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3タイトル合同のお祭り!「BLIZZARD WINTER PARTY 2019」開催

「ハースストーン」のトッププロAlutemu選手&glory選手も駆けつけた!

12月15日 開催

 12月15日、Blizzardの公式オフラインイベント「BLIZZARD WINTER PARTY 2019」がmedibaオフィス内 カフェスペースにて開催された。このイベントはBlizzardがリリースした「オーバーウォッチ」、「ハースストーン」 、「ディアブロ III」の3つのゲームタイトルのファンのためのイベントで、豪華出演者によるトークコーナーやエキシビションマッチ等が行なわれた。イベントは無料だが、定員130名の事前申込制であり、あっという間に予約が終了した。本稿では、こちらのイベントの様子をレポートする。

 Blizzardのゲームを愛するファンが詰めかけ、イベント開始前にはほぼ座席が埋まっていた。ゲームの世界観に基づいた軽食の「Cow Kingのミニバーガー」、「マーロックのお手軽カナッペ」、「アングリーチキンの唐揚げ」、「オーバーウォッチ」のHollywoodにある映画館で売られている(というふれ込みの)ポップコーンが振る舞われ、フリードリンクとしてレモネードとナノ・コーラ、ヘルスポーションが用意されていた。

 また、会場内には7カ所にクイズが掲示されており、全問正解することで、「ハースストーン」のプレイマットやキーホルダーなどの豪華賞品がもらえるイベントも行なわれていた。クイズは「オーバーウォッチ」、「ハースストーン」 、「ディアブロ III」の各ゲームに関するクイズがそれぞれ2問ずつ、会場に関するクイズが1問だが、すべて4択で、間違えても何度でもチャレンジできるという親切仕様であり、多くの参加者が挑戦していた。

Blizzardのゲームの熱心なファンで開始前に席が埋まった
ゲームの世界観に基づいたフードが提供されていた。左から「Cow Kingのミニバーガー」、「マーロックのお手軽カナッペ」、「アングリーチキンの唐揚げ」
「オーバーウォッチ」のHollywoodにある映画館で売られているポップコーンも用意されていた
飲み物はレモネードとナノ・コーラ、ヘルスポーション
Blizzard Entertainmentのエド氏が、開会の挨拶を行なった
総合MCを担当したシンイチロォ氏
会場マップ。1~7の場所にクイズ問題があり、全問正解すると賞品がもらえる
クイズは「オーバーウォッチ」、「ハースストーン」 、「ディアブロ III」の各ゲームに関するクイズがそれぞれ2問ずつ、会場に関するクイズが1問の合計7問

「ハースストーン」グランドマスターのAlutemu選手とglory選手が参加

 「BLIZZARD WINTER PARTY 2019」で最も盛り上がっていたのが「ハースストーン」関連のイベントである。「ハースストーン」のゲストとして、世界選手権の実況と解説を行なっている蒼汁氏、グランドマスターのAlutemu選手、同じくグランドマスターのglory選手の3名が参加。グランドマスターは、「ハースストーン」の最上位大会である「グランドマスターズ」で戦う世界で48名しかいないトッププレーヤーであり、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の各地域で16名ずつが選出される。2019年のグランドマスターとして選出された48名の中で、日本人は今回のゲストとして参加したAlutemu選手とglory選手の2名だけだ。まさに、"「ハースストーン」界の神"とも呼べる存在だが、両選手とも気さくにファンと交流している姿が印象的であった。

 まず、グランドマスターの2人が、12月11日に配信されたばかりの最新拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」を使ったデッキで戦うエキシビションを行なった。「激闘!ドラゴン大決戦」は、ドラゴン年の最後を飾る拡張パックで、その名の通り、強力な「ドラゴン」カードが多数登場するほか、ドラゴンの太祖である「ガラクロンド」が悪徳同盟の5つのクラスに対応した形態で登場する。また、新キーワード「祈願」により、ガラクロンドをパワーアップし、戦局を一気に変えることができるのだ。

 このイベントにAlutemu選手が持ち込んだデッキは「ガラクロンドハンドロック」で、注目カードは「空を覆う暗黒」とのことだ。「空を覆う暗黒」は、3マナで自分の手札の枚数分繰り返しランダムなミニオン1体に1ダメージを与えるというものだが、手札が多い状態で使うと、かなりマナレシオ的に有利になる。また、glory選手が持ち込んだデッキは「ガラクロンドクエストシャーマン」で、注目カードは「天変地異のガラクロンド」とのこと。天変地異のガラクロンドは、シャーマンクラスのレジェンドヒーローカードだが、「水を穢せ」との相性が良く、祈願持ちミニオンと組み合わせることで、一気に盤面を制圧できる。

