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恐竜の群れから隠れて逃げまくれ! Steam用VR「XENOCIDERS -捕食者の星-」先行プレイレポート
2020年3月25日 10:00
- 3月31日 発売予定
- 価格:未定
Donutsが、3月31日にリリースを予定しているSteamVR「XENOCIDERS -捕食者の星-」は、狂暴な恐竜型エイリアンに支配された惑星で生き残るため、恐竜から隠れながら逃げたり、時には狩られる前に武器を手にして戦うステルスアクションFPSだ。対応ハードウェアは、Oculus Quest、HTC Vive。PCでの必要な最低スペックは、プロセッサーがCore i5、メモリーが8GB、グラフィックスがGeforce GTX 1060となっている。
宇宙飛行士として乗船していたスペースシャトルが故障し、不時着した惑星のジャングルで1人生き残ってしまったプレーヤー。突如現われた人間を生い茂った草木の中から狙っているのが、お腹を空かせた凶暴な恐竜型エイリアンたちだ。人間はもはやご馳走に見えるのか、プレーヤーを見つけるや否や襲い掛かってくるため、人間は武器を手にして恐竜に立ち向かう。
本作は、恐竜エイリアンである捕食者をガンガン倒すゲームではなく、惑星から脱出するため目的地を目指して身を潜めながら逃げることがメインとなっている。発売に先駆けてメディア向け体験会が行なわれ、肉食恐竜に襲われるドキドキの体験を、VRによる大迫力の映像で存分に楽しんできたので、本作のインプレッションをお届けしていきたい。
武器を使う感覚がリアルに楽しめる!
VR用のゴーグルを装着し、コントローラーを両手に握っていざ「XENOCIDERS -捕食者の星-」の世界へ潜入! 目の前には、亜熱帯ジャングルの生い茂る森林と綺麗な星空が広がっていた。その壮大な景色に思わず「おおーーっ!」っと声を上げてしまったが、本作はグラフィックスにもかなり力を入れて開発しているそうで、VRゴーグルの視点から見ると、広大なジャングルの中に放り出された感覚になる。
ゲームが始まると、まずはチュートリアルの説明文を歩いて読み進めることになるのだが、左手のコントローラーのスティックを傾けることで前に歩くけるようになる。
だが、何歩か歩いたところで、すぐさまVRの洗礼を受けることに。歩くとリアルに視界が揺れるのでVR慣れしてない筆者はすぐに酔いを感じてしまったのである。まずい、もう1歩も踏み出せない……と一瞬焦ったが、開発スタッフの方から移動の設定を変更できると教えてもらい、コントローラーで移動する場所を選択するとテレポートできる移動方法に変えてもらった。そのため、VR酔いしやすいという人でも、安心してプレイすることができる。
チュートリアルでは、右手のコントローラーのスティックを押し込むと、しゃがむことで敵から見つかりにくくなるステルス移動や、スタンガンやアサルトライフルといった武器を手に入れられる。武器は種類に応じて身体に装備することができ、左右の肩・腰、そして背中の計5カ所にセットする。
装備している部位に手元のコントローラーをかざして、グリップボタンを握ると武器を手に持つことができる。この実際に背中に手を回し、グリップボタンを握って銃を取り出す仕草ができるのが、本当に銃を構えた気分になり、かなりテンションがあがる。さらに、銃を両手で構えると、銃弾の方向がまっすぐ飛ぶように安定するようになる。
そして弾が切れた際は、お腹に装備しているマガジンを取り出して銃にセットし、チャージングハンドルを引くことで弾を補充する。こういった細かい動作があることで、サバイバル感をより高めてくれる。銃のリロードなどは、かなりこだわって制作されていて、リアルさを追求しているのだという。実際にプレイしてみると、銃を手にしている感覚を体感することができた。
狩られる前に逃げろ! 広大なジャングルでは常に隠密行動
