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現場は「信じられないほどの熱量」。アニメ「鬼滅の刃」トークショー

「無限列車編」と「遊郭編」のアフレコ現場の裏側が語られた

【AnimeJapan 2021 開催期間】

パブリックデイ:3月27日・28日

(ビジネスデイ:3月29日・30日)

【アニメ 鬼滅の刃 ステージ】

配信日時:3月27日16時30分~17時05分(GREENステージ)

 AnimeJapan 2021において、「アニメ『鬼滅の刃』ステージ」が3月27日に実施された。

 「鬼滅の刃」は、現在「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開以来半年以上のロングランを続けているほか、6月16日にはBlu-ray&DVDの発売も決定。加えて去る2月14日には待望の新シーズン「『鬼滅の刃』遊郭編」が発表されたばかりと、原作漫画が完結してなおその勢いは衰えず、ファンの心をガッシリと掴み続けている。

 ステージでは竈門炭治郎役の花江夏樹さん、竈門禰豆子役の鬼頭明里さん、我妻善逸役の下野 紘さん、嘴平伊之助役の松岡禎丞さん、煉獄杏寿郎役の日野 聡さん、そして宇髄天元役の小西克幸さんが登壇。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を振り返りつつ、「遊郭編」では製作中のアニメカットも交えて声優さんたちのトークショーが繰り広げられた。

 なお、トークショーの模様はチケットを購入することでアーカイブ視聴が可能となっており、「アニメ『鬼滅の刃』ステージ」が行なわれた3月27日分の単日チケットは3,800円(税込)。購入期限は3月28日22時までで、視聴期限は同日3月28日23時59分までとなっている。

□AnimeJapan 2021oオンライン視聴チケット販売ページ
https://www.anime-japan.jp/ticket/outline/

左から竈門炭治郎役の花江夏樹さん、竈門禰豆子役の鬼頭明里さん、我妻善逸役の下野 紘さん、嘴平伊之助役の松岡禎丞さん、煉獄杏寿郎役の日野 聡さん、そして宇髄天元役の小西克幸さん

「無限列車編」の”熱量”は「ひとえに炭治郎のおかげ』

 トークショーの最初の話題は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」について。「無限列車編」は炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助の4名が炎柱である煉獄杏寿郎とともに、短期間で40人以上もの人が行方不明になっている無限列車の調査の任に就くというもので、劇中では煉獄さんの活躍や、戦いの末に待つ結果、そして若手鬼殺隊士たちの成長が美しいアニメーションと感動的な主題歌に乗せて描かれる。

 実際に声を当てた声優さんたちは、それぞれ思い入れのあるシーンとして「夢の中(花江さん)」、「伊之助のギャン泣きシーン(下野さん)」、「息を引き取る直前(日野さん)」を挙げており、中でも涙を溢れるほど流しながらも「泣いてねえ!」と同期の仲間達を叱咤する伊之助のシーンは下野さんにとって極めて印象的なシーンだったそう。「松岡の芝居が真に迫っていて、感動してアフレコで見たときと、劇場で見たときの2回とも『あそこよかったよ』とメールを送った」ほどだったという。

【『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開中PV】

 また、「無限列車編」は”叫ぶ”シーンが多いこともあり、収録現場は「信じられないくらいの」熱量だったとのこと。松岡さんは「10年くらい声優をやってきて、今までいろんな現場で培ってきたものを全部出しても届かないかもしれないと思ったくらい」と語る程で、その熱量は炭治郎役の花江さんが牽引していたとのこと。「『無限列車』で夏樹が全ての人を引っ張ってくれた。あれがあったから自分たちも限界を超えなければならないと思った」とのことで、これには他の出演者も強く同意。花江さんは「なんか良い会だなぁ(笑)」と照れながら返すも、「これはひとえに炭治郎のおかげ。これくらいじゃ足りない、もっともっとだ、と彼は本当に努力する人なので、その気持ちで炭治郎に負けないように頑張った結果が熱量に繋がったと思う。鬼殺隊のように周りの皆がいるからこそ自分も全力でやって、それでも周りの皆がフォローしてくれている。そういう連帯感がアフレコの中でもあった」と語った。

下野さん「宇髄さんの熱量は善逸に近いものを感じる」

 ここで宇髄天元役の小西克幸が登壇し、話題は「遊郭編」へ。「遊郭編」は現在PVやティザービジュアルが公開されているが、小西さんはPVについて「めちゃくちゃキレイでで音楽もいいし、期待を煽ってくる」とコメントしつつ、PVの公開後には両親からも「宇髄さんのサインください」というお茶目な連絡が入ったことも明かした。

【TVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編 第1弾PV 2021年放送開始】

 音柱・宇髄天元は「遊郭編」からが本領発揮というところで、TVアニメや「無限列車編」ではそこまで登場シーンが多いわけではない。小西さんも「遊郭編」までは他の声優陣と会う機会も少なかったということだが、収録にあたり「スタジオで皆さんとガッツリ絡めることが嬉しいですし、皆さんが順番に受け継いできたものがあるので気合が入ります。緊張とともに楽しもうという気持ちでやっている」とのこと。また、「無限列車編」でも話題になった”熱量”については「大きい声大会になっている(笑)。そういうところもあるけれど、作品では人の生き死にや想いというものが丁寧に描かれていて、鬼殺隊のように魂を飛ばしたりぶつけあったり、という収録がすごく楽しい」とした。

「遊郭編」ティザービジュアル

 また、作中では宇髄天元と善逸のやりとりなども見どころになるが、下野さんは「こちらが出したものをさらに超えていこうという感じが既にあって、掛け合い合戦みたいになっていてすごい楽しかった。『鬼滅の刃』には叫びの種類があるが、宇髄さんの熱量は善逸に近いものを感じる。良いシンクロ具合」とコメント。小西さんは「下野さんが上げすぎで、あんなのがきたらもっと上げていかなきゃならない。最初から120%くらいで、(下野さんは)勝手に自分の首を締めている(笑)」と返した。

 ここでは製作中の「遊郭編」の数カットも披露された。残念ながら本記事でご紹介することは叶わないが、制作は順調に進行している様子も伺えた。

 最後に、日野さんは「『無限列車編』ももうまもなく終着駅に着くということで、短い時間ではありましたが、杏寿郎の熱い魂は鬼殺隊の皆、これからは派手派手の彼が引き継いでくれます」と次なるキーマン、宇髄天元にバトンを繋いだ。これを受けて小西さんは「脈々と受け継がれている魂を燃やして頑張っていきたい。作中の登場人物キャラクターと一緒に、スタッフ・キャストともども魂を燃やして皆さんにより良いものを届けるべく頑張っていますので、是非お楽しみに!」と語り、花江さんは「『無限列車』で煉獄さんから受け継いだ想いを胸に、心を燃やして『遊郭編』も頑張っていきますので、さらにパワーアップしたものをお届けできるのではないかと思います。まだ観ていない方は第6弾入場特典が4月3日から配布開始となりますので、是非劇場の大スクリーンで『無限列車編』をお楽しみください!」としてトークショーを締めくくった。

4月3日より配布が開始される、第6弾の来場御礼入場者特典「ufotable描き下ろしA6イラストカード2枚セット」