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ワイヤーアクションが気持ちいい! ビル清掃ローグライクアクション「SKY THE SCRAPER」体験レポート【TOKYO SANDBOX 2024】
2024年6月22日 17:27
- 【TOKYO SANDBOX 2024】
- 6月22日 開催
- 会場:ベルサール秋葉原
HYPER REALより、2024年内に発売が予定されているPC用ローグライクアクションゲームの「SKY THE SCRAPER」。そのデモ版が、6月22日に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催されたインディーゲーム中心のイベント「TOKYO SANDBOX 2024」にプレイアブル出展されていた。
「ビル清掃ローグライクアクションっていったいどんなゲームなんだ!?」と思われる人も多いかもしれないが、本作はなかなかユニークな構成の作品になっていることがわかった。まずアクション的な部分から触れていくと、基本はビルに付着した様々な汚れを拭き取っていくことで報酬を得ていくという内容になっている。
ビル掃除とひと言でいってもかなりアクション性が高く、単純に上下に移動するだけではなく振り子のように左右に揺れながら移動して、汚れを拭き取っていくといったワイヤーアクション的な要素も盛り込まれているのだ。今回プレイしたデモ版では、新人の清掃員としてアクションの基本的が学べるチュートリアルをプレイしたあと、本編に挑戦していくといった流れになっていた。
この「SKY THE SCRAPER」のユニークなポイントは、アクションゲームとしての面白さだけではなく、シナリオとしてリアルな人生ドラマが描かれているところである。主人公は、スカイという名の若者。ビルの清掃員をしながら夢を追いかけている青年なのだが、その生活はまるで本物の人生のようにシビアで過酷だ。
ゲームとしては、スカイがその先の針路を決めるまでの2カ月間をビルの清掃でお金を稼いで行きながら生き延びていくというものだが、実際はそんなに悠長ではなく、すぐ目の前にハードルが迫ってくる。そして、最初に超えなければいけないハードルが、すぐ目の前に迫った家賃の支払いだ。
大家から家賃に関してメールで連絡があり、5日以内に$50を支払わなければいけないといわれてしまう。当然のことながら手持ちの金額では足りないため、働いて返す必要があるのだ。だが、この5日間という期間がなんとも絶妙で、最初はなかなか超えることができない壁になる。
チュートリアルとは異なり、実際にビル清掃では様々な建物の汚れを落としていくことになる。また、天候などもそのときどきによって変化する。制限時間も設定されているので、ついつい焦ってしまいがちだ。とにかくお金を稼がねば! と少しばかり無理してプレイすると、地上に落下。ケガをしてしまい、その日の賃金はマイナスになってしまうほか、仕事もできない状態になってしまう……なんてことも起こりえるのだ。
また、たとえ無事に業務を終了した場合であっても、このゲームでは連続で働くことができない。1日働いたら2日休むといスケジュールになるため、最初のハードルである家賃の$50を稼ぐための時間的余裕はまったくないのである。
とくにゲームを始めたばかりのときは、そもそも操作自体に慣れていないということもあり、それほど多くのお金を稼ぐことができない。気が付けばあっという間に日数が過ぎ、部屋を追い出されてゲームオーバーになってしまう。
このように、本作ではプレーヤー自身の経験も貯めていきながら課題をクリアしていき、ゲームを継続していくことになるのである。また、今回は体験することができなかったが、ゲームでは能力をスキルツリーを開放していくといった要素も盛り込まれている。このあたりがローグライクといった要素になっており、ゲームを続けていくことでキャラクター自体も強化していくことができるのだ。
ビル清掃自体のアクションも、ゲームに慣れてくるほど効率も上がっていく。その分爽快感も増していき、新たなビルの清掃に挑んでいきたくなる。
ゲームとしては比較的シンプルな要素になっているため、どんどん遊び続けたくなるような作りだ。それでいながら、成長要素やチャレンジングな場面も出てくるため、やりがいもある。詳細な発売日は未定だが、Steamではデモ版が配信されているので、興味がある人はまずはそちらをチェックしてみることをオススメする。