 両者の対戦は、中盤までは一進一退の攻防が続いていたが、先行10ターン目にglory選手が天変地異のガラクロンドの強化されたヒーローパワーを使い8/8の嵐を2体召喚、さらに「岩穿ちの武器」を装備し、一気にたたみかけ、Alutemu選手に勝利した。

「ハースストーン」のゲストは、世界選手権の実況と解説を行なっている蒼汁氏、グランドマスターのAlutemu選手、同じくグランドマスターのglory選手の3名である
世界選手権の実況と解説を担当した青汁氏。シンイチロォ氏とのコンビは慣れたもので、会場を盛り上げていた
グランドマスターの2人。左がAlutemu選手、右がglory選手
グランドマスターの2人が、最新拡張パック「激闘!ドラゴン大決戦」を使ったデッキで戦うエキシビションが行なわれた
Alutemu選手が作成したデッキは「ガラクロンドハンドロック」で、「激闘!ドラゴン大決戦」での注目カードは「空を覆う暗黒」とのこと
glory選手が作成したデッキは「ガラクロンドクエストシャーマン」で、「激闘!ドラゴン大決戦」での注目カードは「天変地異のガラクロンド」とのこと
ガラクロンドクエストシャーマンの中身
トッププレーヤー2名の戦い。glory選手が天変地異のガラクロンドのヒーローパワーを使い8/8の嵐を召喚、さらに「岩穿ちの武器」を装備し、一気にたたみかける
glory選手が勝利した

バトルグラウンド大会で会場がヒートアップ

 現在βテスト中の8人対戦モード「バトルグラウンド」を利用した大会も開催された。こちらはまず、あらかじめ選ばれた8名の参加者による予選大会が3回行なわれ、各予選の上位2名と、蒼汁氏とシンイチロォ氏の合計8名で決勝大会が行なわれた。

 バトルグラウンドは戦闘がオートとなるため、気軽に遊べるモードだが、バトルグラウンドならではの駆け引きや逆転要素もあるため、観客も一緒に盛り上がっていた。決勝戦を制したのはらんぷ氏で、まさか勝てるとは思ってなかったとコメントした。

こちらは、バトルグラウンド予選大会の様子。あらかじめ抽選によって選ばれた8名の参加者によるバトルグラウンドでの予選をおこない、上位2名が決勝戦に進出する。この予選大会は3回行なわれた
バトルグラウンド8人カスタムバトル決勝戦が開始
スクリーンの両側に4名ずつプレーヤーが座って対戦を行なった。こちらはスクリーン左側の4名で、蒼汁氏とシンイチロォ氏もこちら側だ
スクリーン右側の4名
対戦中の様子
まだ7名のプレーヤーが残っている。盤面が賑やかになるのがバトルグラウンドの特徴だ
シンイチロォ氏視点の盤面。酒場での選択が重要になる
生き残ったプレーヤーが2名に。最終決戦が始まる
24点を叩き込み、らんぷ氏が見事8人カスタムバトルの勝者となった
8人カスタムバトルを制したらんぷ氏

「オーバーウォッチ」では、トッププロでWorld Cupに出場したta1yo選手とten選手が登場

 「ハースストーン」に次ぐ人気を見せていたのが「オーバーウォッチ」だ。ゲストとしてJUPITER所属のta1yo選手と、Green Leaves所属のten選手が登場。ともに「オーバーウォッチ World Cup 2019」の日本代表選手だ。「オーバーウォッチ World Cup 2019」の日本代表選手は全部で7名であり、今回参加した2名は、名実ともに世界トッププレーヤーである。

 その2名が今回エキシビションとして戦ったのは、Switch版「オーバーウォッチ」を用いた1on1対決だ。もちろん、「オーバーウォッチ」の大規模大会は基本的にPC版が使われており、両選手ともSwitch版の経験はほとんどないとのこと。ten選手は2日間ほど練習したが、ta1yo選手はこの会場に着いてはじめてSwitch版を1時間ほどプレイしただけだという。

 マウスとキーボードで操作を行なうPC版と、スティックやジャイロで操作を行なうSwitch版では操作感が全く異なる。またフレームレートもPCに比べてSwitch版は低いので、エイミングなどがかなりやりづらそうであった。本来、2人とも遠距離からのスナイプが得意なはずだが、操作に慣れていないためエイミングがうまくできず、スナイパー対決なのに近距離での打ち合いになることもあったが、ten選手が5-3で勝利した。

 また、会場後方には12台のSwitchが並んだ「オーバーウォッチ」の対戦コーナー「FLASH OPS」が用意されており、さまざまなルールでの対戦が行なわれていた。タイミングによってはプロプレーヤーの2名も参加しており、こちらも人気であった。