チュートリアル画面が終わると、実際にジャングルを自由に歩き回り移動する。左の手首にはミニマップが表示されていて、恐竜が近くにいるとレーダーで位置がわかるようになっている。さらに右手の人差し指でミニマップを押すと、ジャングル全体のマップが目の前に出現する。そこで数カ所、拠点と呼ばれる施設がマークされていて、全ての場所を巡って施設を制圧することで脱出するルートを確保していくことになる。
武器を手にして強気になり、ステルスアクションということを忘れ、施設を目指しとにかくガンガン前に進んでいく。するといきなり恐竜型エイリアンと遭遇してしまい、慌てて銃を手にして戦うも、すばしっこい中型恐竜の動きに大苦戦。あっという間にゲームオーバーになってしまった。ゴリゴリ戦いメインで攻略しようとするのはかなり難しい。
本作は、敵である恐竜型エイリアンから見つからないよう隠れて進むことがポイントなのだそう。筆者のようにガンガン突っ込んで、所かまわず銃を撃ちまくると、その音を察知して恐竜たちが集まってきて、あっという間に群れで襲われ捕食されてしまうのだ。1頭だと思ってうっかり手を出してしまうと、大変な目に合うので注意していただきたい。
恐竜は音にも敏感で、地面に落ちている木の枝などを踏む音でもプレーヤーの気配を察知してしまう。中には、初期武器では絶対倒せない凶暴な恐竜もいるそうなので、生き延びるためには恐竜に出会ったらとにかく逃げることが大切であると肝に銘じてプレイを再開することに。
正面から戦うことよりも、見つからないよう身を潜めて隠れる方がよっぽど怖い。そしてVR視点で見る恐竜はさらに怖い。至る所に恐竜が徘徊していて、視界に入らない背後から襲われることも多々あるため、常にステルス移動を心掛け、マップのレーダーを確認し、恐竜と遭遇するのを上手く回避しながら進んでいく。
するとようやく、目的地である1つ目の施設が前方に見えてきた。早くこんな恐ろしい惑星から脱出したい……そんな気持ちがつい出てしまったのか、施設の入口へダッシュで移動すると、入口正面に配置されていたタレットに鉢の巣にされてしまい、またもやゲームオーバー!
隠密行動を学習しない筆者の様子を見守ってくれていた開発スタッフの方にも、「勢いよく正面から突撃したらダメですよ(笑)」と突っ込まれてしまった。VR視点って本当に難しい! 施設はセキュリティが整備されていて、タレットの射程に入ってしまうと、容赦なく狙撃されてしまう。
施設内に入る為には、タレットの動きを見極めつつセキュリティを解除するレバーを操作する必要がある。無事に解除すると、タレットが攻撃から防衛モードへ移行し、今度は恐竜型エイリアンを攻撃してくれるようになった。このように施設を1つずつ占拠し、拠点を増やしていくことで、最終的に惑星から脱出できるようになるのだ。
施設では体力回復や、ジャングル内で拾える素材を使用して強力な武器を購入することができる。今回は施設を1つ制圧したところまでプレイしたのだが、施設で武器を手に入れてジャングルを探索するための装備を整えながら、進んでいくことが重要になりそうだ。
恐竜に襲われるドキドキ感をVRでリアル体験!
本作は、コアなゲーマーも楽しめるように制作しているため、難易度は少し高めになっているそうだ。そのためか、筆者はチュートリアルの序盤で何回もゲームオーバーになってしまった。恐竜に見つからないよう身を潜める様子は、まるで映画のワンシーンのようで、実際にそんなシーンを体験するとドキドキしてしまう場面が何度もあった。プレイを終えた後は、手にぐっしょりと汗をかいていた。
体験会では、身体のサイズがそこまで大きくない中型恐竜に襲われ捕食されていく恐怖を体感した。恐竜は気が付いた時には仲間が何頭も増えていて、焦って逃げるといつの間にか囲まれて狩られてしまう。逃げるだけではなく、時には武器を手に取り戦うことで生き延びる、まさにサバイバルの世界へVRでどっぷり身体ごと浸ることができる。
恐竜型エイリアンは、小さいものから大型サイズまで生息していて、毒を使用してきたりそれぞれ狩りをするスタイルも異なる。そしてジャングルでは時間が変化し、昼と夜でも活動する生物が変わってくる。そんな見知らぬ惑星で1人生き延びる恐怖をぜひとも体験していただきたい。
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