「グラナド・エスパダ ルネッサンス」、5周年記念オフラインパーティーを開催
ユーザーとゲストが密接な交流、次回アップデートは8月23日に実施


8月7日開催

会場:バトゥール東京



 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメントは8月7日、新宿のバトゥール東京にてMMORPG「グラナド・エスパダ ルネッサンス」の5周年記念オフラインパーティーを開催した。

 このイベントでは抽選で選ばれた150人のファンが会場を訪れた。本作を開発するIMC Games代表のキム・ハッキュ氏を始めとして、音楽を手がける作曲家・ピアニストの久保田修氏、キャラクターデザインを手掛けるイラストレーターの小林智美氏がゲストとして登場し、暖かな雰囲気の中、会場で直接ファンと交流が行なわれた。

 オフラインパーティーでは本作の8月23日のアップデート内容に加え、今後の展望が発表され、さらにオフラインイベントでは恒例となっている久保田氏のコンサートも行なわれ、他のタイトルと比べても内容の詰まったイベントとなった。本稿ではその模様をレポートしていきたい。



■ 久保田氏や小林氏とも雑談も! 恒例のコンサートはオーケストラで

HUE代表取締役CEOのキム・ユラ氏
本作の音楽を手がける作曲家・ピアニストの久保田修氏
本作のキャラクターデザインを手掛けるイラストレーターの小林智美氏

 本作は2006年7月に正式サービスをスタートし、今年で5周年を迎えたMMORPGだ。3人のキャラクターを同時に操るという独得なゲーム性を持ち、世界観は大航海時代をイメージしたもので、華美なドレスのキャラクターやマスケット銃を扱うキャラクターが活躍する。

 2010年に行なわれたアップデートで、タイトルを「グラナド・エスパダ ルネッサンス(以下、「GE」)」として、ゲームバランスにも大きく手が加えられた。昨今ではプレーヤー達が2つの勢力に分かれてぶつかりあう大規模PVP「全面派閥戦」もテスト実装されている。今後「全面派閥戦」は「GE」の世界に大きく影響を及ぼしていくことになるようだ。

 イベントが行なわれたバトゥール東京は結婚式なども行なわれるイベントホールで、設備をフルに活用し盛り上げていた。ステージは彫刻が施された柱が置かれており、ゲストは2階からライトを浴びて登壇するといった演出も行なわれた。軽食やドリンクが出され、立食形式でイベントは進行した。何よりも豪華なのはオーケストラの生演奏で、「GE」のBGMをイベント中に流しているところだった。他のオンラインゲームのイベント以上に豪華な雰囲気だった。

 イベントでは最初にHUE代表取締役CEOのキム・ユラ氏が挨拶を行なった。「皆さんのおかげで『GE』は5周年を迎えました。本当に感謝しています。今日は『GE』を愛する皆さん同士、皆さんとクリエイターの方々、そして私達の絆を一層深めていただければと思います」と語った。

 その後ユラ氏に続いて、IMC Games代表のキム・ハッキュ氏、音楽を手がける作曲家・ピアニストの久保田修氏、キャラクターデザインを手掛けるイラストレーターの小林智美氏、そして運営プロデューサーであるHUEオンライン事業本部オンライン事業1部部長中尾圭吾氏が会場のファンに向かって挨拶した。

 今回のイベントで驚かされたのはキム・ユラ氏の言葉通り、本当に近い距離で今回の登壇者とファンとの交流が行なわれたことだ。オープニングセレモニーの後、30分「フリータイム」が設けられ、ここでは久保田氏や小林氏などのゲストも会場に混じり、来場者と雑談したり、ファンからのサインの求めに応じたりしていた。著名なクリエイターが間近にいることに興奮しているファンも多かった。ファンとオンラインでも交流している中尾氏はずっと多くの人の囲まれていた。

 今回、来場者に配られたパンフレットには交流を促進する仕掛があった。パンフレットにはカードフォルダーがあり、ここに5枚のカードがあるのだが、5種類の内2種類しか入っていない。5枚集めるためには会場の他の人と交換しなくてはならないのだ。ゲストもカードを持っており、これが来場者がゲストに話しかけるきっかけになっていた。

 また、来場者はネームプレートにキャラクター名やサーバー名を書いていて、こちらも交流のきっかけになった。会場ではパンフレットを開いて積極的に交換する人や、ゲーム内での知り合いとあえたことを喜ぶ人など積極的な交流が見られた。この他別室ではゲーム内アイテムが当たるルーレットに挑戦できたり、ゲーム内の衣装をまとったモデルと記念撮影ができるコーナーもあった。

 キム・ハッキュ氏とはサインと握手会も行なわれ、来場者が長い列を作った。来場者達の多くはとても緊張していたが、気合いを入れて声をかける人も多かった。「GE」が縁で現実でも結婚を報告した人がいて、ハッキュ氏は「ゲームというのは人生に何処まで影響を与えるのだろうと考えさせられた」と語った。

 「GE」のオフラインイベントでは恒例となっている久保田氏のコンサートだが、今回はオーケストラでの非常に豪華なものとなった。曲は「Aria de Coimbra」、「Ice Symphony」など4曲で、さらに即興で久保田氏がピアノソロで演奏したりした。ボーカルや、バイオリン、フルート、ドラムの見せ場なども用意されていたり、アレンジされていたりと非常に聴き応えがあった。何よりもオーケストラ全体が楽しく演奏している雰囲気が良かった。演奏者達へのファン達の拍手は、心のこもった大きなものだった。

