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ASUSがゲーミングノートPCの新製品4機種を発表!
重さ約1.18kgのRTX 3050 Ti搭載2in1モデルも登場
2022年2月17日 11:00
- 【ROG ゲーミングノートPC新製品】
- 2月17日以降発売
- 価格:
- [ROG Flow Z13] 199,800円~
- [ROG Zephyrus M16] 269,800円~
- [ROG Strix SCAR 17] 399,800円
- [ROG Strix SCAR 15] 389,800円
台湾のASUSといえば、世界有数のマザーボードベンダーとして有名だが、ゲーミングブランド「ROG」を冠するゲーミングノートPC、ゲーミングマザーボード、ゲーミングモニター、ゲーミングスマートフォンなどでも国内シェアトップを誇り、ゲームプレイヤーからの認知度も高い。2月17日、ASUSがゲーミングノートPCの新製品4機種を発表したが、発表に先駆けて、報道関係者らを対象とした内覧会が開催されたので、その様子をレポートする。
独自チップMUX Switchにより最大30%以上もパフォーマンスが向上
内覧会ではまず、ASUS JAPAN代表取締役社長のAlvin Chen氏が、開会の挨拶と社員紹介を行った。続いて、ASUS JAPANシステムビジネス事業部 マーケティング部部長のCynthia Teng氏が「ROG」ブランドについてプレゼンを行った。
ROGとは、Republic of Gamersの略で、日本語に訳せば「ゲーマー共和国」であり、ゲーマーが楽しくプレイできる製品を作りたいという意味が込められている。ROGは2006年に誕生し、革新的な製品を次々と投入し、2021年には日本でのゲーミングノートPCのシェアNo.1を獲得した。さらに、ゲーミングマザーボードやゲーミングスマートフォン、ゲーミングモニターでも、国内シェアNo.1を獲得した。
次に、ASUS JAPANシステムビジネス事業部 プロダクトマネージメント課ゲーミングプロダクトマネージャーのAlika Sun氏がROG独自の強みについてプレゼンを行った。
ROGのゲーミングノートPCには、第12世代CoreプロセッサーやGeForce RTX 3080 Ti Laptop、PCIe 4.0 SSDなどさまざまな最新技術が搭載されている。独自の冷却機構もさらに進化し、一部のモデルではさらに改良された液体金属グリスを採用している。また、MUX Switchと名付けられた独自チップにより、外付けGPUからの出力信号を統合GPUを介さず直接ディスプレイに出力できるようになり、ディスクリートグラフィクスモードのパフォーマンスが平均9%、いくつかのゲームでは30%以上も向上するとのことだ。MUX Switchは、2018年に初めてハイエンドモデルに搭載されたが、今回はより多くのモデルにMUX Switchが搭載されている。
13.4型液晶搭載の2in1ゲーミングノートPC「ROG Flow 13」。軽量ながら3050 Ti搭載
続いて、ASUS JAPANシステムビジネス事業部 マーケティング部 テクニカルPRの瀬口佳吾氏が、2022年のROGゲーミングノートPC新モデルを紹介した。
最初に紹介されたのが、13.4型液晶搭載2in1ゲーミングノートPC「ROG Flow Z13」である。「ROG Flow Z13」は、厚さ14.5mm、重さ約1.18kgという薄くて軽い本体にCore i9-12900HとGeForce RTX 3050 Tiを搭載した、非常に画期的な製品だ。キーボードは脱着式で、スタンドも搭載しているため、さまざまなスタイルで利用できる。拡張性も高く、専用オプションの外付けGPUユニット「ROG XG Mobile」を接続すれば、さらに描画パフォーマンスが向上する。ROG XG Mobileは、RTX 3080搭載モデルとRTX 3070搭載モデルが用意される。CNCによって削り出されたアルミニウムシャーシを採用。背面にはシースルーウィンドウがあり、そこから基板の一部が見えるという斬新なデザインだ。背面に「06」という文字が入っているのは、2006年にROGが誕生したことを意味している。