「オーバーウォッチ」のゲストは、JUPITER所属のta1yo選手と、Green Leaves所属のten選手である。ともにオーバーウォッチ World Cup 2019の日本代表選手だ
Green Leaves所属のプロプレーヤーten選手
JUPITER所属のプロプレーヤーta1yo選手
「オーバーウォッチ」の対戦コーナー「FLASH OPS」のタイムスケジュール。プロプレーヤーの2人とプレイできるチャンスも
普段PC版でプレイしているプロ2人による、Switch版での「オーバーウォッチ」1on1対決が行なわれた
Switch版でのプレイ経験はあまりないという2人のプレイの様子が中央のスクリーンに映し出された
本来、遠距離からのスナイプを得意とする2人だが、慣れないSwitchではうまくエイミングできないようで、接近戦や肉弾戦で決着がつくことが多かった
ドゥームフィストの肉弾戦による激闘の末、ten選手が勝利した
「オーバーウォッチ」の対戦コーナー「FLASH OPS」には12台のSwitchが並んでおり、「オーバーウォッチ」のファンが絶えず列をなしていた。

「ディアブロ III」のプレイコーナーやコインを賭けて戦う「炉端の集い」も

 「ディアブロ IV」発表後ということもあり、「ディアブロ III」に関しては、Switch版で4人同時プレイが楽しめるプレイ卓が2つ用意されていたのみだが、「ディアブロ」のローカルマルチプレイは、オンラインマルチプレイとはまた違った楽しさがあるため、皆楽しそうにプレイしていた。

 また、コインを賭けてハースストーンのフリー対戦イベントも行なわれていた。コインは5枚配られ、勝てば1枚相手から奪えるというシステムだ。コインは記念に持ち帰っていいとのことで、こちらも人気があった。さらに時間限定で、「ハースストーン」のプロプレーヤー2名に挑戦できるコーナーも用意されていた。

Switch版「ディアブロ III」のプレイコーナー。4人同時プレイが楽しめるプレイ卓が2つ用意されていた
「ディアブロ III」の4人同時プレイを楽しむ参加者
「ハースストーン」のコイン対戦会用のコイン
「ディアブロ III」のAlutemu選手とglory選手と対戦できるコーナー

会場を盛り上げたカップケーキやミニライブ、シャドーボックス、デコレーションツリー

 イベント半ばには、Blizzardからのプレゼントとして、「オーバーウォッチ」や「ハースストーン」、「ディアブロ III」に出てくるロゴやキャラクターなどをイメージしたカップケーキが振る舞われた。その他、Juiceboxのミニライブが行なわれ、オーバーウォッチ3周年記念で制作された「Happy Anniversary」が披露された。また、ファンが作成した「ハースストーン」のシャドーボックスが展示されており、観客がその見事な出来映えに感嘆していた。会場内のクリスマスツリーはファンから送られたオーナメントでデコレーションされていたほか、「オーバーウォッチ」に登場するパチマリを作るクラフトコーナーや、「オーバーウォッチ」の銃などを持って写真を撮れるフォトブースもあった。

 閉会式では、クイズ大会の答え合わせや、コイン争奪戦の上位への賞品授与(1位の方はコインを16枚に増やしていた)、ゲストとのジャンケン大会が行なわれ、「オーバーウォッチ」のSwitch用ケースなど豪華な賞品が勝者にプレゼントされた。最後に参加者全員による記念撮影をして、イベントはお開きとなった。

 「ハースストーン」や「オーバーウォッチ」のファンということで、年齢層は若めだろうと予想していたが、その予想通り、10代後半から20代の方がほとんどで、女性ファンも多く参加していたこともあり、和やかでいい雰囲気のイベントであった。

Blizzardのゲームファンにはたまらないデザインのカップケーキ
左が「ハースストーン」、中央が「オーバーウォッチ」、右が「ディアブロ III」をイメージ
こちらも「ハースストーン」
Juiceboxのミニライブが行なわれ、「オーバーウォッチ」3周年記念で制作された「Happy Anniversary」などが披露された
Prince.hs氏が製作した「ハースストーン」のシャドーボックス
Jorge氏が製作した「ハースストーン」や「ディアブロ III」のシャドーボックス
会場内のクリスマスツリーはファンから送られたオーナメントでデコレーションされていた
「オーバーウォッチ」に登場するパチマリを作るクラフトコーナーもあった
銃などの小物を持って、写真を撮れるフォトブース
コイン争奪戦で1位となった参加者には水筒が贈られた
ジャンケン大会で目の色が変わる参加者が多数
参加者全員による記念撮影