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任天堂、「2020年3月期 第2四半期 決算短信」を掲載。 Nintendo Switch Liteや新モデルが順調に売上を伸ばす

10月31日 公開

 任天堂は10月31日、2020年3月期における第2四半期(2019年4月1日より2019年9月30日)の決算短信を公開した。

 今回公開された決算短信によると、連結経営成績は、売上高が4,439億円(うち海外売上高3,408億円)で対前年同四半期の14.2%増、営業利益が94億円の同53.4%増となっている。一方で、経常利益は85億円で同7.4%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が62億円で同4.0%減となった。

 連結経営成績に関する説明の項目によると、当期は、Nintendo Switchではハードウェアの販売台数は693万台となり前年同期と比較して36.7%の増加、ソフトウェアの販売本数は5,849万本で同38.8%の増加となった。これは、バッテリーの持続時間が長くなった新モデルと小さく軽く持ち運びやすくなった携帯専用の「Nintendo Switch Lite」が発売されたのに加え、「スーパーマリオメーカー2」が393万本、「ファイアーエムブレム 風花雪月」が229万本、「ゼルダの伝説 夢をみる島」が313万本の販売を記録したほか、前期までに発売されたタイトルも販売を伸ばしたことが要因。当期のミリオンセラータイトル数は、ソフトメーカーのタイトルを含めると11タイトルになった。

 さらに、ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトやダウンロード専用ソフトなどによる売上が順調に伸び、Nintendo Switch Onlineによる貢献も加えて、売上高は前同期と比較して83%増加の716億円となった。

 モバイルビジネスでは、新作ゲームアプリである「Dr. Mario World」や「Mario Kart Tour」が配信されたほか、前期までに配信されたアプリが継続してプレイされていることで、売上高は199億円、前同期との比較で6.4%増加した。

 今後の業績予想については、4月25日に公表された業績予想から変更なし。Nintendo Switchでは、「ポケットモンスター ソード・シールド」、「あつまれ どいぶつの森」のほか、ソフトメーカーからも数多くのタイトルの発売が予定されており、任天堂は「継続的に新規タイトルを投入するとともに、発売済みの人気タイトルの販売を強化することで、プラットフォームの活性化を目指します」という。

 また、モバイルビジネスに関しては、「当期に配信を開始した『Dr. Mario World』や『Mario Kart Tour』に加え、これまでに配信済みのアプリについても、より多くのお客様に継続して楽しんでいただけるよう運用に注力していきます」と説明している。