メモリは16GBで、SSDは1TBまたは512GBである。MUX Switchも搭載しており、外付けGPUの性能をフルに引き出せる。CPUやGPUの熱は熱伝導率の高い液体金属グリスとベイパーチャンバーによって素早く放熱フィンまで運ばれ、外気で冷やされる。液晶のアスペクト比は16:10で、液晶はWUXGA(1920×1200ドット)/120HzとWQUXGA(3840×2400ドット)/60Hzから選べる。液晶表面はコーニングのゴリラガラス5で保護されているので、傷がつく心配はない。バッテリー駆動時間はモデルによって異なり、約6.5時間~約8.1時間である。電源ボタンは指紋センサーも兼ねており、電源を入れてそのまま本人認証まで行える。
ROG Flow Z13は、CPUやGPU、SSD、液晶解像度の違いなどによって全部で4つのモデルが用意されている。最上位の「ROG Flow Z13 GZ301ZE」は、Core i9-12900Hと3050 Ti、1TB SSDを搭載しており、WUXGA液晶モデルの想定価格が254,800円、WQUXGA液晶モデルの想定価格が269,800円である。中位の「ROG Flow Z13 GZ301ZC」は、Core i7-12700Hと3050、512GB SSDを搭載し、液晶解像度はWUXGAで、想定価格は239,800円である。下位の「ROG Flow Z13 GZ301ZA」は、Core i5-12500を搭載し、外付けGPUは非搭載となるが、それ以外のスペックは「ROG Flow Z13 GZ301ZE」とほぼ同じだ。こちらの想定価格は199,800円となる。
スタイリッシュでスリムな「ROG Zephyrus M16」
「ROG Zephyrus M16」は、16型液晶搭載のゲーミングノートPCで、クリエイターにも向いた製品だ。CPUとして、最新のCore i9-12900Hを搭載。GPUはGeForce RTX 3070 Ti LaptopまたはGeForce RTX 3060 Laptopを搭載する。液晶解像度はWQXGA(2560×1600ドット)またはWUXGA(1920×1200ドット)で、共にリフレッシュレートは165Hzである(日本ではWQXGA液晶モデルがまず投入される)。4.6mmという狭額ベゼルの採用によって画面占有率94%を実現。ゲームの世界への没入感が高まる。液体金属グリスや6本のヒートパイプを採用し、高い冷却性能を誇る。CPUの温度は従来に比べて最大15℃もの低下を実現している。ファンには、ブレードの厚みを変化させることで共鳴を防ぐ、新設計のアークフローファンを採用。エアフローは最大13%増加し、ノイズは最大2dB抑制される。
GPUや搭載メモリの違いによって2モデルが用意されており、想定価格は3070 Tiと32GBメモリ搭載モデルが349,800円、3060と16GB搭載モデルが269,800円である。
360Hz液晶とRTX 3080 Ti搭載のハイエンドモデル「ROG Strix SCAR 15/17」
「ROG Strix SCAR 15/17」は、今回発表された4機種の中でも最もハイエンドに位置する製品であり、「CPU/GPU」「ディスプレイ」「冷却機能」「カスタマイズ」の4つのポイントで最強を誇る。CPUとして最新のCore i9-12900Hを、GPUとしてノートPC用GPUとして最速の最速のGeForce RTX 3080 Ti Laptopを搭載。液晶は15型と17型の2モデルがあるが、17型モデルでは世界最速のリフレッシュレート360Hz対応液晶を搭載する(15型はリフレッシュレート300Hz)。また、ASUS独自の自動で埃を排出するインワードセルフクリーニング2.0や6本のヒートパイプを採用するなど、冷却機構も先進的だ。カスタマイズ面では、外観をカスタマイズできるArmor Capを採用。交換用Armor Capが2つ付属している。また、右側面に装着するキーストーンIIはNFCを利用した一種の鍵であり、本体の動作モードを変更したり、登録しておいたアプリやシステム設定を起動させることが可能だ。基本性能とリフレッシュレートの高さがウリであり、FPSやTPSをとことん極めたい人におすすめの製品だ。
想定価格はリフレッシュレート300Hzの15型モデルが389,800円、リフレッシュレート360Hzの17型モデルが399,800円となる。
©ASUSTEK COMPUTER INC.