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Wargaming.net、本拠地ロシアおよびベラルーシからの完全撤退を発表
旧本社のベラルーシ ミンスクの開発スタジオも閉鎖に
2022年4月5日 11:40
- 4月5日発表
「World of Tanks」などを開発・運営するWargaming.netは、昨今のウクライナ情勢を鑑み、ロシアおよびベラルーシより撤退することを明らかにした。両地域のビジネスは、非提携関係のLesta Studioに移管される形で継続されるものの、両地域における収益は受け取らないとしている。移管日は3月31日。
Wargaming.netは、ミンスク ベラルーシで誕生したオンラインゲームメーカー。2010年にサービスを開始した「World of Tanks」がロシア圏を中心に大ヒット。ベラルーシを代表する世界的企業に成長した。
その後、世界展開に合わせてキプロスのニコシアに本社を移し、現在に到っている。昨今のウクライナ情勢に関してはいち早く懸念を表明し、3月1日の時点でウクライナ赤十字社に100万ドル(約1億2200万円)の寄附を発表。さらなる人道的支援を行うことを表明すると同時に、ウクライナ キーウ支社の従業員に対してあらゆる便宜を図ることを約束していた。
ロシアおよびベラルーシは同社にとって本拠地であり、ロシアの首都モスクワでは、「World of Tanks」のプロリーグWargaming.net League(WGL)のグランドファイナルも開催されていた。当然ビジネス規模も最大だったが、同社はそれをすべて破棄し、新しい形で出直すことになる。リリースには「本決定により深刻な損害を受けることを予想」としており、引き続き従業員の安全確保とサポートに努めていくとしている。
合わせて、旧本社となるミンスク ベラルーシの開発スタジオも閉鎖する。同社では、「会社として今後のビジネスの自信を持ち、プレーヤーの皆様に質の高いゲームを提供することに全力を尽くして参ります」と結んでいる。