【東京ゲームショウ2012 特別レポート】

KONAMIブースイベントレポートその1
小島プロダクションラインナップステージ
小島プロ関連タイトルの新情報を続々と発表!


開催期間:9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
    無料(小学生以下)
    前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)


 東京ゲームショウの初日となった20日、KONAMIブースでは、「メタルギア」シリーズをはじめ、さまざまな人気タイトルを世に送り出してきた小島プロダクションの最新タイトルを紹介する「小島プロダクションラインナップステージ」が行なわれた。

 本イベントでは、先日行なわれた「メタルギア」シリーズの25周年を記念して行なわれたイベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」の模様の紹介からはじまり、KONAMIブースで体験プレイ可能な、プレイステーション 3「METAL GEAR RISING REVENGEANCE」(以下、「MGR」)、GREEで配信予定のソーシャルゲーム「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」、PS3 / Xbox 360「ZONE OF THE ENDERS HD EDITION」の最新情報が満載のステージとなっていた。

 本稿では、これらの最新情報を中心に、本ステージの模様をダイジェストでお伝えしていこう。




■ 「METAL GEAR SOLID」の映画化についてファンに報告
  「メタルギア」のTwitterアプリなど新たな展開も発表

株式会社コナミデジタルエンタテインメント執行役員(EVP)小島プロダクション監督の小島秀夫氏(写真中央)と女優の菊地由美さん(写真右)が登場

 イベントが開始されて最初にステージに登場したのは、小島プロダクションの監督である小島秀夫氏と、「メタルギア」シリーズで数々のキャラクターを演じたことでおなじみの菊地由美さん。2人はまず、先日行なわれた「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」の中から「METAL GEAR SOLID」のハリウッドでの映画化について報告した。

 また、同イベントで初めて紹介された小島プロダクションが制作しているゲームエンジンである「FOX ENGINE」で制作されている「METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES」のムービーも紹介した。小島氏は「『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』では、オープンワールドのゲームでも『これくらいのグラフィックス表現はでますよ』という基準を作りたい」と意気込みを語っていた。

 そのほか、新情報として「METAL GEAR SOLID 3」のノベライズ化が行なわれることや、「メタルギア」シリーズの世界観をふんだんに取り入れたTwitterアプリを開発していることなども発表されている。


「メタルギア」シリーズの中でも評価の高い「METAL GEAR SOLID 3」のノベライズ化が発表された「メタルギア」の世界観が楽しめるTwitterアプリ「METAL GEAR TW」。「メタルギア」シリーズに登場するキャラクターたちの名言データベースや、ステルスモード、同アプリを使用している人にのみ見えるカムフラモードなど、機能も充実

(C)Konami Digital Entertainment



■ 「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」ステージ
  「メタルギア」シリーズ初のソーシャルゲームの特徴を紹介

「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」のプロデューサーである、株式会社コナミデジタルエンタテインメント小島プロダクションの岡村憲明氏

 続いて行なわれたのは、シリーズ初のソーシャルゲーム化ということで話題となった「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」の紹介ステージ。このステージでは、プロデューサーである岡村憲明氏が登場して、「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」の魅力について、小島監督らとトークを繰り広げていった。

 岡村氏によると、「METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS」では「MGS」シリーズからタイトルごとの垣根を越えて多数のキャラクターが登場するほか、Unityエンジンを採用したことにより、3Dポリゴンを使ったソーシャルゲーム離れしたグラフィックスとなっていること、「MGS PEACE WALKER」のように仲間を集めたり、マザーベースを発展させていく楽しみ方ができることなどが紹介された。

 それでいながら、ゲームの進行はソーシャルゲームのような簡単操作になっていることや、カードを合体させて強化できたり、ほかのプレーヤーとフレンド登録できることなど、ソーシャルゲームではおなじみの要素を紹介。

 最後に岡村氏は、稼働開始時期について本年度中を目指していることを発表し、「皆さんお持ちのスマートフォンでいつでもできる『メタルギア』です。電車の中とかでもできる『メタルギア』ですので、楽しんでください」と、会場を訪れた「メタルギア」ファンに向けてメッセージを送っていた。


(C)Konami Digital Entertainment / GREE



■ 「MGR」ステージでは2人のプロデューサーが登場
  新ムービーの公開や主要キャラクターのキャストを発表

株式会社コナミデジタルエンタテインメント小島プロダクションプロデューサーの是角有二氏(写真左)と株式会社プラチナゲームズプロデューサーの稲葉敦志氏(写真右)

 続いて行なわれた「MGR」のステージでは、小島プロダクションの是角有二氏と、開発を担当したプラチナゲームズの稲葉敦志氏の両プロデューサーが登場。

 まず最初に紹介されたのは、TGSで初公開となるトレーラームービー。このムービーの中では、新たなボスと思われる敵キャラクターとの戦闘シーンや、雷電が小月光をハッキングして乗っ取り操作する場面などが確認できた。稲葉氏は「MGR」の大きな特徴の1つである自由切断について「もともと何でも斬れる、どのようにも斬れるというコンセプトなので、極力制限を廃して、いろいろなものを自分の思いのままに斬る気持ちよさというのを表現したかったんですね。またミサイルの雨のようなシーンでも、今回の雷電は自分でガンガン向かっていくし、ミサイルだろうがなんだろうが斬れるだろう、それも狙って斬っちゃえ!逃げるんじゃなくて、とにかく前へ前へいってなんでもかんでもぶった斬って敵を倒す、というのをゲーム性の柱にしています」と「MGR」ならではのゲーム性についてアピールしていた。

