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ノートの中を大冒険! こだわり満載の新作インディー「RPGタイム!~ライトの伝説~」デモ版を「TGS2021」でプレイ
2021年9月30日 17:16
- 【RPGタイム!~ライトの伝説~】
- 今冬 発売予定
- 価格:未定
アニプレックスは、Xbox Series X|S/Xbox One/PC用RPG「RPGタイム!~ライトの伝説~」を今冬に発売する。そんな本作のデモ版をゲームの祭典「東京ゲームショウ2021 ONLINE」にて先行プレイしてきたので、その模様をお届けする。
「RPGタイム!~ライトの伝説~」はデスクワークスが開発するインディーゲームで、パラパラ漫画のような2Dアニメーションが展開されるノートの中の世界を舞台に、主人公の「ライト」が大冒険を繰り広げるRPGだ。各ページが多彩なステージになっており、ノートのページをめくるごとに探索ステージが用意されていたり、敵とのバトルが始まったりする。
各ページはアイテムをゲットしたり敵を倒したりと、目的を達成することで次のページへと進行。ページに用意された様々なギミックに対処して仕掛けを解いていく形でゲームが進行し、クリアを目指す。構想期間15年、開発期間9年という長い歳月をかけて制作が進められているタイトルで、開発者の愛が詰まった作品となっている。
筆者は動画で初めて本作を見た際に、えんぴつで描いたようなかわいらしいビジュアルに心を奪われたが、今回「東京ゲームショウ2021」にてデモ版が試遊できた。
本体験版は簡単なチュートリアルから始まり、ステージ探索やバトルに至るまでおよそ15分ほどで遊びきれるデモ版となっていた。友達の「けんたくん」が「ライトの伝説」と呼ばれるノートを紹介してくれるところから本編がスタート。プレーヤーはノートの中の勇者「ライト」として様々な冒険を繰り広げる。手書きのノート風の世界を歩き回って体当たりで敵を倒したり、勇者の剣を手に入れるため洞窟を探検したり、ボスに挑戦することになる。
ステージの探索では、用意されたステージを移動することになるが、ゲームマスターのけんたくんが時々介入。えんぴつで描かれたような洞窟内では、えんぴつで宝箱を設置されたりはしごが掛けられたり、消しゴムで床が消されたりと、進むごとに設定を活かした仕掛けが登場する。
戦闘パートでは、火の玉のような敵とのバトルシーンもあった。敵には剣での攻撃があまり通用しないことが判明し、その際には周囲に設置されたギミックを利用し水をかけて弱らせるなど、発想の転換が重要にもなるようだ。
また、主人公がやられてしまったときにはAボタンを連打し、ビンタで目覚めさせるといった操作や、コントローラーのスティックを倒し剣で切りつけるなど、ユニークな操作方法も所狭しと盛り込まれている。
本作におけるストーリーは基本的に机の上に置かれたノートの中で展開されるが、机の端には主人公が持っている武器が確認できたり、キャラクターを移動できる際にはダンボールで作られたような十字ボタンが置かれていたりと、UIとしての役割を担っている点に関しても驚いた。
一貫して小学生の男の子が作り出した冒険の世界を様々な方法で表現しており、それらはえんぴつで書き加えられたり、消しゴムで消されたりと目まぐるしく変化するため見ていて飽きない。基本的な操作は十字キーと各ボタンで行なうが、さらにボタン連打やコマンド入力、時には素早いコントローラーのスティック操作を要求してくるなど、遊びへのこだわりが満載だ。体験版を遊ぶ前はキャッチーな見た目が印象的であったが、実際に遊んでみるとプレーヤーを楽しませるギミックが満載で、あっという間にゲームマスターであるけんたくんの手のひらで踊らされていた。
そんな本作「RPGタイム!~ライトの伝説~」は今冬発売予定。主人公となってノートの中の世界を救えるようになるまでもう少しだ。製品版としての発売を心待ちにしたい。なお、弊誌ではTaipei Game Show開催時に出展されていたものを紹介する記事も掲載しているため、合わせてチェックしてほしい。
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