChan!」の「E3 2013」バージョン、「スクエニChan! in E3」をE3会場にある特設スタジオから生放送した。この番組は、声優の安元洋貴さんをメインパーソナリティに、スクエニの開発者をゲストに呼んで話を聞くというもの。

 日本時間で12日の深夜に開催された第2回目の放送には、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下、FFXIV: 新生エオルゼア)」のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、「超速変形ジャイロゼッター アルバロスの翼」の発売を控えたプロデューサーの市村龍太郎氏が登場。市村氏は、新作のiOS用アプリ「BLOODMASQUE(ブラッドマスク)」を発表した。

吉田氏の使用キャラは黒魔同士のララフェル予定

吉田氏が新規のファンに向けて「FFXIV: 新生エオルゼア」をアピール
安元さんが声を担当しているNPCラウバーン・アルディン

 最初に登場した吉田氏は、改めてあまりMMORPGになじみのないファンに向けて「FFXIV: 新生エオルゼア」をアピールした。もともとハドソンにいたという吉田氏は、「ボンバーマン」や「天外魔境」からゲーム開発者のキャリアをスタート、スクエニでは「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」のリードプランナーや「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」などを経て、「FFXIV: 新生エオルゼア」に携わることとなった。
 安元さんが「E3 2013」で発表したトレーラーについて言及したところ、今回のトレーラーは「プレイしたくなるようなものを実機の映像にこだわって作りました」と語った。その理由は、北米でもMMORPGというと敬遠する人もいるため、「心配しなくてもいつものFFですよ」とアピールするためなのだそうだ。現地のメディアの反応は上々らしい。

 ちなみに安元氏は「FFXIV: 新生エオルゼア」で、ウルダハのグランドカンパニー「不滅隊」の党首ラウバーン・アルディンの声を担当している。ほかの2国の党首は女性なので、「ゴリマッチョの国にも来てくれ」と安元さん。「ラウバーンは意外といろんな表情を見せるので、楽しみにしてください」と吉田氏もオススメだ。

 そんな吉田氏の推し種族はミコッテ。しかし自分で使うのは、身長の小ささを対人戦で生かしやすいララフェルだそうだ。「黒魔道士のララフェルで、見えない位置から魔法を打ちまくりです」とヘビーゲーマーらしい一面を覗かせていた。

 安元氏は現地でPS3版とWIN版が並んでいるのを見て、クオリティに差がないことに驚いたそうだ。吉田氏は「リビングでMMORPGがプレイできるのは本当に少ないと思うのです。パッケージの値段を下げさせてもらっているので、両方買って、リビングではPS3で、がっつりやりたい時にはWIN版でという遊び方もできますよ」と語っていた。

 「E3」終了後も発売日まで世界各地のイベントに出展予定がある。7月にはフランスの「ジャパン エキスポ」、8月の発売直前にはドイツのgamescomがある。その後、日本でもなんらかのローンチイベントがあるようだ。その翌日にはシアトルで開催されるゲームイベント「PAX Prime」に出た後、東京ゲームショウで締めくくることになる。

 最後に吉田氏がPS3版のファンに対してメッセージを送った。「PS3版は発表させていただいてから、本当に長くお待たせしてしまいました。それだけお待たせしたぶんすごいゲームにしたつもりなので、ぜひこの夏に見ていただきたいです」。

プレーヤーの顔を撮影したキャラでヴァンパイアと戦う「BLOODMASQUE」

市村氏はiPadを持参して、実機での体験プレイを披露した
撮影した顔でキャラクターを作っていく

 市村氏は、新作のiOS用モバイルアプリ「BLOODMASQUE」を持って登場した。「BLOODMASQUE」はヴァンパイアに支配された19世紀末のパリで、人類を守るために戦うハーフヴァンパイアの物語。Unreal Engineを使ったゴージャスな画面で、簡単な操作で派手なアクションが楽しめる。配信日は2013年の夏予定。

 市村氏と吉田氏は「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」のユーザーイベントで、魔界からの使者ダリーとジョリーを演じた仲。ちなみにダリーは、吉田氏がすぐに「だりー」という口癖から、「ジョリー」は市村氏のひげがジョリジョリしていたから、というのが名づけの理由だそうだ。

 もともと「Infinity Blade」(Chair Entertainment)に大きなショックを受けた市村氏が、これは悔しいとジェラシーを感じて作り始めたという本作。原型の設計作りには吉田氏も参加しているそうだ。

 番組では、プレーヤーの顔を撮影してキャラメイクができるという本作の大きな特徴を、実際に安元さんが自分の顔をしたキャラクターを作ることで体験した。顔の撮影モードに入ると画面にテンプレートが表示されるので、そこに合わせてタブレットのカメラで顔を撮影する。種類は普通の顔、喜んでいる顔、怒っている顔の3つ。それぞれ、サイズや色を調整した後、今度はその顔につける髪形や髪の色を選択することで、自分の顔をしたオリジナルのキャラクターが作成できる。

 さらに、同じように友達の顔でもキャラクターを作ることができ、その友達をNPCとして従えて共に戦うことができる。今回は、安元さんのキャラに、吉田氏と市村氏の顔で作ったヨシピーとイッチーという3人のキャラクターで、比較的簡単に倒せるヴァンパイアとの戦いを体験した。タップで攻撃、左右へのフリックで回避という簡単な操作ながら、コンボを組み合わせたり、必殺技を出したりと奥深い戦闘が楽しめる。

 勝利すると、キャラクターが先ほど撮影したいい笑顔を見せてくれる。経験値は、ヴァンパイアから奪った血液の量で表現されており、一緒に戦った友達にも分けることができる。また、勝利した画面をスクリーンショットで撮影して、SNSにアップロードすることも可能だ。

 最後に市村氏が「ユニークなフィーチャーを入れてはいるものの、スクウェア・エニックスが誇る最高クオリティのグラフィックスと音楽にもすごくこだわりがあって、ハリウッドで生録音をしています。徹底的に追求して作ったアプリです。配信が始まったらぜひ遊んでください」とファンに向けてメッセージを語った。

【「BLOODMASQUE」ミッションの様子】
一緒に戦う友達を選ぶ
イベントシーンの後、ヴァンパイアとの戦闘が始まる
タップで攻撃、フリックで回避する
ゲージがたまると、必殺技を出せる
友達からの援護攻撃
勝利すると、3人でいい笑顔を見せてくれる
とどめを刺した杭に残るヴァンパイアの血液量が経験値となる
一緒に戦ってくれた友達にも血液を送れる。「いいね」ボタンも

(石井聡)