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プロジェクトEGG会員向けにRPG「ロストパワー(PC-8801版)」の無料配信開始

【ロストパワー(PC-8801版)】

2月1日 配信

価格:無料

※プロジェクトEGG月額会員登録が必要(550円[税込])

 D4エンタープライズは2月1日、同社が運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」において、Windows用「ロストパワー(PC-8801版)」の無料配信を開始した。ただし、プロジェクトEGG月額会員登録が必要。月額料金は550円(税込)。

 本作は、1986年にウィンキーソフトが開発したRPG。プレーヤーは哀れみをかけた弱小モンスターに騙されて、力を失ってしまった魔王タイザーとなり、再び魔王の座に返り咲く冒険を繰り広げる。ゲームはトップビューで、戦闘はエンカウント方式。戦闘は基本的にコマンド選択方式ではあるものの、先に複数のコマンドを入力して眺めるという、独特なシステムが採用されている。敵に勝利することでアイテムが入手できたり、敵を食らって自分をパワーアップしたりすることが可能だ。物語が進むことでタイザーは次第に力を取り戻し、その容姿は人間から怪物へと変化していく。

【ロストパワー for PC-8801(1986)】
【ストーリー】

 魔界は、数匹の魔王によって分割統治されていた。しかし、統治とは名ばかりでこの世界に於いて力のみが唯一のおきてであり、どんな卑劣な手段を用いようが相手を倒せばいいという完全な弱肉強食の世界であった。

 そして、この世界の生き物は、倒した相手を食らうことによりその相手の能力をも吸収して、より強きものへと成長していくことができた。

 ゆえに、魔王といえども、その力は絶対的なものではなく、絶えず配下のものを監視し、自分の座を脅かすものは残らず食らうのが定めであった。

 魔王タイザーもその1人であった。しかし、彼はほかの魔王と比べると、というよりはこの世界の生き物としては、少々特異であった。というのは、彼の数多い能力の中のひとつに感情という能力が含まれていたことであった。そのため彼の目は何時も悲しみの炎で包まれ、彼の胸は憂いのマントで厚く覆われていた。