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サードウェーブ、2023年はAIに注力へ
NVIDIAとAI分野で協業。尾崎社長「これからはAIに集中」
2023年4月19日 14:15
- 4月19日発表
サードウェーブは4月19日、本社会議室にて法人向けの新製品発表会を開催し、新たにNVIDIAとパートナープログラム「NVIDIA Partner Network」に参画し、Solution Integration PartnerとしてAI(人工知能)を活用した製品を強化していく方針を明らかにした。
今回の発表は、同社の法人向けブランド「ドスパラプラス」の新製品発表において、AI開発に適したラインナップ「THIRDWAVE Proシリーズ」の紹介に合わせて告知されたもの。
サードウェーブは近年、AIへの対応を急速に進めており、パーソナルワークステーション「THIRDWAVE Proシリーズ」の用途の筆頭として“AI開発”を挙げる。2022年12月には、「AIアートグランプリ」も共催するなど、PCの新たな使い道、GPUパワーの使い方としてAIを積極的に推進している。
今回サードウェーブが参画した「NVIDIA Partner Network」では、機械学習やAIに最適化されたNVIDIAのGPUをコアとしたエコシステムを活用し、AI特化型のPCの開発をはじめとした各種AI関連のビジネス構築、あるいは業務の生産性向上のためのAIソリューションを活用することができる。
発表会の冒頭、挨拶に登壇したサードウェーブ代表取締役社長 尾崎健介氏は、「一番お伝えしたいのは法人事業に力を入れていくということ。昨今騒がれているAI、それを活用するための高性能GPUを搭載したワークステーションの販売に注力していきます」と語り、AIソリューション解決のための法人製品群の強化に力を入れて行くことを宣言した。
続いて、“強化策”として2月1日より新たに副社長に就任した井田晶也氏が登壇。「過去3年を振り返るとCOVID19によるワークスタイルの変化は、すべての企業にとって少なからず影響があったと考えている。今年に入ってからはコロナが沈静化し、リモートワークからオフィスへの回帰も起こっている。それと同時に今後、デスクトップの需要も広がっていくのではないかと考えている。とりわけ2023年に入ってからはAIが爆発的に進化を加速している。3月にリリースされたOpen AI社のチャットGPT 4.0では、LLM、自然言語での命令が身近なものになって、これまで敷居の高かったAIが誰でも利用できる形になってきている。これはAIの民主化に繋がり、それに合わせてAIを開発、AIで検証するデバイスが必要性を増してくるのではないか。そういったトレンドを踏まえて、今回フラッグシップのワークステーションをはじめ、デスクトップを発表させて頂いた」と語り、尾崎氏同様、AI強化をアピールした。
今回の発表会では、次のステップとして具体的に何をやるかについては言及されなかったが、ゲーミングPC「GALLERIA」の新たな活用法の提案から、ドスパラのチャットボット、eスポーツ観戦に到るまで、サードウェーブのあらゆる事業にAIは絡みうる。今後の発表に注目したいところだ。