 今回、ゲストとファンを積極的に交流させるというHUEのアイデアはとても面白かったと思う。また会場はHUEのスタッフ総動員という感じで、丁寧にファンに接し、フォローしているところも好感を持った。150人という、来場者を限ったイベントならではのところもあったと思うが、来場者の満足は大きかったのではないだろうか。また、今回のイベントはUStreamでも配信されており、会場の雰囲気をより多くの人に伝えるという工夫もされていた。こういった点も評価したい。


結婚式なども行なうバトゥール東京で行なわれた。フリータイムではゲストと交流することができた。下中央と右は別室で楽しめたアトラクション
オーケストラで行なわれた久保田氏のコンサート。演奏者自身の楽しい雰囲気が曲を一層盛り上げた


■ ルシフェル城実装、11月の5周年アップデートも。さらに今後は新クライアントも!?

本作を開発するIMC Games代表のキム・ハッキュ氏
HUEオンライン事業本部オンライン事業1部部長中尾圭吾氏
ハッキュ氏の握手・サイン会。ファンと様々な話ができたという

 「5周年記念 オフラインパーティー」では、キム・ハッキュ氏と中尾圭吾氏により、今後のアップデート要素を紹介するプレゼンテーションが行なわれた。最初にハッキュ氏は5年間をふり返り、「サービスを開始する前、日本のメディアから今の完成度はと聞かれて、いつも『今は半分です』と答えていました。現在私が『GE』を開発し始めてから8年がたちますが、後5年分のアイディアがあります。それにユーザーのフィードバックを受けて、自分がこの作品でどんなことがしたいかようやく見えてきました。現在完成度を聞かれても『まだ半分』と答えます」と語った。

 中尾氏は8月23日に実装されるアップデート内容の概要を発表した。8月23日には「悪魔の島ヴァイロン」の奥にある「ルシフェル城」が実装される。この城は高レベル冒険者向けの場所であり、ボスモンスターが次々と襲いかかってくる“化け物屋敷”になっているという。ボスモンスターのAIは凝ったものになっており、攻略が必要になる。ストーリーとしてはプレーヤーの前に立ちはだかり続けた“モントロ子爵”との戦いが佳境を迎える。

 また、キャラクター2人で組む「コンビネーションバフ」がリニューアルする。「GE」は3人が標準的なパーティーだが2人で組むことで特別な効果が発動し、狩りの楽しさや対人戦での要素が広がるという。この他にも「全面派閥戦争の調整」、「拳銃エキスパートスタンスの追加」など多くの要素が追加・調整される。また高レベルキャラクター向けのミッションなども報酬が上方修正され、「ルシフェル城」へ挑むプレーヤーを後押しするという。

 さらに10月~11月の期間に5周年を記念したアップデートが行なわれる。今回は内容をまとめたムービーのみの公開となった。農場システムや4人の新キャラクター、「ルシフェル城の庭園」、そして巨大ボス「ユルゲン」が待ち受けるという。今後に関しては本国である「エスパニョーラ」へと続くだろうと中尾氏は語った。

 運営の今後の施策に関しては「党(ギルド)vs党」など戦争関係のイベントにも力を入れていく。コミュニティに関してはユーザーから声を集めるといった動きを行なっていく。武器などのデザインやアイデアなども求めていく予定で、運営方針への要望なども意見を求めていく。詳細は今後公式ページで明らかになるという。

 「『GE』の未来」というテーマでは、ハッキュ氏が今後の展望を語った。1つめが「グラフィックスエンジンのアップグレード」。クライアントそのものを新しくするアイデアで、「GE」のリソースを使いながら新エンジンでさらに美しい表現を目指す。既存のクライアントと選択式を考えているという。アンリアルエンジンや、クライエンジンなどをベンチマーキングし、独自のエンジンを作っているという。

 2つめがゲームを離れたところから操作できる「GEMOKON(ジモコン)」をスマートフォンで操作できる方法。こちらはさらに踏み込み、PCを起動しなくてもゲームにアクセスすることも考えている。また、「ソーシャルゲームの要素を結合」というアイデアもあり、スマートフォンなどでゲームをプレイし、PCで豪華な要素に繋がるような方向も検討しているとのことだ。

 イベントの後にハッキュ氏に話が聞けたが、ユーザーとの交流ではハッキュ氏はスマートフォンでのGEMOKONへの関心の高さに驚かされたという。今後の開発の優先順位に影響を及ぼす可能性もある。PCを立ち上げずにゲームができる、エコロジー的視点も考えているとのこと。ユーザーへのメッセージとしては「これから5年間、着実に止まらず開発を続けていきます。皆様に恩返しをしていきたいです」と語った。

 「GE」のグラフィックスエンジンのアップデートの話には驚かされた。新クライアントによる新生「GE」とはどんなものになるか、興味が惹かれる。また、ソーシャル要素は昨今のMMORPGのトレンドの1つでもあるが、「GE」らしさをどう活かすかも期待したい。


8月23日実装の要素。高レベルコンテンツ実装の他、バランス調整などさまざまな点に手が加えられる

【アップデート予告ムービー】
10~11月実装の5周年記念アップデートのプロモーションムービー。様々な要素が紹介されている

(c)2003-2011 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.


 

(2011年 8月 8日)

[Reported by 勝田哲也]