 次に是角氏は、「敵に見つからない間は、後ろからゆっくりと狙いを定めて斬れる」と「メタルギア」シリーズには欠かせないステルス性に関する要素があることも紹介。また、「小月光は敵としていろいろなバリエーションで登場しますし、ハッキングして自分の意思を小月光の中に組み込んで、小月光は体が小さいので小月光でしか通れない道を通ってミッションを遂行するといった遊びもあります」と要素もあることをアピール。

 続いて「MGR」の新たな発表として、主要キャラクターのキャストの発表が行なわれている。トレーラーにも登場した主人公である雷電の敵キャラクターとなるサイボーグはミストラル、モンスーン、サンダウナーの3人。それぞれ特殊な能力を持っており、雷電を苦しめる存在になりそうだ。


【ミストラル】【モンスーン】【サンダウナー】
デスペラード・エンフォースメント社に所属する女性サイボーグ。サンダウナーと同じく破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)と呼ばれる1人。アルプス山脈から地中海へと吹き下ろす、乾いた北風がその名の由来。武器である《エトランゼ》は鞭のようにしならせることも、硬化させて薙刀のように使用することも可能。
(CV.朴 ロ美) (※ロは、王へんに路)
デスペラード・エンフォースメント社所属。サンダウナー、ミストラルとともに破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)と呼ばれる三人のサイボーグの1人。そのコードネームは季節風、特に東南アジアに雨をもたらす季節風を意味する。磁力を用いて戦術釵《ディストピア》を自在に操るだけでなく、自らのボディパーツを分離させることもできるようだ。
(CV.江原 正士)
デスペラード・エンフォースメント社の実質的なリーダーと目される男。カリフォルニアの熱風「サンダウナー」のコードネームで知られる。一般の契約兵士(コントラクター)とは異なる特別仕様のサイボーグボディを持ち、破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)と呼ばれ怖れられているサイボーグの1人。大型の高周波マチェーテ《ブラッドラスト》を操る二刀流の使い手。
(CV.西田 健)

 そのほか、「METAL GEAR SOLID 4」に登場したサニー役に井上喜久子さんを発表するとともに、雷電をサポートするコートニー役に沢城みゆきさん、ケヴィン役に中村悠一さん、ボリス役に菅生隆之さん、ドクトル役に麦人さんと仲間4人のキャストについても発表されている。

 最後に稲葉氏は「制作も佳境なんですけれども、ものすごい手応えを感じています。大々的に試遊台も出ていますので、ユーザーの皆さんのリアクションを肌で感じて、より良くゲームにフィードバックしてもっともっと遊び応えのあるゲームに仕上げていきたいと思いますので、応援のほうをよろしくお願いいたします」と挨拶。

 是角氏は「ライジングは先ほど申しましたけれども斬ることが気持ちいいゲームを目指しています。体験版のほうでは斬ることが気持ちいいだけでなくて、斬ることで広がる、道を切り拓いたりだとか、『取れなかったアイテムもこう斬れば取れるんだ』といったような斬ることで広がる遊びも入っています。自分なりの遊びを気にしながら遊んでいただけたら嬉しいので、ぜひチャレンジしてください」と「MGR」ならではの遊びをアピールして、「MGR」のステージを締めくくっていた。


「MGR」は「METAL GEAR SOLID 4」より後の物語のため、成長したサニーの演技のサンプルを聴くことができた雷電のサポートをしてくれる4人の仲間たち。「メタルギア」シリーズらしく無線で彼らと連絡をとることもできるこちらはコナミスタイルで予約してTGS会場にいくともらえる特製Tシャツ。欲しい方はこの機会を逃さずに予約してほしい

(C)Konami Digital Entertainment Developed by PlatinumGames Inc



■ 「ZONE OF THE ENDERS HD EDITION」限定版の追加予約開始
  特別アイテムとしてストーリーボードBOOK(絵コンテの書)が追加!!

左側が追加されたアイテムのストーリーボードBOOK(絵コンテの書)

 ラインナップステージの最後を飾るのは「ZONE OF THE ENDERS HD EDITION」。このステージでは予約困難になっていた、限定版プレミアムエディションについて、追加予約がコナミスタイルで行なわれることが発表。さらに限定版の特別アイテムとしてストーリーボードBOOK(絵コンテの書)が追加されることも発表された。

 この追加予約は、ストーリーボードBOOK(絵コンテの書)という新たなるアイテムも追加され、より見逃せない存在となったプレミアムエディションを手に入れるチャンス。欲しいは早めの予約をおすすめしたい。


(C)Konami Digital Entertainment

(2012年 9月 21日)

[Reported by 菅原哲二]