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目指すはテッペン!「シャドウアリーナ」メディア対抗戦参加レポート

戦略=ガン逃げで漁夫の利大作戦

6月20日 開催

 Pearl Abyssは、アーリーアクセス中のPC用アクションバトルロワイヤル「シャドウアリーナ」のメディア対抗戦「シャドウアリーナ メディア対抗戦 #0」を6月20日に開催した。

 「シャドウアリーナ」は、40名のプレーヤーが最後の1人を目指して戦う近接戦型のアクションバトルロワイヤルだ。同社が開発したMMORPG「黒い砂漠」に登場したキャラクター「ジョルダイン」や「オーウェン」、「アーホン・キルス」などがプレイアブルキャラクターとして登場し、美麗かつ激しいアクションが展開される。

 今回開催されたメディア対抗戦では日本のゲームメディア「4Gamer.net」、「Game*Spark」、「OnlineGamer」、「ファミ通.com」、そして弊誌「GAME Watch」を含めた全5メディアと、腕に覚えのある一般プレーヤーが参加し、最後の生き残りを決めるべくゲームメディアのプライドをかける熾烈なバトルロイヤルを繰り広げた。

 本対抗戦は2試合行なわれ、優勝できた場合は読者プレゼント用のコードをゲットできるということで、弊誌を愛読してくれている読者のため、何よりもゲームに携わる仕事をしている身として「テッペン獲ってやろうじゃないか!」という気持ちでガッツリと参加してきた。

 結論から言うと不甲斐ない結果に終わりプレゼント用のコードをゲットすることはできなかったのだが……本稿ではそのレポートをお届けする。

【Early Access Launch Trailer | Shadow Arena】

全力で逃げて上位まで生き残るぞ!

 さて、今回は本気で上位を狙っていくにあたりどういった戦い方をしていくかを決める必要があった。筆者が選んだのは全力で逃げるという戦略だ。

 「テッペンを取るだとか、ガッツリ参加という割に弱気じゃないか」という意見はごもっともである。ただ今回は「シャドウアリーナ」をやり込んでいる他のプレーヤー、ゲーム誌が参加していることを考えると正面から突っ込んでいってタイマン勝負を挑むのは得策ではないと考えた。バトルロイヤルなのだからまず直接戦わずに他のプレーヤー同士で戦ってもらい、数が減ったところ、あわよくば残り人数が一桁くらいになった時に戦闘に参加すれば、漁夫の利で優勝、そこまでは難しいとしても上位にまで生き残れるはずという目論見だ。

 もちろんこの戦い方にも弱点はある。ガンガン他のプレーヤーを倒してアイテムを集めていったほうが装備の強化ができるため、ステータスは有利だ。こちらは逃げ回るのでその点はどうしても劣る。この両者を天秤にかけてどちらを取るかというところだが、本作はプレーヤースキルが非常に反映されるゲームで、仮に筆者がステータス的に有利になっても戦闘に負けてしまう可能性が高いと踏んだのだ。

 戦い方を決めたので次はキャラクター選択だ。どのキャラクターもスタイルが異なり悩ましいところなのだが、今回は「ハル」を選択した。このキャラクターは一時的に姿を消せるスキルを持っており、逃げるもよし、奇襲もよしということで非常に相性が良いと考えたからだ。

 戦い方は決まった、キャラクターも決まった。あとは熾烈な戦場に飛び込むだけだ。

今回は「ハル」というキャラクターで挑む。現在のところ全部で11キャラクター実装されているので自分の戦闘スタイルにあわせたキャラクターセレクトをしたい
筆者は全力で逃げるスタイルで選んだが、戦っても強いし、奇襲してコンボを叩き込めればかなりの大ダメージを与えられる

逃げるのも奇襲するのも甘くない

 まずは1戦目、初手で他のプレーヤーがいない方向に向かうことができた。他のプレーヤーがいないということはじっくりとファーミングできるということだ。試合の終盤まで戦闘をしない予定のスタイルではあるのだが、集められる装備は集めておきたい。

 本作のファーミングはフィールドをうろついているモンスターを倒してドロップを集めていくというスタイルなので粛々とアイテムを集めていく。このタイミングでかなり強力なアイテムを拾うことができたので、「もしやこれは試合後半の遭遇戦で勝てるのでは」と考えていた。もっとも結果的には甘い考えだったことを痛感するのだが。

 粛々とファームを繰り返し、残りの参加者が17人に減ったタイミング、試合開始から9分弱というところで、他のキャラクターから不意打ちを受けた。その時の筆者は完全に油断しておりガッツリと体力を持っていかれた。姿を消して逃げようとしたのだが詠唱中に攻撃を受けキャンセル、仕方がないので姿を見せたまま全力でその場を離れた。逃げ切れたかのように見えたのでポーションを使ってヒットポイントを回復して……とマゴマゴしていると、後ろから別のプレーヤーが追いかけていることに気づいた。だが時は既に遅し、きっちりとコンボを決められそこでダウンしてしまった。全力で逃げるというスタイルは途中までは悪くなかったと思うのだが、マメな索敵は必要だなと痛感した次第だ。

モンスターを倒して粛々とアイテムを集めていくのだ
全力で逃げていると敵の影が……

 そういった反省を心に留め、挑む第2試合。もちろんキャラクターは「ハル」で挑む。

 今回はゲーム開始直後に他のプレーヤーの姿が見えたのだが、こちらに気づいていない様子だったので不意打ちを狙ってみた。なぜスタイルと違うことをしたかというと、本作は試合開始から数分間はダウンしても復活できるのだ。倒されても復活できるし、運良く倒すことができればアイテムなどを入手できてその後の試合展開が有利になる。どちらに転んでもデメリットは少ないと感じたのだ。 そしてこのタイマンバトルに筆者は……負けてしまった。だがこれも想定の範囲内だ。離れた場所から復活しファーミングを進めていく。

 今回は警戒しながら粛々と進めていて、他のプレーヤーを先に見つけることができた。だがこちらに気づいていない様子だったので「奇襲すればもしかしたら勝てるかも……」という誘惑がわいてきた。そしてその誘惑に負けて他のプレーヤーに攻撃をしかけたところ、あっさりと反撃でコンボを叩き込まれそのまま体力をきっちりと削られて、そのままダウン。試合の序盤早々にゲームからリタイアすることになってしまった。

 決めた戦い方からぶれてはいけないし、腕に自信がないのなら無理に戦いを挑むことは避けたほうが良い、という当たり前のことを改めて痛感した。

試合開始後の数分間はダウンしても復活できる。不意打ちを仕掛けてみたのだがあっけなく返り討ちに
欲を出して奇襲をする図。この後きっちりと倒された

 というわけで見せ場も山場もなく、さらに読者プレゼントをゲットすることもできず試合には敗退してしまったのだが、下手なりに本作は楽しい。アクション性の高い戦闘は爽快感もあるし、試合序盤は復活できるという親切なシステム、細かい装備の名前や種類を覚えなくても良いファーミングなど、他のバトルロイヤルタイトルで初心者には厳しいと感じる部分を独自のスタイルで解決しているからだ。

 「シャドウアリーナ」は現在早期アクセス中で、Steamからインストールすれば無料でプレイできる。近接型というひと味違ったバトルロイヤルを楽しめる作品なので、ぜひプレイしてみて欲しい。